クリス・ペプラーとジョン・カビラが、ビートルズの楽曲や、彼らの魅力について語った。
この内容をお届けしたのは、6月3日(水)・4日(木)放送のJ-WAVE『MIDDAY LOUNGE』内、「MUSIC EXPLORER」。世界の音楽シーンのムーブメントを“今”の視点で考察するコーナーだ。
『MIDDAY LOUNGE』はグローバルなルーツを持つ国際色豊かなナビゲーターたちが、リスナーと一緒に「新しい自分、新しい世界と出会う」3時間のプログラム。ナビゲーターは、月曜 ハリー杉山、火曜 市川紗椰、水曜 クリス・ペプラー、木曜 ジョン・カビラが日替わりで担当している。
そうしたなか、6月1日(月)から4日(木)に放送した『MIDDAY LOUNGE』では、ビートルズの魅力をあらためて掘り下げる特別企画を実施。「MUSIC EXPLORER」のコーナーでは「THE BEATLES:60 YEARS SINCE THEIR ARRIVAL IN JAPAN」と題し、60年前に来日公演を行ったビートルズへの愛や、ビートルズが音楽界に与えた影響について、各ナビゲーターがそれぞれの視点から語った。
本記事では、クリス・ペプラーが出演した6月3日(水)の放送と、ジョン・カビラが出演した6月4日(木)の放送内容をテキストで紹介。まずクリスは、お気に入りのビートルズ・ナンバーを紹介し、それぞれの楽曲にまつわるエピソードを語った。
クリス:ビートルズがデビューしたのは1962年10月。私が5歳になる直前のタイミングなので、当然そのころの記憶はありません。そして、60年前の来日は1966年6月。当時、僕はまだ小学校低学年でした。ビートルズの思い出としては、来日より少し後かもしれませんが、クラスのみんなで『Ob-La-Di, Ob-La-Da』を歌ったことを覚えています。歌いながら、なぜかみんなでクレヨンを使って画用紙に顔の絵を描いていましたね。
クリスは「実は、ビートルズにそこまでハマらなかったんですよね」と語る。
クリス:でも、今だったら『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』なんて、あのアルバムがあったからこそ、って思いますよ。ピンク・フロイドはもちろん、ありとあらゆるグループがあのアルバムに多大な影響を受けたと思うんですよね。よく言われるのが、ビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』とビーチ・ボーイズの『Pet Sounds』がポップス、ロックを変えたと。本当にエポックだと思いますけれども、ビートルズは僕の少し上の先輩たちが聴いていて、あの当時って3歳違うだけでも「それは自分たちの音楽じゃない」という感覚がありました。僕はどちらかというとレッド・ツェッペリン世代なんです。だから当時の僕には、ビートルズのサウンドが少し軟弱に聞こえてしまったんですね。ビートルズ・ファンの方には申し訳ないんですが、そう感じていたんです。もちろん、今は違います。彼らが音楽史に与えた貢献は計り知れませんし、モーツァルトと並ぶような存在として歴史に名を残す音楽家だと思っています。
クリス:当時のバンドでは、デレク・アンド・ザ・ドミノスのようなサザンロック寄りのサウンドをやっていて。うちのギタリストがエリック・クラプトンのことを大好きだったんですよね。ビートルズの楽曲も2曲ほどカバーしていたんですけれど、そのうちの1曲を紹介したいと思います。
クリスが選曲したのは『While My Guitar Gently Weeps』。1968年に発表された『The Beatles』、通称「ホワイト・アルバム」に収録された楽曲だ。
クリス:ビートルズの楽曲は基本的にレノン=マッカートニー作品が多いですが、この曲はジョージ・ハリスン作なんですよね。この曲は高校時代にバンドでよく演奏していました。みなさんご存じのとおり、クレジットはされていないものの、エリック・クラプトンが参加しています。ギターソロもクラプトンです。ジョージとクラプトンは非常に仲がよく、ジョージがクラプトンにギターソロを頼んだんですけど、当初、クラプトンは「恐れ多くて、ビートルズのレコードでは弾けないよ」とためらったそうですが、ジョージの説得で実現したと言われています。
クラプトン自身、同曲をたびたび演奏している。2002年にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された、ジョージ・ハリスンの追悼コンサート「Concert for George」でポールとともに演奏しており、同イベントのライブアルバムにも収録されている。また、クラプトンが主催し、2019年にテキサス州ダラスで開催された音楽フェスティバル「Crossroads Guitar Festival 2019」でも披露している。
クリス:レノン=マッカートニーの曲ももちろん大好きですが、バンドをやっているとこういう曲が特に響くんですよね。ギターを中心にしたバンドにとっては、とても弾き応えのあるナンバーだったと思います。
クリス:とはいえ、好きな曲ってその時々で変わるじゃないですか。どんよりした天気の日もありますし、気圧によって気分も変わる。そんな今日の気分に、この曲はすごく刺さる気がします(編註:放送当日は雨だった)。1969年の『Abbey Road』に収録されたジョージ・ハリスンのバラードで、フランク・シナトラが「過去50年でもっとも偉大なラブソング」と評したことでも有名です。ということで、本来ならレノン=マッカートニー作品を選びそうなところですが、今回はあえてジョージ・ハリスンの2曲を選びました。
さらにクリスは、ビートルズの音楽的な魅力についても言及した。ビートルズのメンバーは、必ずしも音楽理論を徹底的に学んだミュージシャンではなかったと話す。しかし、プロデューサーのジョージ・マーティンが加わることで、非常に豊かなサウンドが生み出されたと評価した。一方で、楽曲制作の根幹にはメンバーたちの優れた音感があったと分析する。
クリス:完ぺきに音感で曲を作ったり、あとコードセンスがすごいですよね。コードがわからないのに、「これ、いい感じなんじゃない?」って画期的なコード進行を作ったりとかしています。ただ実は、僕はビートルズよりも解散後のソロ作品のほうがすごい好きなんです。ジョン・レノンの『ジョンの魂』(Plastic Ono Band)は大好きなアルバムですし、『Mother』『Hold On』『Well Well Well』、あと『Mind Games』とか『Imagine』も好きです。そして、ポール・マッカートニーのソロ作品も『My Love』(Paul McCartney & Wings)は素晴らしいバラードですよね。あと『Silly Love Songs』とか。どちらかというと、バラバラになったあとの作品のほうが聴いている気がします。とはいえ、ビートルズなくして今のポップスは語れないと言っても過言ではないと思います。
まずは、ビートルズを知らない世界を描いた映画『イエスタデイ』より、『Yesterday』をオンエア。
ジョン:ビートルズの曲をたっぷり満喫できる映画といえば、2019年公開の『イエスタデイ』です。監督は『トレインスポッティング』や『スラムドッグ$ミリオネア』で知られ、ロンドンオリンピックの開会式も演出したダニー・ボイル。脚本は『ノッティングヒルの恋人』や『ブリジット・ジョーンズの日記』のリチャード・カーティスです。表題曲の『Yesterday』はもちろん、『Hey Jude』『Help!』『Ob-La-Di, Ob-La-Da』など16曲ものビートルズ・ナンバーが全編を彩るラブコメディです。
売れないミュージシャンのジャックは、ある事故をきっかけに不思議な世界へ迷い込む。目を覚ますと、そこは世界中の誰もビートルズを知らない世界だった。まるでビートルズが存在しなかったかのように、その音楽も人々の記憶から消えていたのである。
ジャックはその状況を利用し、ビートルズの楽曲を自作曲として発表する。すると、その才能は瞬く間に評価され、エド・シーランでさえ嫉妬するほどの人気シンガーソングライターへと駆け上がっていく。しかし成功の代償として、長年支えてくれた大切な恋人との関係には少しずつ距離が生まれていく。ミュージシャンとしての成功と、愛する人との人生。その狭間で揺れるジャックがどのような選択をするのかが見どころだ。
ジョン:音楽に強いこだわりを持ち、ビートルズを愛してやまないダニー・ボイル監督は、作品のリアリティにも徹底的にこだわりました。ジャックを演じたヒメーシュ・パテルは、ライブシーンでアフレコを使わず、実際に演奏しながら歌っています。また、脚本のリチャード・カーティスも筋金入りのビートルズ・ファンです。彼が監督した『ラブ・アクチュアリー』では『All You Need Is Love』が象徴的に使われています。
ジョン:ダニー・ボイルとリチャード・カーティスのふたりだからこそ描けた『イエスタデイ』ですが、実際にそんな世界に住んでなくてよかったですね。素晴らしいビートルズの音の遺産、色あせずに今も輝いています。
ジョン:『Got to Get You into My Life』は1966年リリースの『Revolver』に収録されています。先にご紹介した『Yesterday』はその前の年、1965年のリリースでした。「映画のなかのビートルズソング」2本目ですが、ビートルズが好きなのは人間だけじゃないんですよ。人類誕生のはるか昔から、黄色い単細胞生物として地球に存在していた彼らもビートルズが大好きなんですよ。
時代ごとにもっとも強いボスに仕える習性を持つミニオンズたちは、新たなボスを求めて旅を続ける。その末にたどり着いたのが、1960年代のイギリス・ロンドン。劇中には、紅茶文化やエリザベス女王、コーギー、細身のスーツに身を包んだ男性たち、そしてミニスカート姿の女性たちなど、当時のロンドンを象徴するモチーフが数多く登場する。1960年代ならではのカルチャーや空気感が、作品の随所に散りばめられているのが魅力だ。
ジョン:もちろん、ビートルズの音楽が聞こえてきます。アビーロードも出てきますからね。そのシーンでは『Love Me Do』、エンドロールでは先ほどの『Got to Get You into My Life』、そしてエンドロールのあとにすべてのキャストが再登場して『Revolution』を大合唱するんです。
ジョン:もう笑うしかないですよね(笑)。このリリック、大変だったんでしょうけど。ミニオンズの手にかかると『Revolution』がこうなっちゃうんですからね。『Revolution』は1968年、もともとは『Hey Jude』のB面としてリリースされた楽曲です。子どもから大人まで幅広い世代に愛され続けている『ミニオンズ』シリーズですが、この夏、8月7日(金)には新作『ミニオンズ&モンスターズ』が公開されます。音楽にも期待しちゃいます。
物語の舞台は、未知の原因によって太陽エネルギーが失われつつある近未来。地球上の生命が滅亡するまで残された時間は30年しかなく、人類はかつてない危機に直面していた。その絶体絶命の状況を打開するため、壮大なミッションに挑むのが中学校の理科教師・グレース。
宇宙へ旅立ったグレースは、そこで別の星からやってきた岩のような生命体と遭遇する。性別も種族も異なる未知の存在だが、グレースは「ロッキー」と名付け、言葉や文化の壁を越えながら少しずつ信頼関係を築いていく。異星人との交流を描くSF作品でありながら、深い友情の物語としても高い評価を集めている。
ジョン:グレースの宇宙船に積まれた、データを地球に送るための4つの小型無人探査機には「ジョン」「ポール」「ジョージ」「リンゴ」という名前が付けられています。そして、この映画で印象的に使われているのがビートルズの『Two Of Us』。
ジョン:映画の公開後、楽曲のストリーミング再生数は約3倍、ダウンロード数は約16倍に増加したそうです。若い世代を中心に「映画を通じて初めてこの曲に触れた」という声も多いようです。どんなシーンで流れるのかは、ぜひ劇場で確かめていただきたいのですが、温かい曲ですよね。『イエスタデイ』『ミニオンズ』『プロジェクト・ヘイル・メアリー』という新旧さまざまなテーマを持つ映画作品のなかでも、ビートルズの楽曲は見事な効果を発揮しています。
J-WAVE『MIDDAY LOUNGE』のコーナー「MUSIC EXPLORER」では、世界の音楽シーンのムーブメントを「今」の視点で考察する。放送は月曜~木曜の14時ごろから。
この内容をお届けしたのは、6月3日(水)・4日(木)放送のJ-WAVE『MIDDAY LOUNGE』内、「MUSIC EXPLORER」。世界の音楽シーンのムーブメントを“今”の視点で考察するコーナーだ。
『MIDDAY LOUNGE』はグローバルなルーツを持つ国際色豊かなナビゲーターたちが、リスナーと一緒に「新しい自分、新しい世界と出会う」3時間のプログラム。ナビゲーターは、月曜 ハリー杉山、火曜 市川紗椰、水曜 クリス・ペプラー、木曜 ジョン・カビラが日替わりで担当している。
ビートルズは「歴史に名を残す音楽家」
1966年6月に来日公演を行ったビートルズ。その熱狂は社会現象となり、日本の音楽シーンに大きな衝撃を与えた。あれから60年が経った現在も、その存在感は色あせることがない。2026年は、ポール・マッカートニーとリンゴ・スターが同時期にニューアルバムを発表したほか、ジョン・レノンとオノ・ヨーコによる伝説的なライブを収めた映画が公開されるなど、ビートルズへの関心は再び高まりを見せている。そうしたなか、6月1日(月)から4日(木)に放送した『MIDDAY LOUNGE』では、ビートルズの魅力をあらためて掘り下げる特別企画を実施。「MUSIC EXPLORER」のコーナーでは「THE BEATLES:60 YEARS SINCE THEIR ARRIVAL IN JAPAN」と題し、60年前に来日公演を行ったビートルズへの愛や、ビートルズが音楽界に与えた影響について、各ナビゲーターがそれぞれの視点から語った。
本記事では、クリス・ペプラーが出演した6月3日(水)の放送と、ジョン・カビラが出演した6月4日(木)の放送内容をテキストで紹介。まずクリスは、お気に入りのビートルズ・ナンバーを紹介し、それぞれの楽曲にまつわるエピソードを語った。
Ob-La-Di, Ob-La-Da (Remastered 2009)
クリス:でも、今だったら『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』なんて、あのアルバムがあったからこそ、って思いますよ。ピンク・フロイドはもちろん、ありとあらゆるグループがあのアルバムに多大な影響を受けたと思うんですよね。よく言われるのが、ビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』とビーチ・ボーイズの『Pet Sounds』がポップス、ロックを変えたと。本当にエポックだと思いますけれども、ビートルズは僕の少し上の先輩たちが聴いていて、あの当時って3歳違うだけでも「それは自分たちの音楽じゃない」という感覚がありました。僕はどちらかというとレッド・ツェッペリン世代なんです。だから当時の僕には、ビートルズのサウンドが少し軟弱に聞こえてしまったんですね。ビートルズ・ファンの方には申し訳ないんですが、そう感じていたんです。もちろん、今は違います。彼らが音楽史に与えた貢献は計り知れませんし、モーツァルトと並ぶような存在として歴史に名を残す音楽家だと思っています。
エリック・クラプトンがアルバム制作に参加した「ホワイト・アルバム」
クリスは、ビートルズの楽曲のなかから、高校時代にバンドで演奏していた思い出の曲を紹介した。クリス:当時のバンドでは、デレク・アンド・ザ・ドミノスのようなサザンロック寄りのサウンドをやっていて。うちのギタリストがエリック・クラプトンのことを大好きだったんですよね。ビートルズの楽曲も2曲ほどカバーしていたんですけれど、そのうちの1曲を紹介したいと思います。
クリスが選曲したのは『While My Guitar Gently Weeps』。1968年に発表された『The Beatles』、通称「ホワイト・アルバム」に収録された楽曲だ。
The Beatles - While My Guitar Gently Weeps (2018 Mix / Audio)
クラプトン自身、同曲をたびたび演奏している。2002年にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された、ジョージ・ハリスンの追悼コンサート「Concert for George」でポールとともに演奏しており、同イベントのライブアルバムにも収録されている。また、クラプトンが主催し、2019年にテキサス州ダラスで開催された音楽フェスティバル「Crossroads Guitar Festival 2019」でも披露している。
Paul McCartney, Eric Clapton - While My Guitar Gently Weeps (Taken from Concert For George)
ビートルズの音楽的魅力を分析
続いてクリスは、「これも高校時代にバンドで演奏していた曲ですが、本当に秀逸な作品ですね。もしかすると、ビートルズの曲のなかでいちばん好きかもしれません」と語り、『Something』を紹介した。The Beatles - The Beatles - Something (Official Music Video) [Remastered 2015]
さらにクリスは、ビートルズの音楽的な魅力についても言及した。ビートルズのメンバーは、必ずしも音楽理論を徹底的に学んだミュージシャンではなかったと話す。しかし、プロデューサーのジョージ・マーティンが加わることで、非常に豊かなサウンドが生み出されたと評価した。一方で、楽曲制作の根幹にはメンバーたちの優れた音感があったと分析する。
クリス:完ぺきに音感で曲を作ったり、あとコードセンスがすごいですよね。コードがわからないのに、「これ、いい感じなんじゃない?」って画期的なコード進行を作ったりとかしています。ただ実は、僕はビートルズよりも解散後のソロ作品のほうがすごい好きなんです。ジョン・レノンの『ジョンの魂』(Plastic Ono Band)は大好きなアルバムですし、『Mother』『Hold On』『Well Well Well』、あと『Mind Games』とか『Imagine』も好きです。そして、ポール・マッカートニーのソロ作品も『My Love』(Paul McCartney & Wings)は素晴らしいバラードですよね。あと『Silly Love Songs』とか。どちらかというと、バラバラになったあとの作品のほうが聴いている気がします。とはいえ、ビートルズなくして今のポップスは語れないと言っても過言ではないと思います。
映画内で輝くビートルズソングに注目
特集最終日であるジョン・カビラがナビゲーターを務めた6月4日(木)の放送では、「映画のなかのビートルズソング」をテーマにタイプの異なる映画と3曲を紹介した。ジョン:ビートルズの曲をたっぷり満喫できる映画といえば、2019年公開の『イエスタデイ』です。監督は『トレインスポッティング』や『スラムドッグ$ミリオネア』で知られ、ロンドンオリンピックの開会式も演出したダニー・ボイル。脚本は『ノッティングヒルの恋人』や『ブリジット・ジョーンズの日記』のリチャード・カーティスです。表題曲の『Yesterday』はもちろん、『Hey Jude』『Help!』『Ob-La-Di, Ob-La-Da』など16曲ものビートルズ・ナンバーが全編を彩るラブコメディです。
売れないミュージシャンのジャックは、ある事故をきっかけに不思議な世界へ迷い込む。目を覚ますと、そこは世界中の誰もビートルズを知らない世界だった。まるでビートルズが存在しなかったかのように、その音楽も人々の記憶から消えていたのである。
映画『イエスタデイ』予告
ジョン:音楽に強いこだわりを持ち、ビートルズを愛してやまないダニー・ボイル監督は、作品のリアリティにも徹底的にこだわりました。ジャックを演じたヒメーシュ・パテルは、ライブシーンでアフレコを使わず、実際に演奏しながら歌っています。また、脚本のリチャード・カーティスも筋金入りのビートルズ・ファンです。彼が監督した『ラブ・アクチュアリー』では『All You Need Is Love』が象徴的に使われています。
All You Need Is Love (Remastered 2009)
ミニオンズたちがビートルズの名曲をカバー!?
続いてジョンは、2015年公開の映画『ミニオンズ』のビートルズソングに注目した。まず、エンドロールで流れる『Got to Get You into My Life』をオンエア。Got To Get You Into My Life (Remastered 2009)
時代ごとにもっとも強いボスに仕える習性を持つミニオンズたちは、新たなボスを求めて旅を続ける。その末にたどり着いたのが、1960年代のイギリス・ロンドン。劇中には、紅茶文化やエリザベス女王、コーギー、細身のスーツに身を包んだ男性たち、そしてミニスカート姿の女性たちなど、当時のロンドンを象徴するモチーフが数多く登場する。1960年代ならではのカルチャーや空気感が、作品の随所に散りばめられているのが魅力だ。
ジョン:もちろん、ビートルズの音楽が聞こえてきます。アビーロードも出てきますからね。そのシーンでは『Love Me Do』、エンドロールでは先ほどの『Got to Get You into My Life』、そしてエンドロールのあとにすべてのキャストが再登場して『Revolution』を大合唱するんです。
Revolution
『ミニオンズ&モンスターズ』日本版予告1<8月7日(金)全国ロードショー!>
映画効果で話題沸騰中の『Two Of Us』
ジョンが最後に紹介するのは、現在公開中の映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』。主演を務めるのはライアン・ゴズリング。アメリカでの公開後に大ヒットを記録し、日本でも公開以来、ロングラン上映が続いている話題作だ。映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』日本語吹替版予告 3月20日(金・祝)公開
宇宙へ旅立ったグレースは、そこで別の星からやってきた岩のような生命体と遭遇する。性別も種族も異なる未知の存在だが、グレースは「ロッキー」と名付け、言葉や文化の壁を越えながら少しずつ信頼関係を築いていく。異星人との交流を描くSF作品でありながら、深い友情の物語としても高い評価を集めている。
ジョン:グレースの宇宙船に積まれた、データを地球に送るための4つの小型無人探査機には「ジョン」「ポール」「ジョージ」「リンゴ」という名前が付けられています。そして、この映画で印象的に使われているのがビートルズの『Two Of Us』。
Two Of Us (Remastered 2009)
J-WAVE『MIDDAY LOUNGE』のコーナー「MUSIC EXPLORER」では、世界の音楽シーンのムーブメントを「今」の視点で考察する。放送は月曜~木曜の14時ごろから。
番組情報
- MIDDAY LOUNGE
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月・火・水・木曜13:30-16:30