J-WAVE土曜午前の番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐・山田玲奈)のワンコーナー「ENTERTAINMENT LUNCHBOX」。11/9のオンエアでは、音楽プロデューサーの冨田ラボさんがゲストに登場しました。
10月にニューアルバム『Joyus』をリリースした冨田ラボさん。参加アーティストはサザンオールスターズの原由子さん、クレイジーケンバンドの横山剣さん、椎名林檎さん、さかいゆうさんという豪華な面々。これまでは1曲ずつ各アーティストに歌ってもらうことが多かったそうなのですが、今回のアルバムでは参加アーティスト全員で1曲を歌うという夢のようなコラボレーションも行ったのだそう。
錚々たる面々によるアルバムに、「すごすぎるメンバーですが、このチャンスを作り上げること自体が冨田ラボさんならではですよね」と渡辺さん。「みなさん集まってくれてありがとう! という感じですよね」と冨田ラボさんは返していましたが、しかしこの豪華メンバーのアルバム、出演交渉は一体どのようになされたのでしょうか。
「今回どういう人にお願いしようというのを決めたら、僕はだいたい『お手紙攻撃』ですよね。歌っていただきたい曲と、こういうことをやって頂きたい、ということを書いたお手紙をお送りする感じですね」(冨田ラボさん)
お手紙攻撃、というのは意外な方法です。さらにその前段階の、出演アーティストを誰にするかということは、どの段階で決めているのでしょうか。
「ケースバイケースなんですが、だいたいは誰が歌うというイメージはせずに楽曲を作り始めることが多いです。作っている中で『この人に歌ってもらえれば』と浮かぶこともあるんですが、ほとんどはイメージせずに作りますね」(冨田ラボさん)
そして最終的にでき上がった曲に対して、どのアーティストがいいかな、というのを考えていくのだと言います。そうして実際に依頼したアーティストに歌ってもらうと、やはり感慨深いものがあるようです。
「お願いするときは『この人が歌ったらこうだろう』と想像して依頼しますよね。だいたいその通りになって、『いい感じだぞ』と思うんですが、皆さんそのプラスαを出してくださる。予期しなかったアプローチが生まれてきたりして、そうなると『これはいい』と思いますよね。そこでまた編曲が変わったりするわけですよ。その積み重ねで最終的に曲ができ上がるんですが、そのプロセスの一つひとつが楽しくてしょうがないですよね」(冨田ラボさん)
それぞれ個性のまったく異なる4人のアーティストが集まった今回のアルバムも、そうした楽しい積み重ねによって生まれたもの。普段は聞くことのできない、それぞれのアーティストの「プラスα」を楽しむことができそうですね。
【関連サイト】
「RADIO DONUTS」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/