住民たちが資産価値を上げる「住民経営マンション」とは

J-WAVE平日(月~木)朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MITSUBISHI JISHO TOKYO DICTIONARY」。1月5日のオンエアでは、「住民経営マンション」というキーワードに注目しました。

今、マンションの経営手法に変化が起こりつつあります。今までは管理会社が中心でしたが、最近は若い世代を中心に同じマンションに暮らす住民同士が、住み心地や、資産価値の向上を目指して積極的に運営に参加しようとする動きが増えているそう。

住宅情報誌『SUUMO』編集長・池本洋一さんによれば、東京の有明地区では、異なる5つの管理組合のマンションが合同で運動会をしているそう。5つのマンションともなると住民規模が大きくなり、そのことである変化が起きたとか。それは、今まで土日しか走っていなかった東京駅への直通バスが、住民たちが東京都に直談判したことで、平日にも走ることになったというもの。

「これは、もしかすると地区全体の資産価値を上げていくものだと思います」(池本さん)

また千葉県内では、マンションの理念を掲げ、ホームページで外部に発信するマンションも。若い世代はなかなか給料が上がらない時代を生きてきたため、自分のマンションの資産価値を少しでも上げようという意識が高いようです。

「実は今、マンションの資産価値は駅から近いとか、人気駅であるかどうかなど、かなり立地によって評価されている側面があります。立地はたしかに変えられませんが、住み心地は住んでから住民が変えられるんです。この住み心地が新しいマンション選びの尺度になっていけばいいなと思います」

住民たちが団結し、自分たちの重要な資産であるマンションの価値を上げていく。そんな「住民経営マンション」が今後も増えていきそうですね。

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