朝ドラ エリー役を抜擢したディレクター「日本に合うと思った」

J-WAVE土曜の午前番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐/山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。10月11日のオンエアでは、キャスティング・ディレクターの、奈良橋陽子さんがゲストに登場しました。

キャスティング・ディレクターは、映画やドラマなどでキャストを選んでくるのが仕事。実は映画『ラスト・サムライ』で渡辺謙さんを監督に提案したのも、奈良橋さんなのだそう。しかし渡辺さんに決まるまでも、実は一筋縄ではいかなかったのだとか。

「ラスト・サムライの時は渡辺謙さんの映像をたくさん見て、いろんな技術やパワーを感じたんです。テレビ画面では収まり切らないような、すごいものを持っているんじゃないかと思いました。なので、監督には彼を一番に紹介したんです。京都でインタビュー的な感じで渡辺さんと監督は会ったんですが、当時は監督も時差ボケがあったのか……渡辺さんを素通りしてしまったんです」(奈良橋さん)

なんと、渡辺さんは一度、キャスト候補から外れてしまっていたんですね。しかし、奈良橋さんが他の方を紹介しても、やはり決まらなかったと言います。

「それで、他の方をいろいろ紹介していったんですけど、決まらなくって、だんだん監督も『主役がいないじゃないか!』と不満になってきて。そこでもう一度、渡辺さんに会ってくれないかと言いまして、渡辺さんにも英語の台詞を読んでもらってオーディションをしたんです。そこでようやく、監督も『よし』という感じになって。監督はすごく喜んでいました」(奈良橋さん)

そんな紆余曲折があって、ハリウッド俳優・渡辺謙は誕生したんですね。

さらに、奈良橋さんは最近話題の朝の連続ドラマ小説『マッサン』で、主役のキャスティングも行ったのだそう。マッサンは、ニッカウヰスキーの創業者と、スコットランド出身のその妻をモデルにしたストーリー。この妻・エリー役のシャーロット・ケイト・フォックスさんを推薦したのが、奈良橋さんとのこと。その舞台裏を聞きました。

「今回のドラマについて、(外国人を主役にすることは)本当に大変なことなので、舞台裏では最後までできるかな、という不安もあったと思うんです。でも私は、絶対にできると励ましたかったんです。ただ、絶対に日本には主役の女優さんはいないと思ったんです。そんなとき去年の秋くらいにアメリカで彼女(シャーロットさん)に出会って、彼女が自然に持っている個性やパーソナリティがとても可愛らしくて、日本にも合うと思ったんですね。ドラマでこの半年という期間を引っ張っていくにあたって、彼女の魅力がすごく必要だと思ったんです」(奈良橋さん)

そしてそんな奈良橋さんの見込み通り、朝ドラのエリーは可愛らしいと、早くも評判は上々なようです。渡辺さん同様、奈良橋さんのキャスティング力はさすがですね。

【関連サイト】
「RADIO DONUTS」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

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