30代で再起をかけてパリで修業の道へ。パリ発人気パン店のオーナー語る

J-WAVE金曜の番組「JK RADIO-TOKYO UNITED」(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「Antenna THE HIDDEN STORY —CURATING@NOW—」。5月29日のオンエアでは、パリで人気のブーランジェリー「メゾン・ランドゥメンヌ」のオーナー、石川芳美さんに東京店出店までの道のりを聞きました。

パリで8店舗を展開する、大人気のブーランジェリー「メゾン・ランドゥメンヌ東京」が3月、六本木に開店しました。オーナーは30代でパリへ渡り、パン作りの修業を積んだ日本人女性。オープン初日は多くのお客さんが詰めかける大盛況で、まさに凱旋となったわけですが、そこに至るまでには長い道のりがあったそうです。オーナーの石川芳美さんに話を聞きました。

広島の出身の石川さんは、地元でパンの教室やパン屋さんを手がける日々のなか、離婚を経験。その後30代でパリへ。2002年、パリ16区のお店でパン職人の仕事につきますが、肋骨にヘルニアを患ったことから、ドクターストップに。

「当時、パンを焼くことで何とか生活できていたわけで、これは困ったなと。そこで、事業家になりたいというのは、ずっと思っていたので、頭を切り替えて何か始めようと思い、パン専門の留学のエージェントを立ち上げました。」(石川さん)

ここでまた転機が訪れます。シェフを探していた石川さんは、その後、公私をともにするパートナーと出会います。

「会いに行ったら、そこで彼のほうが恋に落ちたというか(笑)。この人と結婚したいと思ったみたいですね。だけど私は、離婚もし、子どももいて、フランスで再起をかけて、子どもに自慢できる親になるっていうことを目標に生きていくと決めていたので、恋愛とかまったく興味がなかったんです。お断りしていたのですが、主人のほうは、諦めなくて。ついに家に転がり込んできてしまって」(石川さん)

結婚した二人は、ゼロからお店づくりを始め、2005年の1号店がパリにオープン。その後は毎年一軒ずつ新しいお店をオープンさせ、今やパリで8店舗、さらには日本への出店となりました。石川さんのパン作りへのひたむきな思いが、離婚や病気という人生の転機をチャンスに変えてきたんでしょうね。

パリの空気をそのまま東京へ持ってきたという「メゾン・ランドゥメンヌ東京」。おいしいパンを味わうという、幸福感に包まれに出かけてみてはいかがでしょうか。

【関連サイト】
「JK RADIO-TOKYO UNITED」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/

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