imase「俺もこれから先、咲き誇れるかも」活動休止中の“ロンドン旅”で得た「蓄える」感覚とは?

シンガーソングライターのimaseが、休止期間中の印象的だったエピソードや、新曲『風になれるはず』の制作について語った。

imaseが登場したのは、9月19日(土)放送のJ-WAVE『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のコーナー「SENSE OF ROOM」。音楽、アート、スポーツ、フードといったジャンルを通じて、アーティストの魅力や活動内容、イベント情報、そこから広がるカルチャーを、GREENROOMのセンスを交えて紹介するコーナーだ。

この日の放送は9月26日(土)28時ごろまで、radikoのタイムフリー機能で楽しめる。

休止期間にはゲーム制作にも挑戦!?

imaseは2025年8月から活動を休止し、およそ1年を経て、2026年9月に活動を再開した。休止中は、絵を描いたり、旅に出たりと、さまざまな新しいことに挑戦していたという。ナビゲーターの甲斐は、そのなかでも気になる挑戦について訊いた。

甲斐:そのなかでも気になったのが、ゲームを作っていた、ということなんですが。

imase:そうなんですよ。休止期間ができたので、昔からゲームをやるのがすごく好きだったこともあって、いつかちょっと作ってみたいなと思っていたんです。僕が初めてコラボで制作した楽曲が、PUNPEEさんとToby Foxさんと3人で作った曲なんですけど、Toby Foxさんは『Undertale』というインディーゲーム界の金字塔みたいなゲームを作られている方で。その方がひとりでプログラミングをして、絵を描いて、すごいサントラまで作っていて。最初に出会ったときに「いつか俺もこれやりたいな!」と思ったんですよ。

甲斐:すごい!

imase:休止することになったので、せっかくなら作ってみようということで。

甲斐:そうなると、プログラミングとかも学ばなきゃいけないですよね?

imase:今はAIがすごいんですよ。AIに「こうしたい」っていっぱい伝えると、いろいろ考えてくれて。AIに協力してもらいながら、ちょっとずつ作っていきました。

甲斐:そのゲーム、やってみたいです!

imase:あとで教えますね(笑)。

ひさしぶりの楽曲制作で感じた音楽の楽しさ

imaseの活動再開と同時にリリースされたのが、9月4日に配信された『風になれるはず』だ。

【imase】風になれるはず(Music Video)

甲斐:ひさしぶりに音を作るという行為をしたときに、どんな感覚でしたか?

imase:この曲を作る前にも、個人的に遊びで作ったりはしていたんです。でも、実際にリリースするための曲を作ろうと思って作り始めたのは『風になれるはず』と、EPに収録される曲たちで。今回、曲を作るにあたって「ちゃんと自分について歌う」ということをすごく意識して作ったんです。これまでリリースしてきた楽曲では、あまり自分のことを歌ったことがなかったので。ひさしぶりに音を作る、曲を作るという行為でもあるし、今回は初めてのことをいろいろしました。自分の気持ちをちゃんと音にしたり、歌詞にしたり、正直に書く。そういった意味では、新しい扉を開いたなという感じがしましたし、すごく楽しかったです。「音楽を作るのって楽しいな」と、あらためて感じました。

甲斐:この曲は、サウンドも軽やかだったり、涼やかなところがありますよね。歌詞を読んでいくと、ちょっと悩んでいたり、つまずいていたり、何かに縛られているときに感じる気持ちを、スッと軽くしてくれるようなメッセージが込められているなと思いました。

imase:めっちゃうれしいです。

甲斐:歌詞のなかで、以前だったら使わなかったと思う言葉やフレーズはありますか?

imase:ありますね。これまでだと、うまく言い換えようとしていたというか、例えようとしすぎていたんです。でも、今回は「1回、自分の心の声をちゃんと歌にしたらどうですか」みたいなことを、自分に投げかけて作りました。正直になることによって、これまで「例えよう」と考えている頭からは、あまり出てこなかった言葉やフレーズが出てきた感じがしますね。

自由への憧れを込めた『風になれるはず』

『風になれるはず』というタイトルには、imaseの地元への思いと、自由への憧れが込められている。地元は自然が豊かで、心地よい風が吹き抜ける場所だという。そんな風のように自由に飛び回りたいという思いがある一方、現実にはなかなか思うようにならない。その葛藤を「はず」という言葉に託し、いつかは自由な風になれるはずだという希望を持ち続けたいと考えたと語る。

imase:現状、風になれてはいないんですけど、いつかはそんなふうになれるかな、なりたいなという希望を持って生きていけるかなという意味で、「はず」を入れて、このタイトルをつけました。

甲斐:希望をちょっと持つことで、軽くなることもありますよね。サウンドもすごく印象的で、生っぽいバンドの音というのがすごく素敵だったんですけど、このアレンジにはどうやってたどり着いたんですか?

imase:今回のアレンジでは、普段ライブを一緒にまわっているバンドメンバーと音作りをしていきました。これまでリリースした楽曲だと、打ち込み、パソコンでの音が多かったんですけど、今回は、より自分の歌詞とか気持ち、思いを直接しっかり伝えるためには、サウンド面でもそういう人間っぽさみたいなものがあると、よりいいのかなと思って。今回は打ち込みなしで、バンドのみでやったので、こういう温かみのあるサウンドになりましたね。

甲斐:ミュージックビデオも公開されています。映像が二分割されていて、左側にはimaseさんがドライブしている横顔、右側には歌っているimaseさんとバンドメンバーの方々が映っています。両方ともワンカット(撮影)ですか?

imase:そうです。ワンカットで撮っていて、つながるようにしたくて頑張って撮りました。しかも、そのときは雨がすごかったんですよ。MVのシーンで庭が出てきたりするんですけど、「雨が降ったらちょっとヤバいかも」みたいな話になっていて。でも、ワンカットで撮り始める瞬間だけ毎回晴れて。“持ってるな”って思いました(笑)。

ロンドンの自然から得た「蓄える」感覚

休止中、imaseは国内外を旅したという。国内では岡山や新潟を訪れ、海外ではイギリスへ。なかでもロンドンを気に入ったようで、現地の人の優しさにも触れ、食事ではカレーが特に印象に残ったという。

imase:どこに入ってもおいしかったんですけど、物価だけね……。しかも、自然もすごくないですか? 都会の街並みと自然のハイブリッド感みたいなものがあって、すごく最先端を感じました。すごく住みたいなと思いました。

甲斐:大きい公園がいっぱいありますよね。

imase:びっくりするぐらい大きいですよね! でも、そこからちょっと行くと、すごくかっこいいお店とかもあって。「なんて素晴らしい街なんだろう」と思いました。

甲斐:季節によっても、たとえば夏だとフェスをやっていたり、クリスマスが近づくとクリスマスマーケットもあります。

imase:行きたい! 冬も行ってこようかなあ。

甲斐:その旅から、今の自分に持ち帰ったものはありますか?

imase:あらためて自然が好きだなって思いましたね。東京にいて、地元の岐阜に戻ることもあるんですけど、ロンドンの自然って、普段見ている自然とはちょっと違う感じがして。話を聞いた感じだと、ロンドンって冬が長くて、そのぶん植物たちが耐えて蓄えて、夏になるとパッと咲くみたいな。それが、ちょうどその休み中の自分にも通ずる部分があるのかなって。「蓄えたぶんだけ豊かになる」というのをロンドンに行って感じて、「俺もこれから先、咲き誇れるかも」みたいに思いました(笑)。

imaseは10月2日(金)にニューEP『はてな』を配信リリース予定。『風になれるはず』を含む、全8曲を収録する。

甲斐:すごいボリュームですね!

imase:いっぱい作っちゃいました(笑)。

甲斐:どんなEPになりそうですか?

imase:全体を通して、自分の気持ちを歌っている曲だけを収録しました。そういった意味では、本当に新しい曲たちですし、楽曲的にもチャレンジングなものが多いですね。すべてがリード曲って感じなので、かなりいいものができたなという感じがしています。

imaseの最新情報は公式サイトまで。

J-WAVE『BLUE IN GREEN』のコーナー「SENSE OF ROOM」では、音楽、アート、スポーツ、フードといったジャンルを通じて、アーティストの魅力や活動内容、イベント情報、そこから広がるカルチャーを、GREENROOMのセンスを交えて紹介する。オンエアは毎週土曜12時55分ごろから。
radikoで聴く
2026年9月26日28時59分まで

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番組情報
BLUE IN GREEN
毎週土曜
12:00-15:00

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