UA「これは時代に対する応援歌なんです」息子・村上虹郎とコラボした楽曲のテーマを語る

UAが、10年ぶりのフルアルバム『NEWME』や、息子・村上虹郎とのコラボ楽曲、初の自伝について語った。

UAが登場したのは、3月15日(日)放送のJ-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。世界のミュージックシーンからJ-WAVEが厳選した100曲を4時間にわたってお届けするプログラムだ。

ニューアルバムの制作は「日日是好日」の意識で

UAはデビュー30周年を彩る10年ぶりのフルアルバム『NEWME』を2月18日にリリースした。

クリス:これはすごいアルバムですね。

UA:ありがとうございます。

クリス:これは作るのにどのくらいかかったの?

UA:始めたのは5年前からだったけど、これに取りかかりっきりというわけにはいかなかったので、ほかのものをちゃんとリリースしながら、それも実験として加味しつつ進めてまいりました。

クリス:アルバムタイトルが『NEWME』で、1曲目も同タイトルですが、どういう意味を託したんですか。

NEWME

UA:まっさらな、生まれ変わったような私なんていうのは実際は難しいことなんですよね。やっぱり人の営みっていうところですね。今日っていう日も「また朝が来ちゃったよ、おい」って思う日だってあるじゃない?

クリス:ありますね。

UA:だけど、ちょっとした意識、ちょっとした心の態度というか姿勢を変えるだけで「今日のお水は今までにはない味だな」とか、お味噌汁でも「昨日のは昆布だったんだけど、おいおい今日は何味だい?」みたいな。そういうのがあるわけですよ。

クリス:小さな感動が色々ありますよね。

UA:日日是好日ってやつですね。

ふとゾンビになっている瞬間がありやしないか

今作『NEWME』は、荒木正比呂と西田修大をプロデューサーとして迎えて制作。2025年に配信された『Happy』に加え、2023年に逝去した坂本龍一がUAのために書き下ろした『Twilight Before Sunrise」』や、藤原さくら、MFS、そしてUAの長男である村上虹郎が参加した楽曲など計11曲が収録されている。

UA - Twilight Before Sunrise (Official Video)

クリス:荒木さんと西田さんはキーパーソンって感じですか。

UA:そうですね。このふたりなくしては『NEWME』は生まれませんでしたね。

クリス:そして、母子デュエット『ZOMBIE feat. 村上虹郎』もありますよね。お子さんと一緒に作品を作るというのはどうでしたか?

UA - ZOMBIE feat. 村上虹郎 (Official Video)

UA:不思議な運命の流れで結論こうなって。こんな無責任な感じで母子デュオをしちゃったんですけども、結果、私が目指していたポップをよりアップデートしてくれたかたちになって大変感謝しております。

クリス:虹郎さんってすごい多才ですよね。

UA:器用ですね。

クリス:歌もすごいいけるじゃないですか。

UA:声が素敵よね。

クリス:『ZOMBIE feat. 村上虹郎』はどんなテーマの楽曲なんですか?

UA:「サビで『ゾンビ』って言いたいな」ってことから始まっちゃったんですけど、やっぱり現代のSNS中心の世界が、つい人間の生身とか温度とか人肌がないなかで言葉もトゥーマッチになって、若い子たちがつらい思いをしてるんだろうなって。楽しんでるんだけど、一方で同じくらいつらい思いもしてるのも、よく見えるから。親としての立場もありながら、でも待てよと。私だって、ふとゾンビになってる瞬間がありやしないかしらって。あまりにも不条理な世の中があるので。でも、ゾンビである自分を知らないふりしてるんじゃなくて、「あ、ゾンビだったな」って気づいていたいな、みたいな。なので、これは時代に対する応援歌なんです。

クリス:虹郎さんはゾンビになるんですか、それともゾンビから救ってくれるんですか。

UA:ゾンビに向かってラブソングをあげるというところで、彼が歌ってくれるんだけど、イノセンスの役割でしょうか。

日本の発酵食品は最強

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』では、ゲストの素顔を引き出すランダムな質問を用意。恒例の「ガチャ」でUAが引いた質問は、「ズバリどんなおばあちゃんになりたいですか?」。

UA:陽気なおばあちゃんであればいいなと思ってます。

クリス:ハッピーなおばあちゃんでね。

UA:そうです。歌は体と環境が許すかぎり歌っていたいと思います。「ゾンビー!」って言ってるかわからないですけど(笑)。『情熱』『微熱』ってありますんで、まあ『平熱』とか……どうかしら(笑)。

続いて引いた質問は「今、学びたいことは?」。

UA:体のツボが気になってまして、自分で置き針とかやってるんですよ。鍼灸師の資格は3年くらい勉強すれば取れるみたいなので、余力があれば、なんて思いますけどね。

クリス:それは身近な人に打ってあげるとか?

UA:そうですね。打ってあげたいですね。自分も打ちたいですけど。

最後に引いた質問は「UA、おふくろの味。子どもたちに人気の得意料理は?」。

UA:スタ丼ならず、そぼろ丼です(笑)。これが子どもに異常に人気あります。

クリス:特別な隠し味というか、UAのひと手間ってあるんですか。

UA:本当にざっくりしていて、塩こうじさえあれば何でもおいしくなるっていう。

クリス:万能ですよね。塩麹は(お住まいの)カナダでも手に入りますか?

UA:レアですね。日本から買って帰ってます。やっぱり日本の発酵食品は最強ですね。

自伝も発表。制作を振り返る

3月13日にUAの初の自伝『UA自伝 おとぎ話を聴かせて』(シンコーミュージック・エンタテイメント)が発売された。

クリス:これは大作ですよね。320ページなんですよ。

UA:書いちゃいましたね。

クリス:どのくらい制作にかかりました?

UA:今年1月の1カ月間で仕上げていったんですけれども、元になるインタビューがたくさん残っていまして、そこを軸にしてやっていきました。

クリス:なるほど。プラスアルファの部分ってどのくらいかかりました?

UA:実はなかなかハードで、今まで登った山のなかでいちばん過酷だったみたいな。夜な夜なブツブツやってましたね。

クリス:UAの少女時代から綴られているという、今まで語ったことのないようなことも含まれてるんですね。

UA:そう思いますね。

クリス:これを読むと、また新たなUAがわかるっていう。

UA:まあ、へんちくりんですよ(笑)。自分でも書きながらあきれてます。ずっと同じこと考えてますしね。いつも真剣に今を生きて、今のテーマに取り組んでるかのごとく作品を作ってるんですけど、だいたい同じようなことを言ってて「これ、大丈夫?」っていう。自分で自分に驚きましたね。

クリスは、同書にAJICOで活動をともにする浅井健一が帯コメントを寄せていることについて触れる。

UA:ちょっと名古屋弁が入ってますよね。ありがとうございます。

クリス:ぜひ、自伝もみなさんチェックしてみてください。

UAの最新情報は公式サイトまで。

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
番組情報
SAISON CARD TOKIO HOT 100
毎週日曜
13:00-16:54

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