J-WAVE毎春恒例の日本最大級ギター弾き語り祭典「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2026 supported by 奥村組」(以下、ギタージャンボリー)が、2026年3月7日(土)・8日(日)の2日間にわたって両国国技館で開催されました。
「ギタージャンボリー」は、2013年の初開催以来、豪華アーティストによるギター弾き語りを楽しめるユニークなライブイベントとして、多くの音楽ファンにご好評をいただいています。両国国技館ならではの土俵に見立てたセンターステージが特徴で、観客が360度ステージを取り囲む形で臨場感あふれるパフォーマンスを間近で体感することができます。
千穐楽は、秦 基博、トータス松本、不足の美(YO-KING×峯田和伸)、七尾旅人、川崎鷹也、竹内アンナ、たかはしほのか(リーガルリリー)、Leina、tonunが出演。
日本を代表するアーティストたちによる、“剥き出し”で圧倒的な弾き語りパフォーマンスを、オフィシャルレポートでご紹介します。
昨年に続き幕前企画として披露されたポップ・マ・エストロ大滝詠一の音頭曲による「ナイアガラ盆踊り」(渡辺満里奈+トータス松本+大滝詠一による「うれしい予感(Niagara Triangle 1996 Mix)」はこの日が本邦初披露!)が華やかに開幕を彩る。続いて、今年のギタージャンボリー・アンバサダーを務める小澤征悦とMCの渡辺祐による、来場者の健康と世界平和を願う恒例の「鏡開き」で景気よく開幕し、センターステージは準備万端だ。
次に披露するのは、3月11日にリリースする新曲「キャリーバッグ」。手拍子が会場を包む、宣言どおり彼女はソウルを届けている。魂のこもった歌唱、ギターの音色に乗って届くLeinaのソウル。呼応するオーディエンス、会場の一体感が増していく。手拍子は鳴り止むことなく「うたたね」へ。「この調子だと一緒に歌えそうなので、練習してもいいですか?」と会場の熱気をさらに上げていくLeina。この場にいる全員で〈私達何も始まってない〉と歌う。完全にこの場の空気を掌握し、ラストに投下した「Blue age」。Leinaの過去・生き様を書いたこの曲、音楽に救われたと話す彼女が織りなす極上の音楽が胸に響く。両国国技館のセンターステージで彼女は魂を我々に魅せつけ、トップバッターの大役を果たした。
艶を感じさせるパフォーマンスを冒頭から魅せると、「次はバラード、桜も咲いてきた時期に」と「青い春に」を投下し、オーディエンスをノスタルジーな世界に誘う。優しく語りかけるように歌い奏でる彼の声に酔いしれ、呼応するように体を横に揺らしてしまう不思議。椅子から立ち上がり、「あと2曲だけやって帰ります」と「Friday Night」を投下。
心躍るグルーヴィーな音が会場に轟くと、tonunの創造する世界観の虜になっている自分がいることに気付く。圧巻のパフォーマンスを披露し続ける彼は、「how many times」でライブを締めくくる。「初出演ということでお祝いしてくれますか? 一緒に歌える方は」と歌い始めるtonun、声を出すオーディエンスの姿、なんて美しい光景なのだろう。最高の空間を作り上げたtonunは、〈everything will be alright〉と丁寧に歌い奏で、ステージを後にした。
ギターを持ち替えると「実は昨日、観に来てて。だから楽しいのは知ってるんです。でも聞きたいので、ギタージャンボリー楽しんでますか!?」と煽ると、初出演の際にカバーしたTLCの「No Scrubs」を投下する彼女にクラップが会場から届く。オリジナルへのリスペクトとシンプルながらもスキルが光る極上のカバーに歓声が送られると、「気合を入れてギターをたくさん持ってきました。曲ごとにギターを変えますので、音の違いも楽しんでください!」と向正面にステージを回転してスタートした「サヨナラ」。すでに両国国技館は竹内アンナの独壇場だ。
疾走感溢れる楽曲を奏でると、ライブは先月リリースした新曲「adabana midnight」へ展開。"徒花=咲いても実を結ばない花" をモチーフに制作された楽曲を、ギター1本で歌い上げる。都会的で洗練されたフレーズを轟かせると、彼女はギタージャンボリーへの想いと「ギターが好きでよかったな」と言葉にして、「Free! Free! Free!」を最後に投下。最初から最後まで竹内アンナのギター愛に溢れた最高のライブは、大歓声の中、幕を閉じたのだった。
バンド初期の名曲を丁寧に歌い上げると、間髪を入れずに「ハナヒカリ」を投下する彼女。その無垢な歌声は、耳と胸にすっと浸透していく。耽美的で儚いサウンドスケープは、聴く人すべての心を揺らす。彼女の一挙手一投足から目が離せない。「ギタージャンボリー、楽しめていますか? 春にぴったりな曲を持ってきました」と「まわるよ」を奏でるたかはしほのか。口笛とカントリー調のサウンドが非常に心地いい。
チューニングを合わせると再びギターを爪弾く彼女。次に耳に届いたのは、リーガルリリーの代表曲「リッケンバッカー」だった。オリジナルとは異なる優しく語りかけるように歌う、彼女。息をのむその歌声には、魂が宿っている、血が通っている。胸に響く、彼女の歌声の余韻に浸っていると、最後の曲の時間になっていた。カラフルなメロディに会場からはクラップが巻き起こり、一体感が生まれる両国国技館。「キラキラの灰」でライブを閉じたたかはしほのかは、「ありがとう!」と感謝を伝え、ステージを締めくくった。
優しく温もりのある歌声で語りかけるように歌い奏でる七尾。そんな歌声に集中するオーディエンス、両国国技館に豊かな時間が流れる。繊細な音の葉が会場を包み込むと、彼は「次は真面目な曲をやらせてほしい」と経済的徴兵制をテーマに書いた「run-down car」を投下する。現在の世の中を危惧する七尾の想い、そんな想いに耳を傾けるオーディエンス。エフェクトがかかった歌声、耳に届くのは幼いふたりの物語、決して他人事ではない。
その物語を閉じると「音楽人生で思い入れのある曲を」と「リトルメロディ」へ展開していく。七尾旅人の紡ぐ音色は我々の生活に寄り添ってくれている、そう思う。オレンジに照らされたセンターステージで彼はオーディエンスと共に〈小さなメロディ〉と歌う、この光景の尊さ。今年のギタージャンボリーを彩る素敵な光景を見渡し、「みんないい声ですね。一生の思い出です」と感謝を伝えると、彼は「サーカスナイト」を投下する。自由自在に歌い奏でる彼の姿は眩しい。スポットに照らされながら、「サーカスナイト」を奏で終わると、「ありがとうございました」と一礼をしてライブを閉じた。
「トレモロ降る夜」のイントロが始まりクラップが自然発生、一体感が増す両国。秦はその熱量に「ありがとう!」と感謝を伝えながら、ライブを展開していく。センターステージから放たれる透き通った歌声が会場全体を包み込み、クラップでビートを支えるオーディエンスと音を介したコミュニケーションが生まれる。繊細なミディアムバラード「Lily」は、ピンクに照らされたステージで奏でられた。
「3年ぶりのギタージャンボリー。多分4〜5回目の出演、ありがたいです。めっちゃ気持ちいいです」と言葉にすると、自身がナビゲーターを務めるJ-WAVE『SPARK』(毎週水曜24時‐25時)について言及し、「ぜひ聴いてください」と言葉にすると「鱗(うろこ)」を投下。歓声が巻き起こる中、その力強い歌唱にボルテージが上昇する両国国技館。ステージを回転させ、向正面から正面を向くとスタートした彼のメジャーデビューシングル「シンクロ」を爽やかに歌い上げ、ラストは「キミ、メグル、ボク」。
ベスト盤と言っても過言ではないセットリスト。「いけますか! 両国!」と煽ると大クラップが会場に鳴り響く、その中心で彼は軽快にフレーズを刻む。一体感増し増しの両国国技館、秦 基博は最後の最後まで最高の音を鳴り響かせ、次へとバトンを繋いだ。
魂の叫びのように歌い奏でるふたり。「20年前に遊びの感覚でふたりでなんかやろうかと結成して、ライブは2回目。まさか両国国技館でできるなんてな!」と峯田。今宵は互いの曲もやっていくということで歓声が轟く。YO-KINGがハーモニカを鳴らすと銀杏BOYZの「漂流教室」がスタートする。ふたりのハーモニーが会場に広がり、魂がこもった歌唱に圧倒される。その鳴り音から互いのリスペクトを感じ取ることができる、ふたりは極上の音楽を我々に届けてくれている。「気持ちいいね」とふたりで目配せをすると、続くはLIZARDの「宣戦布告」。この曲は峯田が主演を務める映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』の主題歌。スペシャルなカバーで極上のRock 'n' Rollを楽しむと、ステージを回転させ、またもや談笑を楽しむふたり。
サウナ談義を楽しむと、吉田拓郎の「流星」。ふたりのシンガーソングライターの血が細部まで通った珠玉のカバーにオーディエンスは息を呑む。拍手喝采に包まれる中、「次はまたオリジナル曲」とYO-KING。「30分くらいでできちゃいましたよね?」と峯田。次に披露されたのは、「やさしい気持ち」。「恥ずかしいから英語っぽく歌おうかな」と宣言した峯田は、宣言通りの歌いっぷり、その歌に笑いが起きる。クラップが響くやさしい空間で彼らは気持ちよさそうに歌う。「またやりましょう」と再会を約束し、ラストに真心ブラザーズの「明日はどっちだ!」。疾走感溢れるロックチューンを力強く歌い上げ、不足の美の復活ライブは幕を閉じた。
「ありがとう!」と熱い歌を届けると、ステージを西側に回転。〈子供の頃から同じ 同じ夢ばかりを見て〉と「笑えれば」が始まる。胸が高鳴る自分がいる、勝手に歌詞を口ずさんでしまう、手をあげて左右に振り、力強いクラップを続けるオーディエンス。この場にいる全ての人を置いていかない、彼の音楽。独壇場のパフォーマンスに両国のボルテージは最高潮だ。「よし、どんどん行こう」とハーモニカを鳴らすと「明星」。疾走感を帯びていく、彼の歌唱。即興で歌詞を変えながらオーディエンスを沸かせる。流石のライブ展開で矢継ぎ早に曲を披露していく中でオーディエンスとのコミュニケーションも忘れないトータス松本。
「ええねん」では、〈ええねん〉の大合唱が起こり、この日一番の一体感を生み出すと、ゲストにギタージャンボリー・アンバサダーの小澤征悦を迎え入れる。登場するとステージ上で踊り狂うふたり。コーヒー友達から始まったふたりの縁。小澤征悦が手がけた楽曲「キザでいこう」にはトータス松本のイメージも込められており、初披露に会場が沸く。お家ギタリストを卒業し、両国のステージに立つ小澤の歌声とギター、カッコいい、カッコよすぎる、ソウルフルなボーカルはトータス松本と相性ぴったりだ。
「もう1曲、せっかくだからウルフルズの曲を!」と「バンザイ~好きでよかった~」をふたりで奏でる、いや、会場全員で奏でる。〈バンザイ〉の大合唱が響く、この空間、最高だ。その勢いのまま、ラストの「ガッツだぜ!!」になだれ込む。〈ガッツだぜ!!〉と全員で歌ったあの光景は、今年のギタージャンボリーの名場面に刻まれたことだろう。
「繋いだバトンを僕がいい形で締めくくれたら」と言葉にしつつ、「確実に大トリ、俺じゃない」と冗談混じりに物言い。そして「あなたらしい楽しみ方で最後まで」と新曲「90℃」を初披露する川崎。過去の切ない情景が想起される、珠玉のバラード。彼の筆致で綴られた歌詞は、物語のようで、音に乗せて映像が眼前に現れる。丁寧に歌い上げると、熱い思いを吐露する川崎。「あなたがいるから、僕は歌う意味があります。あなたがいるからこのマイクの前に立つ意味がある。あなたがいるから……」と「君の為のキミノウタ」。優しく柔らかい歌声、大切な存在がこの世に生まれた奇跡を彼は歌う、〈君の為だけに歌うから〉と。
マイクを通さず、声に魂を宿して、彼は歌い続ける、その姿に胸を打たれる。そんな余韻に浸ろうとすると、小気味よいMCを展開する川崎。矢継ぎ早なトークでも会場を楽しませると、「声を出す準備、手拍子をする準備はできていますか?!」と煽り、始まるラストソング「ほろ酔いラブソング」。〈Oh,My Love〉と掛け合いで会場を温め、最高の空間を作り出した彼はそのままの勢いで、歌い奏でる。〈Oh,My Love〉とこの場にいる全員で歌う、多幸空間の中で川崎鷹也は「J-WAVEトーキョーギタージャンボリー2026 supported by 奥村組」の千穐楽・結びの一番の大役を見事に果たし、ステージを後にした。
セッション曲は奥田民生の「イージュー★ライダー」。川崎鷹也のギターに合わせて奏でるスペシャルなメンバー、五者五様の歌声に酔いしれるオーディエンス、手拍子と歓声が鳴り止まない、至福の空間。ギタージャンボリーもついに大団円! オーディエンスの笑顔が満開となった年に一度の"音楽花見"は、こうして幕を閉じたのだった。
■ラジオオンエア情報
イベントの模様をJ-WAVEの特番内で放送いたします。
放送局:J-WAVE(81.3FM)
タイトル:J-WAVE SPECIAL OKUMURAGUMI presents TOKYO GUITAR JAMBOREE 2026
放送日時:2026年3月19日(木)22:00~26:00
ナビゲーター:小澤征悦
https://www.j-wave.co.jp/special/guitarjamboree2026/
■TVオンエア情報
イベントの模様を2回に分けてBS朝日にて放送いたします。
放送局:BS朝日
放送日時:
◆第一夜・~春うららsession~ 2026年3月20日(金・祝) 16:57~19:00
◆第二夜・~夜もすがらsession~ 2026年3月21日(土) 25:30~27:30
https://www.bs-asahi.co.jp/guitarjamboree2026/
(文=笹谷 淳介 photo by 上飯坂一/石丸大貴)
「ギタージャンボリー」は、2013年の初開催以来、豪華アーティストによるギター弾き語りを楽しめるユニークなライブイベントとして、多くの音楽ファンにご好評をいただいています。両国国技館ならではの土俵に見立てたセンターステージが特徴で、観客が360度ステージを取り囲む形で臨場感あふれるパフォーマンスを間近で体感することができます。
千穐楽は、秦 基博、トータス松本、不足の美(YO-KING×峯田和伸)、七尾旅人、川崎鷹也、竹内アンナ、たかはしほのか(リーガルリリー)、Leina、tonunが出演。
日本を代表するアーティストたちによる、“剥き出し”で圧倒的な弾き語りパフォーマンスを、オフィシャルレポートでご紹介します。
オープニング
年に一度の“音楽花見” 「J-WAVEトーキョーギタージャンボリー2026 supported by 奥村組」も今日が千穐楽。初日に続いてグッドミュージックと美味しいフードに舌鼓を打つ多数の来場者。


Leina
千穐楽、最初の取組に挑むのは、心に寄り添う歌詞と透明感のある歌声でリスナーを魅了する、Leina。大拍手と「Leina!」という声援の中、東から姿を現した彼女は「恋に落ちるのは簡単で」からライブをキックオフ。ギターを爪弾きながら、記名性の高い歌声を会場に届ける。たった一声で自らのフィールドに我々を誘うスキルの高さ。儚くも力強い歌声が耳に浸透していくのが分かる。1曲目を丁寧に歌い奏でると、「こんにちは! 心を込めてLeinaのソウルをお届けできるように」と言葉にした彼女は、2年前にオープニングアクトを経験し、ついに千穐楽のトップバッターを任せられた。

tonun
出だしから心地よい余韻が両国国技館には流れている。そんな中、次の取組に挑むのは、西からセンターステージへ姿を現した、tonun。若きギター侍はどんなグッドミュージックを我々に届けるのか。「東京cruisin'」から彼のライブが幕を開ける。甘くスモーキーな歌声が先ほどまで漂っていた余韻を切り裂く。彼の背骨にあるブラックミュージックか、グルーヴィーな音色に自然発生するクラップ。艶を感じさせるパフォーマンスを冒頭から魅せると、「次はバラード、桜も咲いてきた時期に」と「青い春に」を投下し、オーディエンスをノスタルジーな世界に誘う。優しく語りかけるように歌い奏でる彼の声に酔いしれ、呼応するように体を横に揺らしてしまう不思議。椅子から立ち上がり、「あと2曲だけやって帰ります」と「Friday Night」を投下。


竹内アンナ
千穐楽3番手として東からステージに登場するのは、4回目の出演となる、ロサンゼルス生まれ、京都府育ちのシンガーソングライター・竹内アンナ。呼び出されると大きな歓声が会場を包む。自身も拍手をしながら姿を現した彼女は、「音楽花見、最後まで一緒に楽しんでいきましょう!」と「I My Me Myself」からライブをキックオフ。透明感のある歌声が会場に響き渡る。疾走感あるポップチューンを弾き語りならではのアレンジ、卓越したスキルを冒頭から魅せる彼女。ギターを持ち替えると「実は昨日、観に来てて。だから楽しいのは知ってるんです。でも聞きたいので、ギタージャンボリー楽しんでますか!?」と煽ると、初出演の際にカバーしたTLCの「No Scrubs」を投下する彼女にクラップが会場から届く。オリジナルへのリスペクトとシンプルながらもスキルが光る極上のカバーに歓声が送られると、「気合を入れてギターをたくさん持ってきました。曲ごとにギターを変えますので、音の違いも楽しんでください!」と向正面にステージを回転してスタートした「サヨナラ」。すでに両国国技館は竹内アンナの独壇場だ。


たかはしほのか(リーガルリリー)
新弟子オーディションでグランプリを勝ち取った仮屋ナオトに拍手喝采が送られたのちに再開された、ギタージャンボリーの千穐楽。4番手として取組に挑むのは、ギタージャンボリー初出演となるリーガルリリーのたかはしほのか。静かに板につくと、優しくギターを爪弾く。「ぶらんこ」を歌う彼女の透き通った歌声で、ライブは幕を開けた。
チューニングを合わせると再びギターを爪弾く彼女。次に耳に届いたのは、リーガルリリーの代表曲「リッケンバッカー」だった。オリジナルとは異なる優しく語りかけるように歌う、彼女。息をのむその歌声には、魂が宿っている、血が通っている。胸に響く、彼女の歌声の余韻に浸っていると、最後の曲の時間になっていた。カラフルなメロディに会場からはクラップが巻き起こり、一体感が生まれる両国国技館。「キラキラの灰」でライブを閉じたたかはしほのかは、「ありがとう!」と感謝を伝え、ステージを締めくくった。

七尾旅人
トーキョーギタージャンボリー千穐楽もすでに中盤戦に突入している。年に1度の音楽花見を彩るべく、5人目のギター侍として次の取組に挑むのは、七尾旅人。東からステージへと登場した彼は、「こんにちは、出演は3年ぶりなんです。いろいろ言いたいことはあるんですが、早速」と挨拶をし、1曲目を迷ったと話す七尾は、愛犬を思った曲「オーライ、オーライ」からライブをキックオフした。優しく温もりのある歌声で語りかけるように歌い奏でる七尾。そんな歌声に集中するオーディエンス、両国国技館に豊かな時間が流れる。繊細な音の葉が会場を包み込むと、彼は「次は真面目な曲をやらせてほしい」と経済的徴兵制をテーマに書いた「run-down car」を投下する。現在の世の中を危惧する七尾の想い、そんな想いに耳を傾けるオーディエンス。エフェクトがかかった歌声、耳に届くのは幼いふたりの物語、決して他人事ではない。


秦 基博
6人目のギター侍として年に1度の音楽花見・千穐楽を彩るのは、今年メジャーデビュー20周年を迎える秦 基博。西から取組に挑む彼はどんな音を掻き鳴らしてくれるのか。大歓声に迎えられた秦のライブは「やわらかな午後に遅い朝食を」から口火を切った。包み込むような彼のボーカルが場内に届き、その歌声に酔いしれるオーディエンス。〈何かを始めるのに遅すぎるなんてないから〉と優しく背中を押す彼の楽曲の余韻に浸っていると、「どうも秦 基博です。楽しんでいますか? みんな飲んでるの? ずっちーな!」と会場を沸かせた。「トレモロ降る夜」のイントロが始まりクラップが自然発生、一体感が増す両国。秦はその熱量に「ありがとう!」と感謝を伝えながら、ライブを展開していく。センターステージから放たれる透き通った歌声が会場全体を包み込み、クラップでビートを支えるオーディエンスと音を介したコミュニケーションが生まれる。繊細なミディアムバラード「Lily」は、ピンクに照らされたステージで奏でられた。

ベスト盤と言っても過言ではないセットリスト。「いけますか! 両国!」と煽ると大クラップが会場に鳴り響く、その中心で彼は軽快にフレーズを刻む。一体感増し増しの両国国技館、秦 基博は最後の最後まで最高の音を鳴り響かせ、次へとバトンを繋いだ。

不足の美(YO-KING×峯田和伸)
気づけば、千穐楽も終盤戦に突入していた。次の取組に挑むのは、真心ブラザーズ・YO-KING、銀杏BOYZ・峯田和伸のユニット・不足の美。2004年に単発結成された幻のユニットが両国国技館で音楽花見に花を添える。シンガーソングライターとして先輩・後輩の関係にありながら、お互いを深くリスペクトし合うふたりは拍手喝采の中、ステージに立つと談笑。「よろしくお願いします!」と不足の美の復活ライブはオリジナル曲「不足の美のテーマ」から幕を開けた。


トータス松本
年に一度の音楽花見「ギタージャンボリー」千穐楽も残すところ、あと2組。セミファイナルの取組で、ギターを掻き鳴らすのは西からメインステージへと姿を現した、トータス松本。拍手喝采の中、「ガッツだぜ」のSEで登場した8人目のギター侍は「サムライソウル」からライブの口火を切った。1曲目から熱のこもった歌唱。大きな手拍子でオーディエンスは彼のパフォーマンスに花を添える。
「ええねん」では、〈ええねん〉の大合唱が起こり、この日一番の一体感を生み出すと、ゲストにギタージャンボリー・アンバサダーの小澤征悦を迎え入れる。登場するとステージ上で踊り狂うふたり。コーヒー友達から始まったふたりの縁。小澤征悦が手がけた楽曲「キザでいこう」にはトータス松本のイメージも込められており、初披露に会場が沸く。お家ギタリストを卒業し、両国のステージに立つ小澤の歌声とギター、カッコいい、カッコよすぎる、ソウルフルなボーカルはトータス松本と相性ぴったりだ。



川崎鷹也
2日間で計19,000人を動員した「ギタージャンボリー」の千穐楽。ついに最後の取組の時間がやってきた。今年の音楽花見を締め括る結びの一番は、2年連続の出演となる川崎鷹也が務める。「鷹也!」という声援を背に入場してきた、川崎鷹也は全体を見渡し、ギターを奏でる。その音色に彼の声が乗る。「今日はギタージャンボリー2日目、千穐楽。大トリを務めさせていただきます、川崎鷹也です」と挨拶を届ける。「みんなの声を聞かせて、両国」と「Oh Oh」のコールアンドレスポンスで会場を温めると、「魔法の絨毯」からライブをスタートした川崎。語りかけるように歌い始める。ギターの響き、紡がれる歌詞、その全てが耳にスーッと浸透していく。オーディエンスはその音に寄り添い心地良さそうに体を揺らす、スマホのライトが客席に灯る。結びの取組、完璧な立ち上がりだった。
マイクを通さず、声に魂を宿して、彼は歌い続ける、その姿に胸を打たれる。そんな余韻に浸ろうとすると、小気味よいMCを展開する川崎。矢継ぎ早なトークでも会場を楽しませると、「声を出す準備、手拍子をする準備はできていますか?!」と煽り、始まるラストソング「ほろ酔いラブソング」。〈Oh,My Love〉と掛け合いで会場を温め、最高の空間を作り出した彼はそのままの勢いで、歌い奏でる。〈Oh,My Love〉とこの場にいる全員で歌う、多幸空間の中で川崎鷹也は「J-WAVEトーキョーギタージャンボリー2026 supported by 奥村組」の千穐楽・結びの一番の大役を見事に果たし、ステージを後にした。

弓取式セッション
再び、MCの渡辺祐がステージに姿を現すと、手拍子を促し、「まだ観たい、まだやりたい」と最後に弓取式セッションを開催! セッションに参加するのは、大トリを務めた川崎鷹也、YO-KING(真心ブラザーズ)、峯田和伸(銀杏BOYZ)、小澤征悦、トータス松本の5人。

イベントの模様をJ-WAVEの特番内で放送いたします。
放送局:J-WAVE(81.3FM)
タイトル:J-WAVE SPECIAL OKUMURAGUMI presents TOKYO GUITAR JAMBOREE 2026
放送日時:2026年3月19日(木)22:00~26:00
ナビゲーター:小澤征悦
https://www.j-wave.co.jp/special/guitarjamboree2026/
■TVオンエア情報
イベントの模様を2回に分けてBS朝日にて放送いたします。
放送局:BS朝日
放送日時:
◆第一夜・~春うららsession~ 2026年3月20日(金・祝) 16:57~19:00
◆第二夜・~夜もすがらsession~ 2026年3月21日(土) 25:30~27:30
https://www.bs-asahi.co.jp/guitarjamboree2026/
(文=笹谷 淳介 photo by 上飯坂一/石丸大貴)
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