J-WAVE土曜の番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐・山田玲奈)のワンコーナー「ARTS COUNCIL TOKYO CREATIVE FILE」。10月31日のオンエアでは、アーティストの和田永さんが登場しました。
番組では、東京を舞台に参加型の音楽プロジェクトを展開する トッピングイースト「和田永『エレクトロニコス・ファンタスティコス!』~初合奏遭遇篇~」に注目。家電で音楽を奏でるとのことですが、一体どういうことなのでしょう……? 仕掛人である和田さんに、同プロジェクトで使う、「古い家電を用いた新しい楽器」を紹介してもらいました。
まずは換気扇を使った「換気扇サイザー」。回した換気扇の裏側から光を当て、その漏れた光をスピーカーに繋いだソーラーパネルで拾うというこの楽器。ソーラーパネルが拾った光の点滅で電気が生まれて音に変わるとか。換気扇の羽の枚数や回転で音が変化するそうです。
次に紹介したのは「ボーダーシャザイザー」は、カメラで撮影したボーダーシャツの映像を、映像端子ではなく、そのままスピーカーに入力することで音に変えることのできる楽器。映像が音のノイズになり、ボーダーシャツのボーダーの本数で音が変わったり、ボーダーが細いと高い音、ボーダーが太いと低い音が出るそうです。この発見があってからボーダー柄の服を着ている人を街中で見ると和田さんには「音を着てる!」と見えるとか。
スタジオでは、カメラのフラッシュを古いラジカセに近づけて音を出す実験も披露。ラジカセのラジオをつけてノイズを出し、そこに向けてフラッシュをたくと、まるで「光線銃のような音」(渡辺さん)が出ました。
「家電で音楽って言ったら、家電を叩いたりとかイメージされると思うんですけど、ちょっと違うんですよ。目に見えない隠された音を見つけて組み合わせていくんですけど、見えない音が組合わさって生まれる音楽っていうか、それがアンサンブルすることによって『そこにそういう音が隠されてたのか!』っていうストーリーで音楽が繋がれて、ひとつのお祭りになっていくっていうものを目指しています」(和田さん)
同プロジェクトは11月23日、アサヒ・アートスクエアにて開催されます。当日はオリジナルからカバー曲まで披露する予定なのだとか。身の回りの古い家電が奏でるアンサンブル、使っているものはアナログなのに未来的な試みに、ワクワクが止まりません!
【関連サイト】
「RADIO DONUTS」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/
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