音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」

縁結びのご祈祷済み 京友禅老舗の線香花火

J-WAVE午前の番組「I A.M.」(ナビゲーター:藤原恵子)のワンコーナー「Q・B・B Cheese dessert SIGN OF THE TIMES」。8/14のオンエアでは、京友禅の老舗が手がけるこだわりの線香花火を紹介しました。

創業は1555年、458年の歴史をもつ京友禅の老舗「千總(ちそう)」が作る線香花火。5束25本でお値段は3150円ですが、数量限定のため毎年売り切れてしまう人気商品だそうです。

現在、線香花火市場で国産のものは1%しか存在しないといわれ、千總は着物と同じように、純国産にこだわってこの線香花火を作っているそうです。火薬の原料には上質な宮崎県産の松煙(しょうえん)を使い、それを職人さんが一つひとつ楮(こうぞ)を原料にした和紙で包んでいます。楮とは、昔から大名や貴族が大事なお手紙に使用した和紙の原料で、非常に長持ちするものだとか。

この線香花火を実際にやってみた藤原さんの感想は「『牡丹』、『松葉』、『柳』、『ちり菊』と4段階に変化していく花がはっきりして、火花の一本一本がすごく繊細でした。とにかく燃えている時間が長い。2分くらいはたっぷり楽しめますね」とのこと。手作りならではの美しい花火が楽しめそうです。

そもそも、なぜ京友禅の老舗が線香花火を手がけるようになったのでしょう? 株式会社あーとにしむら・千總グループの斯波さんに話を伺いました。「和の文化の発信です。結婚式で家族や友人が着物でお祝いをするように、時間や空間の中で人のつながりを生んでいくのが和の文化だと思っております。生活の身近なところでそういうつながりを作っていただくのに、線香花火をしながら輪になって楽しんで時間を過ごしていただきたい」。

この線香花火は、人と人との縁が結ばれるようにと京都清水寺で縁結びのご祈祷も受けているとか。打ち上げ花火のような派手さはありませんが、線香花火のはかなく繊細な風情を家族や友人と楽しむのもいいですね。

【関連サイト】
「I A.M.」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/iam/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。