J-WAVE朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MORNING INSIGHT」。9/3のオンエアでは脳神経外科専門医の築山節(つきやまたかし)さんをゲストに迎え、脳の上手な使い方について聞きました。
『脳の時間割』という本の著書である築山さん。脳には「タイムテーブル」があるといい、次のように話します。
「脳は朝起きると昔のコンピューターみたいに少しずつセットされるように動いていって、お昼頃にピークが来ます。そして昼後くらいに少し眠くなりますよね? それは12時間サイクルといって、夜の12時くらいにまた眠くなる時間があるんです。こんな風に脳は変動しているんですね。だから誰しもさえてる時間、さえてない時間というのがあるんです」(築山さん)
別所さんが「さえている時間は15分間隔とか、サイクルというものはあるんですか?」と尋ねると「結構自分で作ることができます」と築山さん。「例えば野球選手のイチローさんなんかは夜のナイターの時間にピークを合わせてますよね」とのこと。
「人間には脳時計というのもありますし、体内時計もあります。人間の体には60兆の細胞があるんですが、その細胞全てに時計遺伝子というものがついているんです。その時間は通常24.5時間と言われていて、毎日30分くらいズレているんですよ。それを朝の時間でリセットして合わせるから、人間は規則正しく生活できるんです。朝起きて、通勤時間に日を浴びて歩いてきますよね。実はこれはすごく大事で、これによって脳の『親時計』というのが動き出すんですよ」(築山さん)
私たちが脳の時計を上手く使って仕事をするには、どうしたら良いのでしょうか。まずは朝の時間の使い方について聞きました。
「朝、起きたては頭がさえていないんですね。なので会社に行く前は寝ぼけ眼でタクシーに乗ったりせず、しっかり日光を浴びて歩いていく、というような準備運動があった方がいいです。新聞の音読や、ラジオを聞いたりするのもいい。脳をストレッチするイメージですね。また、通勤時には周りをキョロキョロするのがいいです。人は周りを見れば見る程新しい情報が入ってきますから」(築山さん)
では、オンタイムに脳の動きをアップさせる方法はどんなのもがあるのでしょうか。
「3つあるんですが、まず、仕事では簡単にできることをたくさんするといいです。そうすると、達成感というか、『できる』という気持ちがわいてきますよね。そこから難しいことに向かった方がいいです。2つ目は予定表を作って、作業はひとつずつ締め切りを作ること。時間割を作って、何時まで終えよう、という風にすすめることが大事です。3つ目は仕事に変化をつけること。脳は変化をつけると動くんですよね。ずっと同じ作業を続けるよりは、10分経ったら違うことをする、という風に区切ってやったりするといいです」(築山さん)
最後に、夜の過ごし方を聞きました。
「夜は疲れているので、ストレスを解消しないといけない。その日の文句は、その日のうちに言い終わることが大事です。これは独り言でもいいんですよ。歩きながらひとりで、たらたら文句言いながら帰るのがいい(笑)。それから歩きながらということに関して言うと、歩きながら怒るのもいい。人間は理性の中枢と感情の中枢というのがあるんですが、同時には動けないんですよね。歩き続けながら怒ると、理性の中枢が立ちやすいので、怒るのにも限度があるんですよ。だからストレスがたまった時なんかも、歩いて整理するのがいいです」(築山さん)
その日の文句はその日のうちに。翌日を爽快に迎えるために、試しに独り言で歩きながら愚痴を言ってみるのもいいかもしれませんね。
【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/
『脳の時間割』という本の著書である築山さん。脳には「タイムテーブル」があるといい、次のように話します。
「脳は朝起きると昔のコンピューターみたいに少しずつセットされるように動いていって、お昼頃にピークが来ます。そして昼後くらいに少し眠くなりますよね? それは12時間サイクルといって、夜の12時くらいにまた眠くなる時間があるんです。こんな風に脳は変動しているんですね。だから誰しもさえてる時間、さえてない時間というのがあるんです」(築山さん)
別所さんが「さえている時間は15分間隔とか、サイクルというものはあるんですか?」と尋ねると「結構自分で作ることができます」と築山さん。「例えば野球選手のイチローさんなんかは夜のナイターの時間にピークを合わせてますよね」とのこと。
「人間には脳時計というのもありますし、体内時計もあります。人間の体には60兆の細胞があるんですが、その細胞全てに時計遺伝子というものがついているんです。その時間は通常24.5時間と言われていて、毎日30分くらいズレているんですよ。それを朝の時間でリセットして合わせるから、人間は規則正しく生活できるんです。朝起きて、通勤時間に日を浴びて歩いてきますよね。実はこれはすごく大事で、これによって脳の『親時計』というのが動き出すんですよ」(築山さん)
私たちが脳の時計を上手く使って仕事をするには、どうしたら良いのでしょうか。まずは朝の時間の使い方について聞きました。
「朝、起きたては頭がさえていないんですね。なので会社に行く前は寝ぼけ眼でタクシーに乗ったりせず、しっかり日光を浴びて歩いていく、というような準備運動があった方がいいです。新聞の音読や、ラジオを聞いたりするのもいい。脳をストレッチするイメージですね。また、通勤時には周りをキョロキョロするのがいいです。人は周りを見れば見る程新しい情報が入ってきますから」(築山さん)
では、オンタイムに脳の動きをアップさせる方法はどんなのもがあるのでしょうか。
「3つあるんですが、まず、仕事では簡単にできることをたくさんするといいです。そうすると、達成感というか、『できる』という気持ちがわいてきますよね。そこから難しいことに向かった方がいいです。2つ目は予定表を作って、作業はひとつずつ締め切りを作ること。時間割を作って、何時まで終えよう、という風にすすめることが大事です。3つ目は仕事に変化をつけること。脳は変化をつけると動くんですよね。ずっと同じ作業を続けるよりは、10分経ったら違うことをする、という風に区切ってやったりするといいです」(築山さん)
最後に、夜の過ごし方を聞きました。
「夜は疲れているので、ストレスを解消しないといけない。その日の文句は、その日のうちに言い終わることが大事です。これは独り言でもいいんですよ。歩きながらひとりで、たらたら文句言いながら帰るのがいい(笑)。それから歩きながらということに関して言うと、歩きながら怒るのもいい。人間は理性の中枢と感情の中枢というのがあるんですが、同時には動けないんですよね。歩き続けながら怒ると、理性の中枢が立ちやすいので、怒るのにも限度があるんですよ。だからストレスがたまった時なんかも、歩いて整理するのがいいです」(築山さん)
その日の文句はその日のうちに。翌日を爽快に迎えるために、試しに独り言で歩きながら愚痴を言ってみるのもいいかもしれませんね。
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