J-WAVE土曜午前の番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐/山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。1/25のオンエアでは、RIZEのメンバーで、最近はNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」にも出演している金子ノブアキさんがゲストに登場。音楽に対する想いなどを話しました。
金子さんといえば、両親ともにミュージシャンの音楽一家。母親は、ギターリストのCharさんと伝説のバンド「スモーキー・メディスン」を組んでいたシンガーの金子マリさん。父親はドラマーのジョニー吉長さんです。今回、新しいミュージック・ビデオを制作した金子さんですが、そこには育ったルーツも関係していると言います。
「今回アルバムを作らせていただいたんですが、ミュージック・ビデオはシンプルにドラムを演奏して、あとは照明の効果だけでライブっぽく撮ったんです。何故かというと、人生の中で、自分の本質的なところを再認識しようというか、せざるを得なかったタイミングというか。僕が父を亡くしまして、父がドラマーなので、その影響もすごく大きくて。俺の人生は何なのかと自問自答する時期がありまして、本質に向きあって削ぎ落した結果、それは音楽であり、ドラムという楽器と向き合うことだと」(金子さん)
また、2世ミュージシャンでもある金子さん。実はかつては2世ならではの「反抗期」もあったのだとか。
「僕らの世代に2世ミュージシャンがいっぱいいますけど、そのまま音楽を志すということはなかなかなくて。言っちゃえば家業みたいなものなので、一度は反抗するんですね。 僕もタイムカードを押すような会社に勤めることが反抗だって思って。親が不良だから普通の不良とは逆の発想だったんです(笑)」(金子さん)
しかし、結局はミュージシャンを目指すこととなった金子さん。やはり音楽の道を志す上では恵まれた環境だったようです。また一方で、課題も多くあったと話します。
「でも影響という意味では、家で鳴っている音や、ライブ会場なんて毎日のように連れていってもらって、素晴らしい演奏の中で育って、音楽と共に生きてきて、気づけば今があるというのが正しいかもしれませんね。2世の先代のミュージシャンは偉大な方ばかりですから、そういう意味ではちゃんとしたマナー、テクニックなどはちゃんと練習しないといけないと、僕らは思っていて。倍ぐらい練習してやっとゼロに立たせてもらうみたいな感じです」(金子さん)
実際、10代の頃には厳しい環境に身を置いて音楽を学んでいたという金子さん。ブルース・バーで一晩中演奏していたこともあったと言います。音楽一家に生まれ、そしてその環境で様々な影響を受けてきたことが、今につながっているんですね。金子さんのルーツを少しだけ垣間見たような気がしたオンエアでした。
【関連サイト】
「RADIO DONUTS」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/