ウィーン菓子の形は石畳と馬車が決めていた

J-WAVE 平日(月~木)午後の番組「RENDEZ-VOUS」(ナビゲーター:レイチェル・チャン)のワンコーナー「MAP THE WORLD」。3 月24日のオンエアでは、オーストリアの首都、ウィーンを取り上げました。

ヨーロッパの歴史と文化の交流地点であるウィーン、かつてヨーロッパの数カ国を支配したハプスブルク家が、13世紀に本拠地を移したのが街の発祥だそう。シュテファン大寺院や旧市街のある「ウィーン歴史地区」が世界遺産にも登録された、古き美しい街です。

東京・赤坂のドイツ文化会館にあるレストラン「Neues(ノイエス)」のオーナーシェフでウィーンを知り尽くす野澤孝彦さんは、「昔は“リンク”と呼ばれる城壁に囲まれていた、古さに情緒のある街です。日本語の“粋”という言葉が非常に似合います」と話してくれました。初めての人にも非常にわかりやすい街で、現在ではトラム(路面電車)が走っているリンク内を、ブラブラと歩くだけで楽しい建築物やカフェ、レストランに出会えるそう。

また、街の象徴にもなっている「フィアカー」と呼ばれる馬車も必見。パカパカという馬のひづめの音が街中に心地よく響いています。そして、このフィアカー、じつはウィーンの食文化にも深く関係しているそうです。

「ウィーンのお菓子は三角形にカットしたものが多いのですが、もともとは貴族がケーキ屋で買ったお菓子を持ち帰る際、お互いを組み合わせて箱の中で動かないようにして、状態の悪い路面を走る馬車の揺れに対応する工夫をしていたのです」(野沢さん)

ウィーン菓子の形状にも歴史あり。そんな理由があったとは驚きですね。

【関連サイト】
「RENDEZ-VOUS」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/rendezvous/

関連記事