J-WAVE土曜午後の番組「ATELIER NOVA」(ナビゲーター:クリス智子)のワンコーナー「MITSUI FUDOSAN COME ACROSS TOKYO」。7月5日のオンエアでは、原宿の太田記念美術館で開催されている特別展「江戸妖怪大図鑑」を紹介しました。
浮世絵専門の同美術館。江戸時代から明治時代にかけて描かれた浮世絵ですが、歌舞伎役者や江戸の風景、美しい女性などを題材にした作品が多い中、さまざまな「妖怪」も数多く描かれているのだそう。
同展では、およそ270点の作品を3つの会期に分けて展示。第一部は、鬼やカッパ、天狗といった「化け物」、第二部は、人間が亡くなったあとに化けて出て、たたりを起こすような、おどろおどろしい「幽霊」、第三部は、ガマやヘビを呼び出して戦う「妖術使い」たちが展示され、まるで漫画のような迫力のある作品を見ることができるそうです。
妖怪と聞くと怖いものと思われがちですが、実際には踊っている化け猫のようなものが描かれているユニークなものも。最後に、同美術館の主席学芸員・日野原健司さんに、浮世絵の魅力を聞いてみました。
「浮世絵というのは、当時の一般の庶民たちが楽しんでいた娯楽の商品みたいもの。今から100年、200年以上時代が隔たっていますが、現在の私たちと変わらない感覚のような人たちが見ていますので、時代を超えてもすっと楽しめる、すぐにこの面白さが共感できるのが、なんといっても浮世絵の一番の魅力かなと思います」(日野原さん)
蒸し暑い夏に向けて、ヒヤッと涼しくなれそうな「江戸妖怪大図鑑」。当時の人たちも、こんな浮世絵を見て涼をとっていたのかもしれませんね。
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