J-WAVE午後の番組「RENDEZ-VOUS」(ナビゲーター:レイチェル・チャン)のワンコーナー「OPEN TOKYO」。8/12のオンエアでは、能アーティストの青木涼子さんがゲストに登場しました。
青木さんは2010年から、世界中の作曲家に能音楽を委嘱するシリーズ“Noh×Contemporary Music”を企画し、出演。日本の伝統芸能である能の謡(うたい)を素材に用いて、現代音楽の作曲家たちと新たな能の世界を生み出す試みを実践しています。
小学生時代はバレエを習っていた青木さんが、14才で能の世界に入ったきっかけを聞いてみると、「中学生のころに、テレビで見た能をかっこいいと思って。同世代の人たちはピアノやバレエや西洋のことばかりやっているのが不思議でした。日本人なら日本のことをやりたいと思い、近くの教室に通い始めました」。「初めて見たとき、能って何をやっているか分からなかったんです。それなら自分でやってみたほうが早いかなと。最初はダンスだと思っていたら、実際は“謡(うたい)”と“舞”の2つやらなきゃいけなかった。やっても勉強になることが多く奥が深いです」(青木さん)。
その後、東京芸術大学音楽部邦楽科の能楽専攻に進学したところ、6人の同級生のうち女性は青木さん1人だけだったそう。さらに、ほとんど能の家出身の人ばかり。伝統を背負った男子たちと一緒に、能の実技漬けの日々は大変だったようです。室町時代に作られたという能は、江戸時代に女性が演じることは禁止されていたそうです。のちに女性のプロが認められるようになったのは戦後になってからだとか。「だから能をやる方は、代々能を継承する家の男性のイメージが強いんですね」と、レイチェルさん。
「日本だと、能や歌舞伎や文楽は継承され守ることが普通で、新しいものが創り出されることがないと思うんですね。ヨーロッパでは、演劇もオペラも古いものを新演出で見せたりするのが普通。元からそこに興味あったのでやってみたいと思いました」(青木さん)。
今年10月には、スペイン・マドリッドの王立劇場でのオペラデビューが決まっているそう。青木さんは能の身体表現だけで謡もセリフもない役を演じます。能の新しい表現に挑む青木さんのこれからが楽しみですね。
【関連サイト】
「RENDEZ-VOUS」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/rendezvous/
青木さんは2010年から、世界中の作曲家に能音楽を委嘱するシリーズ“Noh×Contemporary Music”を企画し、出演。日本の伝統芸能である能の謡(うたい)を素材に用いて、現代音楽の作曲家たちと新たな能の世界を生み出す試みを実践しています。
小学生時代はバレエを習っていた青木さんが、14才で能の世界に入ったきっかけを聞いてみると、「中学生のころに、テレビで見た能をかっこいいと思って。同世代の人たちはピアノやバレエや西洋のことばかりやっているのが不思議でした。日本人なら日本のことをやりたいと思い、近くの教室に通い始めました」。「初めて見たとき、能って何をやっているか分からなかったんです。それなら自分でやってみたほうが早いかなと。最初はダンスだと思っていたら、実際は“謡(うたい)”と“舞”の2つやらなきゃいけなかった。やっても勉強になることが多く奥が深いです」(青木さん)。
その後、東京芸術大学音楽部邦楽科の能楽専攻に進学したところ、6人の同級生のうち女性は青木さん1人だけだったそう。さらに、ほとんど能の家出身の人ばかり。伝統を背負った男子たちと一緒に、能の実技漬けの日々は大変だったようです。室町時代に作られたという能は、江戸時代に女性が演じることは禁止されていたそうです。のちに女性のプロが認められるようになったのは戦後になってからだとか。「だから能をやる方は、代々能を継承する家の男性のイメージが強いんですね」と、レイチェルさん。
「日本だと、能や歌舞伎や文楽は継承され守ることが普通で、新しいものが創り出されることがないと思うんですね。ヨーロッパでは、演劇もオペラも古いものを新演出で見せたりするのが普通。元からそこに興味あったのでやってみたいと思いました」(青木さん)。
今年10月には、スペイン・マドリッドの王立劇場でのオペラデビューが決まっているそう。青木さんは能の身体表現だけで謡もセリフもない役を演じます。能の新しい表現に挑む青木さんのこれからが楽しみですね。
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