屋根が伸びる、横に広がる! おもしろ屋台が用途募集

J-WAVE土曜の番組「ATELIER NOVA」(ナビゲーター:クリス智子)のワンコーナー「MITSUI FUDOSAN
COME ACROSS TOKYO」。7/6のオンエアでは、南千住を中心に荒川区内で活動する「NPO法人千住すみだ川」の海老江重光さんが、新たなプロジェクト「千住屋台計画」を紹介しました。

さまざまな企画のワークショップやイベントを行い、精力的に街を盛り上げている同NPO法人。これまでに、南千住の町の記憶をフロッタージュという美術技法で浮かび上がらせる「町の記憶PROJECT」や、南千住地域で伝えられている「妖怪」を探しながら町歩きをして、新しい妖怪伝承をつくる「隅田川妖怪絵巻」というアートプロジェクトなどを行ってきたそうです。

それらの活動の準備は大変で、そんなとき「屋台があれば屋台を中心に何かができる」と思ったことが、このプロジェクトが始まるきっかけだったそうです。南千住には、リヤカーのパイオニア的存在のムラマツ車輪という会社があり、そちらに3台のリヤカーを発注。それらをベースに、荒川区在住の建築家・伊藤嘉朗さんを中心とする東京藝術大学建築科のOB3人が、設計・デザイン・制作を手がけて屋台を完成させたとか。

その屋台というのが、屋根が3メートルも伸びるものや、さまざまなボックスを組み合わせて積み重ねたもの、横に3メートルほど広がるテーブルのような屋台など、とてもユニーク。テーブルのような屋台は、商店街でカレーを販売するときに活躍したそうですが、実は作った当事者たちも、まだ屋台の用途を模索中なのだとか。そんな屋台に対する想いを海老江さんはこのように話します。

「最初から、こういうものを作る、ではなくて、どんどん人が介入していってコミュニケーションが生まれるように“空っぽ”な感じを想定しているんですけど、“素敵な間違い”を誘発するのが狙いでした」

用途を考えてから、屋台を作るのではなく「こんな屋台があったら面白そうじゃん!」と作ってから、用途を考えるという逆転の発想なのですね。

こちらの屋台は、7月15日に行われる「隅田川妖怪絵巻」のワークショップで登場する予定なのだそう。そのほかにも、商店街の魚屋さんが行うバルイベントや、かき氷イベントなど、さまざまな場所で稼働する予定。さらに、この屋台を使った荒川区内でのイベントや企画も随時募集しているそうなので、アイデアが浮かんだ方は是非問い合わせてみてはいかがでしょうか?

【関連サイト】
「ATELIER NOVA」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/atelier/

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