J-WAVE土曜の番組「ATELIER NOVA」(ナビゲーター:クリス智子)のワンコーナー「MITSUI FUDOSAN COME ACROSS TOKYO」。9/7のオンエアでは、プラス株式会社 赤坂ショールーム +PLUSで開催中の「産廃サミット 赤坂」を紹介しました。
イベントを主催するのは、群馬県前橋市にある破棄物処理業者、株式会社ナカダイ。工場に運び込まれる廃棄物の量は一日50tにものぼるそうですが、同社では使用を終えた製品、在庫からそのまま廃棄処分になったモノ、製造ラインから落ちた部材など、多種多様な優れた廃棄物を材料と捉え、解体や分別をして「ソーシャル・マテリアル」として大量に保管しているそうです。
同イベントは、その廃棄物の使い方を、デザイナーや建築家などプロフェッショナルの人たちだけでなく、主婦や学生などプロアマの垣根をこえた人たちが提案する展覧会で、機械のパーツ、ボトルのキャップ、木くずなど、様々な材料に新しい命を吹き込み、リサイクルともリユースとも違うモノの使い方を提案します。
イベントの出品者はナカダイの工場を訪れ、廃棄物処理場の現場やリサイクル・リユースの流れを見学し、その廃棄物を「どういう使い方をしたらいいのか」を考えます。たとえば、シャンプーやドリンクのボトルキャップ。通常のリサイクルだとポリプロピレンの樹脂として分解され、バケツに生まれ変わるのですが、同展覧会では、ボトルキャップをきれいに洗ってプールを作り、子どもたちに遊んでもらう、というような使い方を提案。そうすることでも、そのボトルキャップに新しい命を与えて、そのモノの寿命を延ばすということになります。会場には、そうした自由な発想が100点ほど展示されているとか。
「私たちがいつでも(モノを)手に取って安価で買える環境を作ってくれているのが、今の大量生産型の社会。それと共存していかなくてはならなので(捨てることを否定的に捉えるのではなくて)、『いいものが手に入った』という風に逆に捉えて『こういうものを作ってみよう』とか『こういう遊びをやってみよう』と考えて次の展開にもっていってあげた方が建設的ですよね」と株式会社ナカダイの中台さん。
8日と15日には、予約不要のワークショップも開催。モノの捨て方、捨てられたモノの見方や価値観が変わるかもしれませんね。
【関連サイト】
「ATELIER NOVA」」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/atelier/