FIFAワールドカップ公式ソングで読み解く"世界と日本のサッカー史" 名曲とともに蘇る熱狂の瞬間

歴代のFIFAワールドカップ公式ソングに注目した。

この内容をお届けしたのは、5月28日(木)放送のJ-WAVE『MIDDAY LOUNGE』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)の「MUSIC EXPLORER」。世界の音楽シーンのムーブメントを“今”の視点で考察するコーナーだ。

『MIDDAY LOUNGE』はグローバルなルーツを持つ国際色豊かなナビゲーターたちが、リスナーと一緒に「新しい自分、新しい世界と出会う」3時間のプログラム。ナビゲーターは、月曜 ハリー杉山、火曜 市川紗椰、水曜 クリス・ペプラー、木曜 ジョン・カビラが日替わりで担当している。

公式ソングから紐解くワールドカップの歴史

現地時間6月11日(木)より4年に1度のサッカーの祭典「FIFAワールドカップ2026」が開幕する。そこで、今回は「公式ソングで振り返るサッカーワールドカップ」をテーマにお届けした。

毎回、大会とともに人々の記憶に刻まれるのがワールドカップの公式ソング。国や時代を超えて愛される楽曲の数々を番組独自の視点でピックアップし、ナビゲーターのジョン・カビラによる解説とともに紹介していく。まず、1曲目にオンエアしたのは、ジャンナ・ナンニーニとエドアルド・ベナートが歌った『Un' Estate Italiana』(邦題:イタリアの夏)。

Un'Estate Italiana (Notti Magiche)

ジョン:1990年イタリア大会の公式ソングで、作曲はジョルジオ・モロダーです。ドナ・サマー、デヴィッド・ボウイ、ブロンディなどを手がけ、映画『ミッドナイト・エクスプレス』『フラッシュダンス』『トップガン』の音楽も担当した天才ですよね。この大会で優勝したのは西ドイツ。3度目の優勝に輝きました。

前年の1989年にはベルリンの壁が崩壊。この大会は、西ドイツ代表として臨む最後のワールドカップでもあった。そして、大会終了から3カ月後の1990年10月、東西ドイツは統一される。まさに時代の転換点に開催された大会だった。

一方、日本代表はまだ「サムライブルー」という呼び名が存在しない時代。

ジョン:「全日本」という呼び方もありましたね。そこから「日本代表」、いまや「サムライブルー」と、時代の変遷がありますね。この大会で、日本はアジア地区最終予選で敗退。ワールドカップがまだ遠かった時代ですね。前回のメキシコ大会ではあと一歩まで迫りましたが、まだまだ届きませんでした。

2002年は日韓のアーティストによるスペシャルユニットが担当

続いて紹介するのは、1998年フランス大会の公式ソング『The Cup of Life』。この楽曲をきっかけに、リッキー・マーティンは世界的スターへと駆け上がった。

Ricky Martin - The Cup of Life (Official Video)

フランス大会で日本代表は初めてワールドカップ出場を果たした。

ジョン:フランス大会は、出場国が32カ国へ拡大された最初の大会だったんですよね。そこで日本代表は「ジョホールバルの歓喜」を経て、ワールドカップ初出場を果たしたんです。

チームを率いていたのは、岡田武史監督だ。

ジョン:第1戦はアルゼンチンに0対1、第2戦はクロアチアに0対1、第3戦はジャマイカに1対2。壁は厚かったですね。それでも、ピッチには中田英寿さん、小野伸二さん、名波 浩さんらが立っていました。今ではコーチとして日本代表を支える存在になっている人たちもいます。2026年へと続く礎が、たしかにそこにあったんですよね。

決勝では開催国のフランスとブラジルが対戦し、3対0でフランスが初優勝を果たした。そして時代は21世紀へ。フランス大会の4年後、2002年の日韓共同開催大会を迎える。番組では、2002年の日韓共催FIFAワールドカップの公式テーマソング、Voices of Korea/Japanの『Let's Get Together Now (JAPAN VER.)』をオンエアした。

ジョン:史上初のFIFAワールドカップ2カ国共催大会でした。この公式ソングは、日韓のアーティストによるスペシャルユニット。日本からはCHEMISTRY、Sowelu、韓国からはブラウン・アイズ、リナ・パークが参加していました。日本代表にとっては母国開催、まさに夢の舞台です。

監督を務めたのは、前回大会の開催国・フランスから招かれたフィリップ・トルシエ。

ジョン:初戦のベルギー戦は埼玉スタジアム2002で行われ、2対2の引き分け。鈴木隆行さん、稲本潤一さんのゴールで貴重な勝ち点1! 第2戦は、横浜国際総合競技場で行われたロシア戦。稲本潤一さんのゴールを守り切り、1対0でワールドカップ初勝利! 第3戦は、大阪・長居スタジアムでのチュニジア戦。森島寛晃さん、中田英寿さんのゴールで2対0で勝利! そして決勝トーナメント1回戦では、宮城スタジアムでトルコに0対1で敗戦。それでも、日本代表は初の決勝トーナメント進出を果たしました。

「北中米大会」は16年ぶりにシャキーラが公式ソングを担当

2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会公式ソング『Waka Waka (This Time for Africa)』を歌ったのはコロンビア出身のシャキーラ。大会を象徴する1曲として、世界的なヒットを記録した。

Shakira - Waka Waka (This Time for Africa) (The Official 2010 FIFA World Cup™ Song)

ジョン:史上初めてのアフリカ大陸での開催となった2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会。伝統的なアフリカのメロディーと現代的なポップスのリズムが融合しましたよね。YouTubeでも総再生回数が45億回を突破。Spotifyでも11億回以上の総再生回数になっています。

そして、南アフリカ大会を語るうえで欠かせないのが「ブブゼラ」の存在だ。スタジアムに鳴り響く独特の音は、大会を通じて大きな話題となり、日本でも一気にその名が知られるようになった。

ジョン:ブブゼラは細長いラッパのような楽器で、会場中に鳴り響いていました。放送では音がきれいに揃って聞こえますが、現地では相当すごかったらしいです。そして、大会を制したのはスペインで、初優勝でした。日本代表を率いたのは再び岡田武史監督です。初戦のカメルーン戦では、本田圭佑選手が決勝ゴールを決めて、自国開催以外のワールドカップで記念すべき初勝利を挙げました。さらに、自国開催以外での初となる決勝トーナメント進出も達成。パラグアイとのPK戦で敗れはしましたが、非常に印象的な大会でした。

シャキーラは、2026年の北中米ワールドカップでも再び公式ソングを担当する。ナイジェリア出身のバーナ・ボーイとコラボレーションした『Dai Dai』には、希望や逆境を乗り越える力、そして未来を信じる思いが込められている。

Shakira, Burna Boy - Dai Dai (Official Video)

ジョン:現地時間7月19日(日)の決勝戦では、史上初となるハーフタイムショーのパフォーマンスにも注目です。日本では「北中米大会」と呼んでいますが、考えてみればメキシコも北米なんですよね。ということで、今日は公式ソングとともに、サッカーワールドカップの歴史の一部を振り返りました。

「FIFAワールドカップ2026」の詳細は公式サイトまで。

J-WAVE『MIDDAY LOUNGE』のコーナー「MUSIC EXPLORER」では、世界の音楽シーンのムーブメントを「今」の視点で考察する。放送は月曜~木曜の14時ごろから。
番組情報
MIDDAY LOUNGE
月・火・水・木曜
13:30-16:30

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