中島 歩、大河ドラマ『豊臣兄弟!』演技の秘話を明かす。「しっかり探すと、腑に落ちてくる」ことは?

俳優の中島 歩が、ラジオ局・J-WAVEの番組『TALK TO NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)に出演。オンエアは2026年1月5日(月)〜8日(木)の4日間。

本番組は、クリスがいま声を届けたいゲストを毎週ひと組迎える30分のトークプログラム。ラジオでのオンエアに加え、翌金曜には放送内容に未公開の限定トークを詰め込んだポッドキャストも配信中。

大河ドラマから初主演作、プライベートまで

4日間にわたるトークで、中島は出演作の裏側をたっぷりと語った。全身全霊で取り組んだ大河ドラマ『豊臣兄弟!』での浅井長政役や、“世界一ダサい髪型”の代名詞とも言われるマレットヘアに挑戦した、連続ドラマ初主演作『俺たちバッドバーバーズ』の制作秘話など、ここでしか聞けないエピソードが満載だ。

また、プライベートの話題では「大人になった今でも、ひょうきん者でありたい」という意外な価値観や、学生時代の落語体験についても言及。さらに、自身の代名詞である“低音ボイス”を武器にするに至ったあるきっかけなど、クリス智子が俳優・中島歩の表現者としての感性に深く迫る。

現在、番組全編とポッドキャスト限定コンテンツを配信中。ここではその一部をテキストでダイジェスト紹介する。

・ポッドキャストページで全編を聴く

浅井長政をどう生きたか?宮﨑あおいとの共演で削ぎ落とした「芝居の芯」

中島は1月4日(日)からスタートした大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)で、浅井長政役を演じている。

クリス:大河ドラマとか時代劇って、いつもとまた少し違いますか。

中島:全然違いますね。話し方だったり発声だったり、所作ですね。

クリス:話し方だと?

中島:低い声を使って。

クリス:そこはお得意そうですけどね。

中島:そうですね。威厳を出すみたいな。尊敬を集めなきゃいけない殿様だから、そういうことは意識しましたね。あと、現代劇とは違って自由に手を動かしたりできないから。言葉も違うし。最初は「これは難しいな」って思ったんですけど、芝居をそぎ落としてシンプルにしていくっていうことが徐々に楽しくなっていきましたね。特に相手役、お市役の宮﨑あおいさんがすごいシンプルで、強い芝居なので、それに影響されながら僕もいろいろ削ぎ落としました。

あらためて中島は、「今回の大河は特に難しかった」と口にする。

中島:戦国時代の殿様役ですからね。自分の息子が人質に取られていたりとか、謀反を起こした織田信長の妹が妻だったりとか、状況が複雑すぎる。「それが自分にとってどういう状況なのか」というか。何か腑に落ちることを想像したりしてやらないと、自分のものにならないので。でも、自分がそんな状況になることは起こり得ないので。

クリス:そうなると戦国時代の本を読むとか、いつもと違うアプローチを考えなきゃいけないですよね。

中島:これは演技のメソッドですけど、シーンごとに、ここで相手をどうしたいのかとか、目的に向かってお芝居をするんですけど、それを自分事にしていくっていうか。とにかくそういう状況も複雑だし、言葉も違うし、服も所作も違うし、大変でした。でも、人間がやってきたことだから腑に落ちないことはないと思っていて。根本の、人を裏切るとか謀反を起こすとかっていうのは、どういうモチベーションだったのかって意外とシンプルだと思うので、それは自分にもあるはずだと。謀反を起こすってかたちではないにしても、同じような動機としてやっていることはあるはずだから、そういうことをしっかり探すと腑に落ちてくるっていう。

クリス:たとえば、歌舞伎であっても大河ドラマであっても、観ているほうは時代が違うからこそどっぷりその世界に入れる部分もあるんですよね。

中島:戦国時代といえどファンタジーですよね。史実にあったとしても。そこで本当にお客さんの心に触れるには、こちらが心を使っていないと、ただの空想物語なので。『スターウォーズ』も、あれは父へのコンプレックスの話じゃないですか。そこがお客さんの心に響く理由でもあるわけですから、もちろん映像とか設定の面白さもあるんですけど、でも芯の部分は人間であるっていうのは、宇宙だろうと戦国だろうと(変わらない)っていう。

自前衣装とマレットヘア。初主演作『俺たちバッドバーバーズ』で解放した「ロックな自分」

さらに、中島は1月9日(金)スタートのドラマ『俺たちバッドバーバーズ』(テレビ東京)で、連続ドラマ初主演を務める。

【60秒予告】「俺たちバッドバーバーズ」|2026年1月9日(金)深夜24時42分スタート

クリス:私は早めに拝見したんですけど、2秒でひっくり返りました(笑)。ダブル主演で草川拓弥さんが出演されていて。中島さんは貯金なし、居場所なし、無力だけどやけに情に厚い元美容師・日暮 歩を演じられています。バディものですよね。

中島:バディものですね。

クリス:ちょっと懐かしさもあったり。『噂の刑事トミーとマツ』の松崎しげるさんと国広富之さんがやっていたちょっと笑いもあるドラマとか、松田優作さんのバディものの感じとかを(思い出すというか)。

中島:僕的には『傷だらけの天使』をすごく意識していて。バディものってことでもそうですけど、萩原健一さんの芝居のスタイルに昔から影響を受けていて、今回その影響をアウトプットしようっていう。

クリス:どのあたりを(アウトプットしたか)?

中島:自由さですね。ショーケン(萩原)さんと言わせてもらいますけど、演技を勉強してきたってことではなくて、ザ・テンプターズでデビューしたミュージシャンがああやって芝居をしているっていう、アマチュアイズムですね。あの自由奔放さにみんな魅了されたと思うんです、はみ出ちゃってて。大丈夫なのっていうか、危ない感じっていうか。

今回の役は、「見た目も面白くした」と中島は振り返る。

中島:今回はけっこう自前の服を使って。シャツとかジーパンとか靴とか……ほぼ全部ですね(笑)。Tシャツを何枚か持って来てもらっただけで、あとは自前で。

クリス:Tシャツをパンツにインしてたりとか、そういうところにも懐かしい感じがして。ちょっとダサい感じなんだけど自由で、事件もありユーモアもあり、真面目な事件なゆえに笑いがこぼれちゃうというか。

中島:僕は『(週刊)少年ジャンプ』みたいな、そういうドラマだと思ってて。

クリス:やってるのも楽しそうですけど。

中島:あと、今回、マレットっていう世界一ダサい髪型にして。80年代とかに流行っていて、いま海外でまた流行ってるのは知ってて、美容師だからワンパンチほしくてあの髪型にしたっていう。

クリス:髪型は(みなさんと)一緒に考えたんですか?

中島:いや、「これでいきます」みたいな(笑)。けっこう強引に。プロデューサーは首をかしげていましたけど。

クリス:これは新鮮以外の何ものでもないですよ。

中島:あの衣装を着て、あの髪型にしたら怖いものがなくなりましたね。こういうルックとかスタイリングに影響されるのは初めてで、自分の内なるロックな部分がうわって出たなって。ぜひ大爆音でご覧ください(笑)。深夜に。眠れなくなるから。ちなみに、僕はこの役をやり始めたとき、眠れなくなりましたね(笑)。めっちゃ疲れてるはずなのに。ロックを聴くような感じで観てほしいですね。

目立ちたがり屋だった幼少期

多彩な演技で魅了する中島の原点は、意外にも「笑い」にあるという。「大人になった今でも、ひょうきん者でありたい」と語る彼が、幼い頃に最も影響を受けた人物として挙げたのがジム・キャリーだ。

中島:『マスク』が大好きで。あんな面白い人がいるんだって。若いころはコメディが好きで、ひょうきんものでしたね。いまはかっこつけてるだけで。というか、あのころの元気がないだけで(笑)。そういう元気を『俺たちバッドバーバーズ』に封じ込めた感じはしますけどね。「あ、俺、校庭でこうやってふざけてたな」みたいなことを思い出しながらやってました。

クリス:たとえば、小学生のころはクラスでいつも笑わすタイプだったんですか?

中島:そういう感じでしたね。調子に乗ってる。目立ちたがり屋でしたね。

クリス:スポーツは?

中島:下手くそだったから笑われてましたね。中学くらいから。

クリス:そういう素質はどこから来たんですかね?

中島:生まれながらにしてそうしたい人だったと言うしかない気がします(笑)。

クリス:ご兄弟は?

中島:兄がいますね。兄も面白かったですね。でも、大人になるとみんな面白いことをあんまり言わなくなるっていうか。みんな深刻になっていっているんだよなと思って。地元でずっとふざけてた仲間と話すと、深刻な話しかしてないなって(笑)。家がどうとか、体がどうとか、仕事がどうとか。もっとどうでもいいバカ話をしたいんだけどなって思うんですけど、それを言うと「いまはいいから」みたいになるんで。

クリス:そこでも笑わせたいところをちょっと持っているんですね。そういうの大事じゃないかって。

中島:大事ですよ。僕はそのまま来ちゃったので、ふざけていたくて、それがそのまま仕事になっちゃったみたいな。それは恵まれているし、幸運なことだと思います。

このほか、中島はプライベートな一面として、オーディオ好きであることも語った。なんでも、そのオーディオが、自分の低音ボイスを武器にするきっかけにもなったそうだ。俳優になるまでの道のりも明かしたトーク全編+限定コンテンツはポッドキャストで配信中。







radikoで聴く
2026年1月12日28時59分まで

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番組情報
TALK TO NEIGHBORS
月・火・水・木曜
13:00-13:30

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