池江璃花子が毎年通うモナコの魅力 「あのお店でしか食べられない」と感動したスイーツは?

競泳選手の池江璃花子が、自身の闘病生活を振り返り、印象的だった海外旅のエピソードを語った。

池江が登場したのは、ゲストにさまざまな国での旅の思い出を聞く、J-WAVEの番組『ANA WORLD AIR CURRENT』(ナビゲーター:葉加瀬太郎)。ここでは、6月6日(土)にオンエアした内容をテキストで紹介する。

番組は、Spotifyなどのポッドキャストでも聴くことができる。

・ポッドキャストページ

白血病が判明した直後の心境

池江璃花子は2000年生まれ、東京都出身。幼少期から水泳を始め、個人種目10個と、リレー種目6個の日本記録を保持するなど、競泳界を代表する選手として活躍する一方、白血病との闘いを通じて、日本中に勇気を与えてきた。

葉加瀬:いわゆる天才少女として世間から大きな注目を集め、多くの人に応援されていたなかで、病気のニュースが飛び込んできました。あのときは僕も本当に悲しかったですし、みんなすごく心配しましたよね。

池江:そうですね。いちばん大きかったのは、練習ができなくなったことでした。その練習ができない理由が何なのかわからなくて、それがすごく不安だったんです。いろいろ検査をして病気がわかった瞬間は、不調の原因が本当に病気だったんだとわかって、正直ホッとした部分もありました。もちろん、病気でよかったとは思いません。でも、この不調は自分自身の問題ではなく、体の中に原因があったんだとわかったので、気持ち的には少し救われました。

葉加瀬:なるほどね。しばらくは何もできなくなっていた?

池江:はい、何もできなくて。日常生活にも支障をきたしていたので。アスリートだからこその早期発見でした。自分の体の変化には早く気付けたのかなと思います。

葉加瀬:毎日、自分の体と向き合っているもんね。

池江:苦しいトレーニングをしていても、「苦しさがいつもと違う」と感じていましたし、それがだんだん日常生活にも表れてきました。朝起きたときや昼寝から目覚めたときにも、「何か体が違う」と感じていましたね。アスリートだからこそ、すぐわかった部分がありました。

葉加瀬:入院生活も大変だったでしょう?

池江: そうですね。でも人間って、苦しいことを忘れられるようになっているんだなと思います。もちろん苦しかったですし、もう二度とあんな経験はしたくないです。当時は本当に忙しい時期でもあって、ほとんど家にも帰れていなかったんですね。高校生のころは日本にいる時間も少なくて、海外へ行ったり地方をまわったり、とにかく試合と合宿の繰り返しだったので。だからこそ、(入院中に)体調がいい日はすごく幸せに感じました。ゆっくり過ごせることがうれしかったんです。好きな動画を好きなだけ観たりして、それが自分にとっては楽しみでしたね。そういう経験ができたことも含めて、今ではよかったと思える部分もあります。

世界に挑む心の強さが闘病生活の支えとなった

葉加瀬から「病名を告げられた当時、自身は復活できると思っていましたか?」と問われると、池江は意外にも悲観的ではなかったと明かした。

当時は白血病について詳しい知識がなく、自ら調べながらも「自分は大丈夫だろう」と考えていたという。その前向きな気持ちや精神的な強さが、闘病生活を支える大きな力になったのではないかと振り返った。

葉加瀬:やっぱり強いんだなあ。

池江:自分では弱いと思っていますけど、あのときがいちばん強かったかもしれないです。今のほうが弱いなって思いますね(笑)。

葉加瀬:そうなんだ(笑)。

池江:あのころは世界のトップレベルで戦っていた時期でしたし、少しのことで心が折れている場合じゃなかったんです。

池江は、退院後の道のりについて「本当に大変だった」と振り返る。競技面、体調面ともに苦労が続き、現在も病気を発症する前の状態に完全に戻ったとは感じていないという。

池江:ちょっとのことで心がポキッと折れそうになることもあるし、それでもなんとか立て直して、という感じで日々生活しているので。

葉加瀬:素直になれているのかもしれないね。

池江:そうですね。やっとなれているのかもしれないです。

葉加瀬:あらためて、見事に復活を果たしたときはどんな気分でしたか?

池江:意外だったのは、退院後に初めて水に入ったときの感覚が、それほど特別なものに感じなかったんです。ただ、復帰戦が2020年の8月にあって、その翌年、2021年4月には東京オリンピックの代表選考会があって。そのときにオリンピック出場を決めることができて、さらに4冠を達成できました。さすがにそのときは、自分でも少し褒めてあげたいなと思いましたね。

葉加瀬:本当だよなあ。あのときは全員褒めていたよ! 本当に感動しました。スポーツで多くの人に感動を与えてくれるのはすばらしいことです。

池江:ありがとうございます。

モナコの絶品スイーツに感動

続いて話題は、池江の思い出深い海外旅行について。なかでも、特別な場所として挙げたのはモナコだ。池江は「初めて訪れたのは15歳のとき。それ以来、毎年のように足を運んでいます」と語り、長年にわたって親しんできた土地への愛着をのぞかせた。

池江:「ヨーロッパグランプリ」という大会が5月から6月ごろに開催されるんですが、その遠征でスペイン、フランス、モナコをまわるんです。2025年にも行ったんですけど、モナコの現実離れした雰囲気が好きで選んじゃいました。

葉加瀬:それは街の雰囲気ですか? 旅をしている時間そのものも含めて?

池江:そうですね。実は2025年に初めてモナコの街を観光したんです。例年は日本代表チームで行動するので自由時間がほとんどなくて、試合に行って帰るだけという感じでした。でも、2025年は初めてひとりで行ったんです。試合前日に行われる監督者会議にも自分で参加して、大会のルールなどについて説明を受ける場なんですが、それまではコーチやスタッフの方が対応してくださっていて。でも今回は誰もいなかったので、自分で行かなければ試合が成立しないという状況で、拙い英語力で何とか理解して頑張りました。そういう経験もあって、初めてモナコの街を観光できたんです。それがすごくよくて、おすすめしたい場所ですね。

葉加瀬:何しろ優雅な街だよね。建物を見て歩くだけでも楽しいですし、港に停泊している大きなクルーザーを眺めるだけでも十分楽しめますよね。

池江:ひとり1台持っているんじゃないかと思うくらい、たくさん停泊していますよね(笑)。

葉加瀬:みなさんクルージングをして、モナコに立ち寄って食事をして、また船に戻って次の場所へ向かうんですよね。

池江:最高な場所です。

モナコを観光した池江は、現地のティラミスを味わったという。

池江:普段はティラミスを食べないんですよ。甘いものがあまり得意ではないので、お店にティラミスがあっても絶対に選ばないんですね。でも、何人かで食事をしたときにデザートが4種類くらいあって、私はティラミス以外を頼もうと思っていたんです。そうしたら「全部頼みませんか?」という話になって。正直、心の中では「ティラミスはいらないんだけどな」と思っていたんですが、ものすごく大きなお皿でティラミスが出てきちゃって(笑)。パスタを入れるようなお皿よりさらにひと回り大きいくらいの器に、ティラミスがどーんと。そんな量がきたから、取り分けていただいて食べてみたら、本当に驚きました。「こんなにおいしいティラミスは今まで食べたことがない」と思って。

葉加瀬:へええ!  甘すぎないとか、軽いとか、そういう感じ?

池江:甘すぎないですね。日本のティラミスって、下のスポンジにエスプレッソがしっかり染み込んでいるものが多いと思うんですけど、それも控えめでした。とにかくおいしくて、「あそこのティラミスしか食べられない」と思っています。

葉加瀬:年に1回の楽しみができていいですね。

最近ハマっていることは「チーズケーキづくり」

さらに話題は、池江が2023年から2025年夏ごろまで拠点を置いていたオーストラリアでのトレーニング生活のことへ。

池江によると、その縁の始まりは2017年だったという。ゴールドコーストで指導を受けたのは、数々の世界トップ選手やオリンピックメダリストを育ててきた名コーチ、マイケル・ボール。当初はわずか2週間の予定だったが、その年の夏に好成績を収めたこともあり、継続して指導を受けるようになった。

その後、白血病が発覚した当時も同コーチのもとでトレーニングを行っていたという。治療を終えて数年が経過するなかで、「もう一度オーストラリアで練習したい」という想いが強まり、約1年にわたる準備期間を経て、2023年秋から再び現地でのトレーニング生活をスタートさせた。

葉加瀬:毎日トレーニングですか? オフの日はあるんですか?

池江:オフは日曜日だけです。月曜は2回、火曜は2回、水曜は1回、木曜は2回、金曜は1回、土曜は1回というかたちで水泳練習があり、そのあいだにウエイトトレーニングやバイクトレーニングも入ります。

葉加瀬:1回の練習はどれくらい?

池江:だいたい2時間です。距離は長いときで6,000メートル、短くても3,000〜4,000メートルくらいですね。

葉加瀬:すごいなあ。それを1週間続けて、日曜日だけ休み。

池江:はい。でも、回復は間に合わなかったですね。シャンプーするのも大変で、腕を使い切っているので、腕を上げるだけでつらいんですよ。

葉加瀬:大変だね(笑)。オフの日は遊んだりするの?

池江:休んでました。家にいるか、ひとりで車を運転して近くに買い物に行くか。たまに自炊もしてました。

葉加瀬:料理もできるんだ!

池江:今は料理がすごく好きです。

葉加瀬:得意料理はありますか?

池江:得意料理は特にないですね(笑)。でも、けっこう何でも作れます。レシピどおりに作ることもありますが、冷蔵庫にあるものを使って自由に作ることが多いです。最近はチーズケーキをよく作ります。すごく簡単なので。

葉加瀬:オーブンで焼いて?

池江:はい。バスクチーズケーキみたいな、中がとろっとしたタイプです。

池江の最新情報はオフィシャルホームページまで。

葉加瀬太郎がゲストの旅のエピソードを聞くJ-WAVE『ANA WORLD AIR CURRENT』は、毎週土曜の19時からオンエア。
radikoで聴く
2026年6月13日28時59分まで

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番組情報
ANA WORLD AIR CURRENT
毎週土曜
19:00-19:54

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