人気急上昇「トレイルランニング」 知っておきたいルールとマナー

J-WAVE平日(月~木)朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MITSUBISHI JISHO TOKYO DICTIONARY」。5月12日のオンエアでは、「東京トレイルラン・ルール」というキーワードをピックアップ。

「トレイルランニング」というスポーツをご存知ですか? 通称「トレイルラン」と呼ばれ、森の中や、舗装されていない山道などを駆け抜けるスポーツです。日本の競技人口はおよそ10万人。この5年ほどで約4倍に急増したそうです。

しかし、そんなブームの中で問題が。それは登山客との接触事故。また、希少な動植物の生息地にランナーが増加したことで、環境への影響を心配する声も挙がっているそうです。そこで東京都は「東京都自然公園利用ルール」という、独自のルールを策定。マナー向上や、環境の保全を目的としたルールですが、どんなものなのでしょうか。山と溪谷社・マウンテンスポーツネットワーク編集長、宮崎英樹さんに聞いてみました。

個人に向けては、登山客を追い越すときや、混雑している登山道は走らず歩きましょう、など基本的なもの。大会についてのルールでは、自然公園の中の「第一種特別地域」という、特に自然環境を守らなくてはいけない地域については、基本的にレースを回避したり、開催する場合でもそのエリアは歩くことなど。個人や大会に関して30項目のルールが設けられたそうです。

「なんで最近、山でこういう問題が起きているかっていうと、山のルールを分かっていないから。すれ違うときは自分から道を譲りましょうですとか、登山をする人にとっては当たり前なわけです。ランニングからトレイルランニングに入ってきた人は、まず登山のルールを理解する。それで登山者や自然環境に悪い影響を与えないためにはどうしたらいいか、一度しっかり理解して、山に入ってほしいなと思います」(宮崎さん)

緑が気持ちいいこの季節、盛り上がりを見せるトレイルランニングですが、自然があってこその競技であり、その自然は多くの人と共有しているものだと理解した上で楽しみたいものですね。

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