J-WAVE朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MITSUBISHI JISHO TOKYO DICTIONARY」。8/22のオンエアでは、「朝残業」がキーワードに。
「日本では7%、スウェーデンでは71%」。これ、何の数字かと言うと、18時までに帰宅している男性の割合。つまり、日本は残業が多い国であるということが分かる数字です。そんな残業に関して、今新たな概念として注目されているのが「朝残業」。前日の仕事を夜遅くまで残ってやるのではなく、翌朝に回してしまおうという考え方です。実際に、制度として取り組んでいる企業も出てきているようです。この取り組みについて『残業3時間を朝30分で片づける仕事術』の著者、永井孝尚さんに話を聞きました。
「この『朝残業』に実際にチャレンジしている会社が伊藤忠です。10月1日から、全社員を対象に朝方の勤務にシフトするという施策を発表したんですね。具体的には夜22時以降は完全消灯。ですから会社に残れないんですね。また早朝残業の残業代の割増を、従来は25%だったところを50%に増額。さらに朝8時前に就業している社員には軽食を無料で提供。こういう取り組みで夜から朝へ残業をシフトしよう、という動きが朝残業なんですね」(永井さん)
企業が乗り出しているこの「朝残業」。実は仕事を朝に回すことには驚くべき効果があるといいます。
「朝は夜の6倍、生産性が上がると言われているんですね。これは夜3時間分の仕事はたいてい朝だと30分で片付いてしまうということなんです。6倍といっても普通の仕事がすべて6倍になるかというと、そうではないんですね。6倍になる仕事はどういうものかというと、知的な仕事。例えばアイディアを出すとか、新しい企画を考えるとか、そういう生産性はすごく上がります。なぜかというと、朝はアイディアが浮かぶゴールデンタイムだからです。そのため朝に仕事することで知的作業の品質と生産性を飛躍的に上げることができるんです」(永井さん)
この知的作業、人によっては「自分の仕事とはあまり関係ないかも……」と思ってしまうかもしれませんが、永井さんいわく「知的な作業というと一部の人の仕事じゃないかと思うかもしれませんが、実際に皆さんの仕事はほとんどが知的作業なんです」とのこと。
「たとえばセールスの方は、お客様と接してどんな価値を創造するかを常に考えていますし、エンジニアの方も技術的な課題をいかに解決するかを常に考えている。これらはすべて知的作業なんですね。だからほとんどの仕事は朝に回すことで効率をあげることができるんです」(永井さん)
こう考えると、ほとんどの人にとって朝残業は有効な方法と言えるかもしれません。眠い目をこすって夜に仕事をするよりも、思い切って朝に回して、効率アップを目指す。一度実践してみると、その違いを体感できるのではないでしょうか。
【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/
「日本では7%、スウェーデンでは71%」。これ、何の数字かと言うと、18時までに帰宅している男性の割合。つまり、日本は残業が多い国であるということが分かる数字です。そんな残業に関して、今新たな概念として注目されているのが「朝残業」。前日の仕事を夜遅くまで残ってやるのではなく、翌朝に回してしまおうという考え方です。実際に、制度として取り組んでいる企業も出てきているようです。この取り組みについて『残業3時間を朝30分で片づける仕事術』の著者、永井孝尚さんに話を聞きました。
「この『朝残業』に実際にチャレンジしている会社が伊藤忠です。10月1日から、全社員を対象に朝方の勤務にシフトするという施策を発表したんですね。具体的には夜22時以降は完全消灯。ですから会社に残れないんですね。また早朝残業の残業代の割増を、従来は25%だったところを50%に増額。さらに朝8時前に就業している社員には軽食を無料で提供。こういう取り組みで夜から朝へ残業をシフトしよう、という動きが朝残業なんですね」(永井さん)
企業が乗り出しているこの「朝残業」。実は仕事を朝に回すことには驚くべき効果があるといいます。
「朝は夜の6倍、生産性が上がると言われているんですね。これは夜3時間分の仕事はたいてい朝だと30分で片付いてしまうということなんです。6倍といっても普通の仕事がすべて6倍になるかというと、そうではないんですね。6倍になる仕事はどういうものかというと、知的な仕事。例えばアイディアを出すとか、新しい企画を考えるとか、そういう生産性はすごく上がります。なぜかというと、朝はアイディアが浮かぶゴールデンタイムだからです。そのため朝に仕事することで知的作業の品質と生産性を飛躍的に上げることができるんです」(永井さん)
この知的作業、人によっては「自分の仕事とはあまり関係ないかも……」と思ってしまうかもしれませんが、永井さんいわく「知的な作業というと一部の人の仕事じゃないかと思うかもしれませんが、実際に皆さんの仕事はほとんどが知的作業なんです」とのこと。
「たとえばセールスの方は、お客様と接してどんな価値を創造するかを常に考えていますし、エンジニアの方も技術的な課題をいかに解決するかを常に考えている。これらはすべて知的作業なんですね。だからほとんどの仕事は朝に回すことで効率をあげることができるんです」(永井さん)
こう考えると、ほとんどの人にとって朝残業は有効な方法と言えるかもしれません。眠い目をこすって夜に仕事をするよりも、思い切って朝に回して、効率アップを目指す。一度実践してみると、その違いを体感できるのではないでしょうか。
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