J-WAVE 昼の番組「RENDEZ-VOUS」(ナビゲーター:レイチェル・チャン)では今週「12月の今観たい! 新作映画」を紹介中。12/16のオンエアでは、2013年サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門監督賞を受賞した『キューティー&ボクサー』にスポットをあてました。
ニューヨーク在住40年、現在81歳の前衛アーティスト篠原有司男(うしお)さんと、その妻、乃り子さんの生活を描いたドキュメンタリー映画。29歳のザッカリー・ハインザーリング監督が4年の歳月をかけて密着し、監督にとっては長編映画デビューとなった作品です。
通称“ぎゅうちゃん”こと有司男さんがアメリカに渡ったのは1969年。人類が初めて月面を歩き、ウッドストックなどで反戦運動が盛んだった激動の年です。その少し後で乃り子さんもアートを学ぼうとニューヨークへ渡ります。そして二人は出会い、恋に落ちて結婚。芸術家である夫婦の日常を描いていますが、まさに二人の“愛と闘い”の映画なのだそうです。
「『もし金を持っていたら本物の芸術家にはなれない』という有司男さんのアートに惹かれるのは、総じてお金のない、いわば、世界の片隅にしがみついて生きている人たち」とハインザーリング監督は話し、貧しさの中でもがきながら、終わることのない闘いを続けている芸術家夫婦に魅了されたといいます。
稀代の芸術家であった岡本太郎氏は生前、有司男さんの活動を「ひたむきなベラボウさ」と激賞したとか。タイトルの“ボクサー”は「ボクシング・ペインティング」という彼独特のパフォーマンスから。2003年に「ポカリスエット」のCMでは福山雅治さんとこのパフォーマンスで共演したことも。“キューティー”は乃り子さんが自分の分身として作り出したヒロインの名に由来しています。夫婦のカオスに満ちた40年の歴史をこの分身に託し、絵筆をとっているそうです。
「ぎゅうちゃんと乃り子さんのやりとりが絶品! 芸術家としてのやりとり、夫婦としてのやりとり、一人の人間、男と女としてのやりとり、そして親としての側面。『生きてるってすごい』とあらためて思わせる作品でした」とは映画を観たナビゲーターのレイチェルさんの感想です。日本では12月21日から全国ロードショー。あなたもこの映画で生きるパワーを感じ取ってみてはいかが?
【関連サイト】
「RENDEZ-VOUS」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/rendezvous/
ニューヨーク在住40年、現在81歳の前衛アーティスト篠原有司男(うしお)さんと、その妻、乃り子さんの生活を描いたドキュメンタリー映画。29歳のザッカリー・ハインザーリング監督が4年の歳月をかけて密着し、監督にとっては長編映画デビューとなった作品です。
通称“ぎゅうちゃん”こと有司男さんがアメリカに渡ったのは1969年。人類が初めて月面を歩き、ウッドストックなどで反戦運動が盛んだった激動の年です。その少し後で乃り子さんもアートを学ぼうとニューヨークへ渡ります。そして二人は出会い、恋に落ちて結婚。芸術家である夫婦の日常を描いていますが、まさに二人の“愛と闘い”の映画なのだそうです。
「『もし金を持っていたら本物の芸術家にはなれない』という有司男さんのアートに惹かれるのは、総じてお金のない、いわば、世界の片隅にしがみついて生きている人たち」とハインザーリング監督は話し、貧しさの中でもがきながら、終わることのない闘いを続けている芸術家夫婦に魅了されたといいます。
稀代の芸術家であった岡本太郎氏は生前、有司男さんの活動を「ひたむきなベラボウさ」と激賞したとか。タイトルの“ボクサー”は「ボクシング・ペインティング」という彼独特のパフォーマンスから。2003年に「ポカリスエット」のCMでは福山雅治さんとこのパフォーマンスで共演したことも。“キューティー”は乃り子さんが自分の分身として作り出したヒロインの名に由来しています。夫婦のカオスに満ちた40年の歴史をこの分身に託し、絵筆をとっているそうです。
「ぎゅうちゃんと乃り子さんのやりとりが絶品! 芸術家としてのやりとり、夫婦としてのやりとり、一人の人間、男と女としてのやりとり、そして親としての側面。『生きてるってすごい』とあらためて思わせる作品でした」とは映画を観たナビゲーターのレイチェルさんの感想です。日本では12月21日から全国ロードショー。あなたもこの映画で生きるパワーを感じ取ってみてはいかが?
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