俳優の藤原季節が、初めて買ったCDや思い出の1曲、撮影現場で聴く音楽、出演する映画『幕末ヒポクラテスたち』について語った。
藤原が登場したのは、5月9日(土)放送のJ-WAVE『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。藤原は釧之助の『鮭とば』を持参し、ビールとともに楽しんだ。
今回は、藤原の音楽ヒストリーを紐解いていく。まず、初めて買ったCDを尋ねると、藤原は森山直太朗が2004年にリリースしたアルバム『新たなる香辛料を求めて』だと話す。
藤原:小学生のころは、このCDを買って聴き込んでましたね。買いに行ったことまで覚えています。今日、ひさしぶりにこのアルバムを聴いてみたんですけど、自分の体に染み込んでるというか、すごく覚えてたんです。
クリス:ご自身はバンドだったりとか、そういう経験はありますか?
藤原:音楽はちょっと才能を授からなかったので楽器は下手ですね。
クリス:カラオケとかは行かれるんですか?
藤原:けっこう音痴なので歌は苦手です(笑)。
クリス:でも、ミュージシャン役がきたら特訓するんでしょうね。
藤原:6月26日に公開する映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』でミュージシャンの役を初めてやりました。練習がめっちゃ大変でした。
藤原:この曲がすごく好きで、ゴスペラーズも大好きだったんですけど、中学で初めて親友ができて、そのきっかけがこの曲だったんです。彼と帰り道がたまたま一緒になって、「どんな音楽聴くの?」って訊かれたんです。それで「ゴスペラーズ聴く」って言ったら「俺も!」って言われて。「じゃあ、今から俺んち行って、ゴスペラーズ聴こうよ」って言って、ふたりで父親のスピーカーで勝手にゴスペラーズを流したんです。それで彼と親友になって、今でもいちばんの親友なんです。
クリス:学校ではあまりしゃべったことのない人だったんですか?
藤原:そうなんです。なんならちょっと話しかけにくいなって人だったけど、ゴスペラーズのおかげで親友になれました。
クリス:以前、尾崎 豊さんにハマっているという話をされていましたが、尾崎さんを聴き始めたきっかけは何だったんですか?
藤原:役者として上京した20代の時期って、本当に仕事がない時期が長くて。自分は有名になれると思ってたんですけど、何年経っても箸にも棒にもかからないというか。そのときに自分は孤独なんだと思って、尾崎さんのCDを本棚の見えるところに飾って、「僕も同じ孤独の星に生まれてきましたよ」みたいな気持ちで、尾崎さんを聴き続けてましたね。
クリス:10年間も下積み生活があったんですね。
藤原:ちょうど10年くらいでアルバイトを辞めて、なんとかなりましたけど。 学生演劇みたいな小劇場に出演していて、そこからオーディションで今の芸能事務所に拾っていただきました。
続いて、「自身が思う10点満点のアルバム」について尋ねると、藤原はいくつか思い浮かんだ作品のなかから、マヤ・デライラの『The Long Way Round』を挙げた。
藤原:ラジオでたまたま耳にした曲で、このアルバムはめちゃくちゃ聴いてます。1曲がいいというよりも、アルバムが本当にいいんですよね。
クリス:すごくファンキーだし、ブルージーでかっこいいですよね。
藤原:まだ若いみたいなんですけど。この『Squeeze』はジャジーというかポップな感じなんですけど、曲によってものすごくしっとりした曲もあって、1曲1曲でニュアンスが全然違うんですよ。それも含めて素敵というか、それをストーリー性と呼ぶのかもしれないですけど、大好きですね。
クリス:どんな感じの気合いが入るんですか?
藤原:僕、上京してから小劇場で芝居をしていて、そこで同じ夢を目指す友人ができたんです。シンジっていう友人で、シンジがこの曲をいつも歌うんです。シンジは今も俳優を続けてるんですけど。自分が撮影現場にチャレンジするときに、「シンジ、俺もやってるぞ」っていう気持ちでThe Birthdayを聴くと、あいつがこの曲を叫んでた記憶がよみがえるので「負けねえぞ」っていう気持ちになります。
続いて、最近注目しているミュージシャンについて尋ねると、藤原は荒谷翔大の名前を挙げた。
藤原:彼が1stアルバム(『TASOGARE SOUL』)を最近出したんですけど、これがめちゃくちゃよくて。最近はこればかり聴いてますね。
クリス:元yonawoのメンバーですよね。
藤原:はい。声がすごく色っぽいんです。色っぽい声のなかにも、歌詞とかをよく聴いてると、ノスタルジックな懐かしい気持ちにさせてくれたり、淡い気持ちにさせてくれたりする。そこがめちゃくちゃいいんですよね。
クリス:荒谷さんと一緒にお芝居もやられてるんですよね。
藤原:そうですね。『季節と朗読』(藤原のひとり芝居に呼応してミュージシャンが音を紡ぐ、朗読と音楽をモチーフにした舞台)で、荒谷さんにも出演していただいて。一緒に夏目漱石の『こころ』をやったんですけど、ふたりで新しい世界の扉を開いた感じでした。
クリス:どんなふうに開けたんですか?
藤原:荒谷さんが終演後に「体が震える」と言ってて、「どうした?」って言ったら「物語ってすごいですね」と。「今までこんなに物語というものに音楽が影響を受けたことがなかったけど、物語の力を借りて、いつもは行けないところまで行けたような気がする」と言っていて。その感覚が僕もあったので、「一緒に新しい世界行ったな」って思いましたね。
本作は、旧来の漢方医と西洋医学を学んだ蘭方医が混在する幕末の京都を舞台に、村医者である蘭方医の奮闘を佐々木蔵之介主演で描いた時代劇。藤原は、喧嘩っ早くバクチ好きな呉服屋の放蕩息子・新左を演じている。
藤原:脚本を読んだときから、新左ってめちゃくちゃいい役だなと思って。僕が大好きな邦画というか、これまで観てきた邦画のなかで誰もが一度は演じてみたい青年というか、そういう描かれ方をしてるなと思って、そこはすごくよかったです。もともと時代劇が大好きなので、幕末の時代劇をやれるっていうのも楽しかったですし、京都の東映撮影所で撮影できるっていうのも夢のようでした。
クリス:この映画は幕末の京都が舞台ですが、方言は難しかったですか?
藤原:難しかったです。僕、音痴なんですけど、方言って音痴な人は本当にダメなんです。イントネーションって音なんですよね。「間違ってます」って言われても、何が間違ってるのかまったくわかんないんですよ(笑)。だから、録音したセリフを寝る寸前まで聴き続けてっていう毎日でしたね。
クリス:藤原さんからリスナーへ、この作品の見どころをお願いします。
藤原:映画館でぜひ観ていただきたいなって。すごく楽しい映画になってると思うんです。cobaさんのエンドロールの曲もすごく大好きなんですけど、あれはフランスかどこかの路地裏をイメージしてるらしいんです。幕末の物語なのにフランスの路地裏をイメージした曲が合うって、すごいことだなって。この曲がこの映画を形作っているというか、この曲を聴いて劇場を出てもらったら、ちょっと街の景色が変わって見えるような気がするんです。で、「ああ、楽しかったね」「映画館っていいね」って思ってもらえたら、めちゃくちゃ幸せですね。
藤原季節の最新情報はオフィス作の公式サイトまで。
番組の公式サイトには、過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週土曜18時から。
藤原が登場したのは、5月9日(土)放送のJ-WAVE『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。藤原は釧之助の『鮭とば』を持参し、ビールとともに楽しんだ。
自分の体に染み込んでるいる1曲
藤原は1993年生まれ、北海道出身。小劇場での活動を経て、2013年より本格的に俳優活動をスタートし、映画、ドラマ、舞台に幅広く出演。映画『his』、青春映画『佐々木、イン、マイマイン』など、数多くの作品で活躍し、現在はドラマ『ちるらん 新撰組鎮魂歌』がU-NEXTで配信中のほか、NHK『まぐだら屋のマリア』、NHK朝の連続ドラマ『風、薫る』に出演。ちなみに、6歳から始めた剣道は2段の腕前で、ボクシングのC級ライセンスを取得している。今回は、藤原の音楽ヒストリーを紐解いていく。まず、初めて買ったCDを尋ねると、藤原は森山直太朗が2004年にリリースしたアルバム『新たなる香辛料を求めて』だと話す。
藤原:小学生のころは、このCDを買って聴き込んでましたね。買いに行ったことまで覚えています。今日、ひさしぶりにこのアルバムを聴いてみたんですけど、自分の体に染み込んでるというか、すごく覚えてたんです。
Imaga Jinsei
藤原:音楽はちょっと才能を授からなかったので楽器は下手ですね。
クリス:カラオケとかは行かれるんですか?
藤原:けっこう音痴なので歌は苦手です(笑)。
クリス:でも、ミュージシャン役がきたら特訓するんでしょうね。
藤原:6月26日に公開する映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』でミュージシャンの役を初めてやりました。練習がめっちゃ大変でした。
映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』予告編
孤独な下積み時代に聴いていた楽曲
中学生のころに人生を変えた曲と出会ったという藤原は、その曲がゴスペラーズの『永遠に』だと明かす。ゴスペラーズ 『永遠に』Music Video
クリス:学校ではあまりしゃべったことのない人だったんですか?
藤原:そうなんです。なんならちょっと話しかけにくいなって人だったけど、ゴスペラーズのおかげで親友になれました。
クリス:以前、尾崎 豊さんにハマっているという話をされていましたが、尾崎さんを聴き始めたきっかけは何だったんですか?
藤原:役者として上京した20代の時期って、本当に仕事がない時期が長くて。自分は有名になれると思ってたんですけど、何年経っても箸にも棒にもかからないというか。そのときに自分は孤独なんだと思って、尾崎さんのCDを本棚の見えるところに飾って、「僕も同じ孤独の星に生まれてきましたよ」みたいな気持ちで、尾崎さんを聴き続けてましたね。
クリス:10年間も下積み生活があったんですね。
藤原:ちょうど10年くらいでアルバイトを辞めて、なんとかなりましたけど。 学生演劇みたいな小劇場に出演していて、そこからオーディションで今の芸能事務所に拾っていただきました。
続いて、「自身が思う10点満点のアルバム」について尋ねると、藤原はいくつか思い浮かんだ作品のなかから、マヤ・デライラの『The Long Way Round』を挙げた。
Maya Delilah - Squeeze (Live From Middle Farm Studios / 2023)
クリス:すごくファンキーだし、ブルージーでかっこいいですよね。
藤原:まだ若いみたいなんですけど。この『Squeeze』はジャジーというかポップな感じなんですけど、曲によってものすごくしっとりした曲もあって、1曲1曲でニュアンスが全然違うんですよ。それも含めて素敵というか、それをストーリー性と呼ぶのかもしれないですけど、大好きですね。
記憶がよみがえり「負けねえぞ」っていう気持ちに
撮影現場で聴く音楽について尋ねると、藤原は「ガッ」とテンションを上げたいときには強い音楽を聴くと話す。そして、その1曲としてThe Birthdayの『涙がこぼれそう』を挙げた。The Birthday『涙がこぼれそう』
藤原:僕、上京してから小劇場で芝居をしていて、そこで同じ夢を目指す友人ができたんです。シンジっていう友人で、シンジがこの曲をいつも歌うんです。シンジは今も俳優を続けてるんですけど。自分が撮影現場にチャレンジするときに、「シンジ、俺もやってるぞ」っていう気持ちでThe Birthdayを聴くと、あいつがこの曲を叫んでた記憶がよみがえるので「負けねえぞ」っていう気持ちになります。
続いて、最近注目しているミュージシャンについて尋ねると、藤原は荒谷翔大の名前を挙げた。
藤原:彼が1stアルバム(『TASOGARE SOUL』)を最近出したんですけど、これがめちゃくちゃよくて。最近はこればかり聴いてますね。
荒谷翔大 - ピーナッツバター (Official Music Video)
藤原:はい。声がすごく色っぽいんです。色っぽい声のなかにも、歌詞とかをよく聴いてると、ノスタルジックな懐かしい気持ちにさせてくれたり、淡い気持ちにさせてくれたりする。そこがめちゃくちゃいいんですよね。
クリス:荒谷さんと一緒にお芝居もやられてるんですよね。
藤原:そうですね。『季節と朗読』(藤原のひとり芝居に呼応してミュージシャンが音を紡ぐ、朗読と音楽をモチーフにした舞台)で、荒谷さんにも出演していただいて。一緒に夏目漱石の『こころ』をやったんですけど、ふたりで新しい世界の扉を開いた感じでした。
クリス:どんなふうに開けたんですか?
藤原:荒谷さんが終演後に「体が震える」と言ってて、「どうした?」って言ったら「物語ってすごいですね」と。「今までこんなに物語というものに音楽が影響を受けたことがなかったけど、物語の力を借りて、いつもは行けないところまで行けたような気がする」と言っていて。その感覚が僕もあったので、「一緒に新しい世界行ったな」って思いましたね。
鑑賞後は街の景色が変わって見える気がする
藤原が出演する映画『幕末ヒポクラテスたち』が5月8日に公開となった。本作は、旧来の漢方医と西洋医学を学んだ蘭方医が混在する幕末の京都を舞台に、村医者である蘭方医の奮闘を佐々木蔵之介主演で描いた時代劇。藤原は、喧嘩っ早くバクチ好きな呉服屋の放蕩息子・新左を演じている。
映画『幕末ヒポクラテスたち』本予告〈5月8日全国ロードショー〉
クリス:この映画は幕末の京都が舞台ですが、方言は難しかったですか?
藤原:難しかったです。僕、音痴なんですけど、方言って音痴な人は本当にダメなんです。イントネーションって音なんですよね。「間違ってます」って言われても、何が間違ってるのかまったくわかんないんですよ(笑)。だから、録音したセリフを寝る寸前まで聴き続けてっていう毎日でしたね。
クリス:藤原さんからリスナーへ、この作品の見どころをお願いします。
藤原:映画館でぜひ観ていただきたいなって。すごく楽しい映画になってると思うんです。cobaさんのエンドロールの曲もすごく大好きなんですけど、あれはフランスかどこかの路地裏をイメージしてるらしいんです。幕末の物語なのにフランスの路地裏をイメージした曲が合うって、すごいことだなって。この曲がこの映画を形作っているというか、この曲を聴いて劇場を出てもらったら、ちょっと街の景色が変わって見えるような気がするんです。で、「ああ、楽しかったね」「映画館っていいね」って思ってもらえたら、めちゃくちゃ幸せですね。
藤原季節の最新情報はオフィス作の公式サイトまで。
番組の公式サイトには、過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週土曜18時から。
番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
-
毎週土曜18:00-18:54