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五輪閉会式で世界を魅了したアオイヤマダ、故郷である「長野県松本市」の魅力を語る

五輪閉会式で世界を魅了したアオイヤマダ、故郷である「長野県松本市」の魅力を語る

パフォーミングアーティスト/俳優のアオイヤマダが、地元・長野県松本市でのパフォーマンスや、自身が出演する映画『禍禍女』への想いを語った。

アオイが登場したのは、クリス智子がお届けする『TALK TO NEIGHBORS』。この番組は毎週ひと組、クリスがいま声を届けたい人を迎える30分のトークプログラムだ。月曜から木曜はラジオでオンエアされ、翌金曜には放送された内容に加えて、限定トークも含むポッドキャストが配信される。

ここでは、12月8日(月)にオンエアしたトーク内容をテキストでお届けする。

・ポッドキャストページ

地元・松本でのパフォーマンス

アオイはこれまで、東京2020オリンピック閉会式ソロパフォーマンスをはじめ、パフォーミングアーティストとして活躍。映画『PERFECT DAYS』、Netflix『First Love 初恋』に出演するなど、演技の世界でも注目を集めている。

この日、アオイは地元・長野県松本市から帰ってきたばかりだと話す。

クリス:松本でもパフォーマンスを?

アオイ:そうなんです。ひびのこづえさんのコスチュームと、小野龍一さんの音楽と私のパフォーマンスで作っている『ROOT:根』という作品があって。ひとりで40分くらい踊ったり語ったりしているんです。

クリス:どうやってそれを構築するんですか?

アオイ:こづえさんがお衣装を用意してくださって、「これで好きに作ってください」って。今回の『ROOT:根』はカエルが大きなモチーフになっていて、1枚ずつ脱いでいくといろんな生き物になって、最後は人間になって土に帰って行くっていう大枠はあるんですけど、そこから始まり。でも、実はこの作品に取り組んだのは5年前とかだったんですね。

クリス:何度か上演されてるんですか?

アオイ:そうなんです。いろんな地方に行ったんですけど、最初に腕を通したのは20歳のときで。そこから5年も経っていて。さらに私は長野県松本市を15歳で出て、東京に来たんです。そこから約10年くらい経って、また自分のルーツである場所に戻ってパフォーマンスをするっていうことが今回、自分にとって重要だったんですよね。今回はまつもと市民芸術館の方がやってほしいと言ってくれたみたいで、できたんですけど。

2025年、アオイは松本市の観光アンバサダーに就任した。

アオイ:松本のことを実はあまり知らずにきちゃったなって。

クリス:15歳だとそうですよね。

アオイ:山とか見ても、あれが何の山なのかわからない。だから、もっとこれから松本のことを知りたいなって思って。

クリス:松本はいい街ですよね。文化もあるし、音楽もあるし、自然もあるし、色もあるし。

アオイ:古いものもあるし、新しいものもある。すごくうまく融合してるなって、最近は行くたびに思います。でも、松本の何がいいのかっていうのをいつも言語化できずに終わっちゃうんだけど、それが松本のいいところなのかなって。何を楽しむのかを見つけながら探す街だなってちょっと感じています。

「人ってちょっとずつ変化して、進化してるなって」

ひびのこづえの衣装から始まる『ROOT:根』。アオイのパフォーマンスは、どのように創作していくのだろうか。

アオイ:自分の中では、ストーリーがはっきりと決まってはいて。ただ、5年前にやった会場と、3年前、2年前と全然変わってくるから、今回あらためて取り組んだときに何ができるだろうかって考えていて。ちょっと前に、ひさしぶりに地元の友だちに会ったときに、子どもが生まれてお母さんになってたんですよ。その子が、「いい母親にならなきゃいけないっていう気持ちでつらかった」みたいなことをボソッと言っていて。人ってちょっとずつ変化して、進化してるなって思うんですけど、それがときに自分を苦しめたり。変化がいいとも限らなかったり、「(変化)しなくてもいいんじゃない?」って言ってあげたいなっていう気持ちとか。あと、おばあちゃんとひさしぶりにごはんを対面で食べたときに小さくなってたんですよ。そうしたら「4センチ縮んだ」って言ってて。時間が止められないものってあるなっていうか。切なくなったりもして。そういう小さな出来事を作品に入れ込めたらなと思って取り組みました。

アオイは「そういう具体的な出来事とか伝えたいメッセージがあると、無限に動ける」と続ける。

アオイ:逆に、そういうのがないと何にも体が動かなくて。でも、そういう小さい出来事があったから、ずっとそれが音楽とともにあふれ出てきて。自分の世界に入り込み過ぎちゃって、終わったら鼻水も涙も全部流れて(笑)。

クリス:その世界に入り込めるっていうことは、夢中になってるってことですよね。

アオイ:そうですね。幸せだなって毎回思います。

クリス:パフォーマンスしているときは、次はこうしようとかではなく、もっと自由なのかな。

アオイ:でも、決めごとはあります。それがあると、そのあいだが自由にしやすいというか。そんなふうに自分を縛っては解放して、ということを作品のなかで繰り返していますね。あとは、コース料理ってあるじゃないですか。前菜があってメインがあってとか。それをけっこう参考にしていて。ここの前半が前菜だったら、ここでメインがきて、ここでブレイクがあって、最後にデザートがくるぞ、みたいにやったりしてます。

ゆりやんレトリィバァの初監督映画『禍禍女』に出演

パフォーマンスをはじめ、近年では演技も注目を集めるアオイ。現在の自分をどう見つめているのだろうか。

アオイ:今回のパフォーマンスをしてみて、この5年のあいだでお芝居をさせていただく機会が度々あったので、そこでだいぶ磨かれたというか。挑戦できた部分があったのかも。

クリス:『PERFECT DAYS』とか大作にも出演されて。

アオイ:そうですね。『First Love 初恋』とか、あれもちょっと前だけど。

クリス:でも、私は2025年にも観ましたよ。

アオイ:ありがとうございます。詩ちゃんを演じました。

クリス:適役って感じでしたよね。

そんなアオイが出演する、ゆりやんレトリィバァの初監督映画『禍禍女』(まがまがおんな)が2026年2月6日(金)に公開となる。同作は台湾・台北金馬映画祭にてNETPAC賞を受賞した。

映画『禍禍女』本予告【2026年2月6日公開】

クリス:予告を観ると、これはまたはじけた映画のようですね。

アオイ:私の役は望月瑠美っていう美大生なんですけど、まあ、お化けも怖いけどやっぱり恋愛になると女性はなかなか怖いですね(笑)。

クリス:『禍禍女』自体がそういうお話なんですか?

アオイ:やっぱり、人の数だけ怨念もあるし、出来事もあるし、いろいろあるんだなって。いろんな角度で人間を見ている感じでした。

クリス:怖いですね(笑)。

アオイ:でも、だからゆりやんさんってこういうコメディというか、それを題材にして人を笑わせることができる人なんだなって思いました。

クリス:「禍禍(まがまが)」って初めて聞く言葉でした。

アオイ:私も今回、初めて口にしました。

アオイヤマダの最新情報は公式ホームページまで。

クリス智子がお届けする『TALK TO NEIGHBORS』は、J-WAVEで月曜〜木曜の13時よりオンエア。ポッドキャストでも配信中。

・ポッドキャスト限定のエピソードはこちらから

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番組情報
TALK TO NEIGHBORS
月・火・水・木曜
13:00-13:30

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