ビリー・アイリッシュがツアーの映画化を「すぐにOKしなかった」理由とは?LiLiCoが日本で独占インタビュー

ビリー・アイリッシュが、まもなく公開となる映画『BILLIE EILISH HIT ME HARD AND SOFT:THE TOUR LIVE IN 3G』の制作エピソードや、ファンへの想いを語った。

ビリー・アイリッシュが登場したのは、5月1日(金)放送のJ-WAVE『ALL GOOD FRIDAY』(ナビゲーター:LiLiCo、稲葉 友)のゲストコーナー。“今週の締めくくり”と“週末のスタート”を盛り上げる金曜午後の4時間半のプログラムだ。

この日の放送は5/8(日)28時ごろまで、radikoのタイムフリー機能で楽しめる。

最新技術で完成した3D映画

5月8日(金)より公開となる『BILLIE EILISH HIT ME HARD AND SOFT:THE TOUR LIVE IN 3G』は、ビリー・アイリッシュの圧倒的なライブ体験を、最先端の3D映像で映画化した作品。ビリー・アイリッシュ本人と、映画『アバター』シリーズで知られるアカデミー賞受賞監督のジェームズ・キャメロンが共同監督を務めている。

映画『ビリー・アイリッシュ - HIT ME HARD AND SOFT: THE TOUR (LIVE IN 3D)』予告編

この日は、ナビゲーターのLiLiCoがビリー・アイリッシュにリモートでインタビューした模様をお届け。まずはスタジオで、LiLiCoと稲葉が『BILLIE EILISH - HIT ME HARD AND SOFT: THE TOUR (LIVE IN 3D)』について語り合う。

LiLiCo:この映画は、2024年~2025年に開催されたビリー・アイリッシュのワールドツアーの模様を映画化したものなんです。

稲葉:しかもインタビューに答えてくれたのは、日本のメディアでは『ALL GOOD FRIDAY』だけ!

LiLiCo:インタビューをするにあたって、ひと足お先に観させていただきました。今はいろいろなコンサート映画があるけど、この映画はジェームズ・キャメロンが監督で、ビリー・アイリッシュがカメラワークなどすべてにおいて細かくアイデアを出しています。もちろん、歌や舞台の映像もあるけど、バックステージやメイクをしているところ、スタッフと一緒にいるところ(もあります)。彼女がお話しているシーンでは、女性を強くする発言が多いので、この映画を観て自分の一部を見つけたというか、「私もちゃんと自分と向き合おう」と思いました。また、ファンのみなさんのインタビューもけっこう入っていて、「人生のなかですごくつらい時間を過ごしてきて、そこでビリーの音楽に助けられた」という話などに涙が出るの! そして、コンサートはとにかくコーラス隊が最高。私、こんなにコーラスをやっているコンサートは観たことがなくて、「全部アカペラでいいんじゃないかな」と思うくらい、みんなすごいのよ。もし、いままでビリー・アイリッシュをそんなに聴いたことない方でも、これを観たら好きになると思います。若いけどすごくしっかりしていて、すばらしかった。

稲葉:すべてが凝縮された映画になっているということですね。

LiLiCo:先日、ロンドンでワールドプレミアも行われました。ビリーとお話できた時間はすごく限られた時間だったけど、いっぱい答えてくれました。

リモートでのインタビューで、まずLiLiCoは「完成した作品を観た感想」を訊いた。

ビリー:この作品は、本当に大変で長かった。それ以上にスケジュールがタイトで、濃密な制作プロセスでした。限られた時間のなかで、私と監督のジム(ジェームズ)は編集などすべての事柄に全力で取り組んできて、まるでアルバムを作っているのと同じような感覚でした。自分的には最高なんだけど、時々「これでいいのかな」「大丈夫かな」「ファンのみんなはどう思っているんだろう」と、なんだか自分の視点を見失いそうにもなりました。でも、そのような試行錯誤を経て、ひとつの作品にまとまっていくのを見るのはとてもアメイジングな経験だったし、「ファンのみんなにもこの経験をしてほしい」ということがいちばん大事だったので、完成してうれしいです。私にとっていちばん大切なのはファンにとっての体験で、それがツアーを映画化する唯一の理由でした。

制作のうえでもっとも重視したのは「ファンの存在」

ジェームズ・キャメロン監督からツアーの映画化のオファーを受けた際、ビリー・アイリッシュはすぐにOKを出さなかったそう。その理由を、彼女は次のように語る。

ビリー:企画の話を聞いたときから、ライブを撮影すること自体には興味があったんです。ただ、メイキングのVTRやドキュメンタリーのようなものを撮ることには、戸惑いがありました。カメラに密着されると私のもろさをファンに見せてしまうことがあるし、以前にもこういう企画があって、そのときに「もうやりたくないかも」「怖い」と思ってしまって。だから「ライブだけを見せたい」と考えて、すぐにはOKをしませんでした。でも、企画と撮影がスタートしたら、ライブの舞台裏や、ライブ当日の自分のプロセス、ツアー前の日々のすべてが「ライブを作っていることだ」と気づいて、すべてがクリアになりました。だから、その内側を見せることも重要だと思いました。また、監督のジムが私を信じてくれていることもわかったし、彼にインスパイアもされたし、ちゃんと彼に見てもらっていると感じることができたから、本当にやってよかったし、みんなに映画として観てもらえてよかったと思っています。

さらにLiLiCoは「撮影やその前後に、ジェームズ・キャメロン監督と特に話したこと」について尋ねる。

ビリー:ジムとの会話は本当にたくさんありますが、撮影や編集、それ以前のあらゆる局面でいちばん繰り返し話したのが、「ショーをいかに正確に表現できるか」ということでした。加えて、特にファンの姿については私と同じか、それ以上に重要な存在として描くことについて会話を重ねました。なぜならそれが、私にとってのライブの本質だからです。私はファンのためにライブを行っていて、ファンのみんなに対して不誠実ではいたくなかったから、編集作業をしているときも何度もそこに立ち返ったし、「ファンの声をもっと大きく映して!」と、ジムと繰り返し話をしていました。それが私にとって、いちばん大事なことだったから。

最後に、ビリー・アイリッシュにとって“ファン”はどのような存在なのかを教えてもらった。

ビリー:ファンは、私にとってすべてです。何よりもまず私自身が私のファンだから、ファンのみんなのなかに自分を見ているし、私は彼らそのものです。かつて、私が大好きなアーティストに対して抱いていた感情は、言葉では言い表せないほどのものでした。自分が誰かに抱いていた感情と同じくらいの重みで、ファンのみんなから「私が彼らにとって大切な存在だ」なんて聞くと、なんだか信じられない気持ちになります。それはもう、純粋で完全な情熱と愛です。私とファンのみんなが、こうしてお互いへの愛を共有できているのは本当に魔法のようで、これ以上の感謝はありません。

ビリー・アイリッシュの人間性にも惹かれる、すばらしい作品

インタビューを振り返り、LiLiCoは「シンプルな質問だけどすごくきちんと答えてくれたし、映画を観るとファンのみなさんとの距離感が面白い」と話す。

稲葉:ビリー・アイリッシュといえば時代のスターですが、そんな人がこういう規模の大きいプロジェクトのなかでも恐怖と戦って制作に挑んで、そのなかで新しい発見があって、大きな作品のなかでもいちばん大切にしている想いが“ファン”というすごく根源的な部分だというお話が伺えたのは、励みになります。

LiLiCo:映画のなかでもじっくりとお話をしていて、ジェームズ・キャメロン監督がカメラを抱えてソファに座っていて、その反対側にビリーが座っているシーンもあって、すごく不思議な距離感だった。ただ3Dだから、たぶんファンのみんなが「私がカメラマンだったんじゃないか?」と思う気がします。舞台のハンディカムもすごく面白くて、ひとつのエンターテインメントとして本当にすばらしかったし、「自分のファンのためにやっているんだな」と思ったら、今まで音楽は知っていたけどどんな人なのかはそんなに知らなかったので、さらにハマりました。そして、私から「日本へ来た際にはぜひ!」と、『ALL GOOD FRIDAY』への出演オファーをして、番組の公式挨拶もお伝えしましたよ。

ビリー・アイリッシュによる番組の定番挨拶「ヘイヘーイ!」を聞いた稲葉は、思わず「ビリー!」と絶叫する。

LiLiCo:インタビューのいちばん頭に、自己紹介をするじゃない? いろいろな世界からのインタビューがあったので、「私は今、日本にいます」と言ったら、「日本が大好きだからすごく羨ましい!」と言われたの。すごくうれしかったね。

稲葉:『ALL GOOD FRIDAY』にも遊びに来てほしいね。

『BILLIE EILISH HIT ME HARD AND SOFT:THE TOUR LIVE IN 3G』公開を記念し、劇場では入場者特典として特製再生紙使用ポストカードの数量限定配布が決定。作品や特典・イベントなどに関する詳細は、オフィシャルサイトまで。

Billie Eilish - ocean eyes (Official Music Video)

LiLiCoと稲葉 友がお届けする『ALL GOOD FRIDAY』は毎週金曜の11時30分からオンエア。
番組情報
ALL GOOD FRIDAY
毎週金曜
11:30-16:00

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