音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
家入レオ&藤原さくら、出会いは「リンガーハット」で。お互いの性格をどう捉えている?

家入レオ&藤原さくら、出会いは「リンガーハット」で。お互いの性格をどう捉えている?

シンガーソングライターの家入レオと藤原さくらが、ふたりの出会いや音楽との向き合い方などについて語った。

家入と藤原が登場したのは、11月3日(月・祝)放送のJ-WAVE『Sanrio SMILEY SMILE』(ナビゲーター:板谷由夏)。ときの流れにひとときの休止符を添える純喫茶「スマイル」を舞台に、店主の板谷がゲスト同士の対話に耳を寄せるプログラムだ。週替わりのゲストを迎え、月曜~木曜の4日間にわたってゲスト同士のトークをお届けする。

番組は、Spotifyなどのポッドキャストでも配信中。ラジオで放送した翌週の木曜22時から、前週のトークをまとめて聴くことができる。

家入からの積極的なアクションで交流がスタート

プライベートでも親交が深く、お互いを「さくら」「レオちん」と呼び合うふたり。1週間ほど前にも、藤原の自宅で会ったという。

家入:さくら、エジプトに行ってたやん? それで「お土産を取りに行くわ」って言っておうちに遊びに行ったよね。

藤原:そうだね。最近、どっちかの家にフラっと行くことがけっこうあるよね。前も、私がレコーディング終わってそのままチャリでレオちんの家に寄って、あの矢継ぎ早のトーク、すごかったね(笑)。

家入:ヤバかった(笑)! 1時間で「何テーマ話した?」ってくらい話して。

藤原:お互いに話すことが溜まりすぎていたから、ひとつのテーマが終わったら(バトンを)渡すみたいな(笑)。

家入:さくらはお話をするお仕事もけっこうなさってるから、話がめっちゃうまいよね。

藤原:本当に?

家入:本当に。めっちゃ笑って、ほんのりしていい夜だったわ。

そんなふたりの出会いは10年ほど前。藤原がデビューして間もないころだ。当時を振り返り、家入は「自分でも積極的だったと思う」と笑い交じりに言う。

家入:ビビビっときて、「話してみたい!」と思って。もともと私は、デビュー当初からビクターエンタテインメントというレコード会社にお世話になっていて、さくらもビクターエンタテインメントだったじゃん? それで、さくらのライブを観に行かせていただいたか何かで……。

藤原:私の思い出では、私はもちろん(家入を)知っていて、Zepp Fukuokaでやったイベントでレオちんのライブを観て、めっちゃ感動してCDを買ったの。そのあと、友だちと「地元が同じ福岡の、家入レオちゃんっていう子がデビューした」「めっちゃかっこいい」みたいな話をした記憶があって。それで上京して、レコード会社が一緒でばったり会ったときに、(家入が)「聴きました!」って声をかけてくれて、マネージャーづてに連絡先を渡されて……。

家入:そんなの、断れんよね(笑)。

藤原:「え? ドキ!」みたいな(笑)。

家入:ディレクターさんか誰かに「藤原さくらちゃんの連絡先を教えてほしいんですけど」って言って、さくらの連絡先を教えてもらって。リンガーハットに行ったよね?

藤原:一発目、リンガーハットやったね!

家入:バリ懐かしい! うちら、かわいかったよね!

藤原:私、10代だったと思う。

家入:さくらが19歳とかで、私が20歳とかやったかもしれんね。

藤原:そうかも。リンガーハットって、けっこう早く終わるよね?

家入:終わった。それで2軒目で喫茶店に行って。懐かしい!

藤原:そうだったね。一発目がリンガーハットはヤバいね(笑)。

お互いの人格の印象は?

藤原は、家入のデビュー当時は「クールで寡黙なイメージだった」と語る。

藤原:(実際は)寡黙やったん?

家入:全然、寡黙じゃなかった(笑)。

藤原:そうよね? まず連絡先を渡されたときに「ドキ!」ってするじゃん? でも、ちゃんと話したのはリンガーハットの日が初めてで、「こんなに話しやすいんだ」「こんなに普通の感性を持ってるんだ」と思って、けっこうカルチャーショックを受けた。

家入:いや、持ってるでしょ(笑)! 逆に、どんな人だと思ってたの?

藤原:「リンガーハット、行きませんが?」「コーヒーしか飲みませんが?」みたいな(笑)。

家入:そんなこと言わないだろ(笑)。でも、たしかにデビュー当時は「アイスクリームしか食べなさそう」とか「家に冷蔵庫ありますか?」とかけっこう訊かれてたかも(笑)。

世間からはシンガーソングライター・家入レオとしてのイメージが強かったが、家入自身はどのように感じていたのだろうか。

家入:福岡にいたころから本当にこのまま、さくらとお話してる、いまラジオで話してるままの自分で学生生活を送ってたんだけど、すごく明るい人って、すごく暗い部分もあって、光と闇の両方を持ってるじゃない?

藤原:そうね。

家入:だから、人間付き合いをするときは自分で「明るい」と思ったことはないけど、わりと普通にしゃべる。でも音楽をするときは、抱えてる不安やフラストレーションをメロディや言葉にしてるから、ある意味、人に見せないところに「家入レオ」っていう名前がついてデビューした感じだった。だから、家入レオの自分も本当なのよ。

藤原:なるほどね。

家入:ただ、自分の本音や、自問自答してる部分が出てるけど、生活者として、友だちとかといるときの自分がちょっと置いてけぼりになってるんじゃないかなっていう時代もあった。いまはそこを超えて、本名の自分と音楽をしてる自分がハグして東京で生活できてるから、「自分はこういうふうに歌っていきたい」というところから、本当にきれいごととかではなく「誰かの居場所になるような音楽を紡いでいきたいな」って思ってる。

藤原:素敵……!

家入:でも、さくらはそれをずっと横で目撃してくれていたひとりだと思ってるし、悩んでるときも「レオちんは、レオちんのままでいていいんじゃない?」って言ってくれてたし。そういう部分でいうと、さくらは歌ってる藤原さくらと、お互いの家を行き来してる藤原さくらが同じ。さくらからすると「いや、やっぱり」というところはあるかもしれないけど、私からするとズレがなくて自然体の人だよね。

藤原:そうかもしれないね。

家入:無理をしない人っていう。

藤原:無理、したくないなぁ。最近、それをテーマに生きてるわ。

家入:いいじゃん!

ツアーやアニバーサリーライブと大忙しなふたり

藤原は10月22日(水)に新曲『scent of the time』をリリースした。「感動しすぎた」「フェーズが変わった感じがした」と家入も評価するこの楽曲は、山梨で制作したという。

藤原さくら – scent of the time (Official Audio)

藤原:山梨がすごく好きで、山梨に1週間ぐらいずっと滞在して、自然のなかでサイクリングしたり、風を感じたり、湖にキラキラって反射してる光を見たりしたときに、すごく呼吸がしやすくて。「楽でいることって、すごく難しかったな」というのにも気づいた。それに、(普段は)どうしても未来のこととか「あのとき、ああすればよかった」ということばかり考えちゃうじゃん? でも、「いまここにいて、私、超気持ちがいい」というのを感じたときに涙が止まらなくなって、そのときに書いた曲です。

家入:頑張ってたんだね。たしかに、“風”とか“水”とか自然なワードが歌詞にたくさん出てくる。自分も含め、東京にいると休憩してることが「ちょっと手を抜いてるんじゃないか」というモードで生きてる人が多いけど、さくらに会うといつも、そういうときにちゃんとひと息ついて「いま、ここに心を戻すこと」の大事さを思い出させてもらう。ひと息つくことって自分を大事にすることだし、(自分を)大事にしたら周りのことも大事にできるんだなっていうのが、この曲に宿ってると思います。

2026年にデビュー10周年を迎える藤原は、キャリア初の日本武道館でのライブも決定した。「藤原さくら 10th Anniversary 武道館大音楽会」は2026年2月23日(月・祝)に開催される。

また、家入はライブツアー「家入レオ TOUR 2025 〜bulb〜」を10月24日(金)よりスタートさせ、11月27日(木)のLINE CUBE SHIBUYA公演を終えた。

藤原:(ツアー)タイトルはどういう意味でつけたの?

家入:「bulb」は“球根”という意味でね。「チューリップの球根には毒がある」って言われていて。人間もコンプレックスとか弱さ、毒があるほうが生きにくさは感じるけど、そこから逃げずに水を注ぎ続けたら大きな花が咲くんじゃないかなって思って。私も気にしいな部分や、「うーん」って思うことはあるけど、それが自分らしさでもあると思ったから、「bulb」というタイトルにしました。

さらに家入は、11月26日(水)に19枚目のニューシングル『Mirror』をリリース。表題曲「Mirror feat.斎藤宏介」は、Ryosuke “Dr.R” Sakaiと麦野優衣とともに制作された。また、家入は同曲について「自分の毒を内包した楽曲」と語る。

家入レオ - 「Mirror feat.斎藤宏介」(Music Video)

家入:いままでの自分とはまた違う毛色を、みなさんにお見せできたんじゃないかなと思っています。

藤原:なるほど。ドラマありきで作った曲ってことだよね?

家入:そう。書き下ろしだったけど、ちゃんと自分の経験もメロディと言葉にできました。「ちょっといま、未来のことを言われても厳しい」と「希望疲れ」してしまうときってありますよね。「でも、別に夜に居続けたいわけでもない」というときに、「自分の頑張りが、人からしたら『頑張っている』と受け取られていない苦しさ」のなかで作った曲です。

藤原:MVもすごく素敵だったので、みなさんぜひ観てください!

家入:うれしい、観てください! 

家入レオの最新情報は公式サイトまで。
藤原さくらの最新情報は公式サイトまで。

『Sanrio SMILEY SMILE』では、夜にだけ明かりが灯る純喫茶「スマイル」を舞台に、店主の板谷由夏がゲスト同士の対談をお届けする。放送は月曜~木曜の21時30分から。

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン
番組情報
Sanrio SMILEY SMILE
月・火・水・木曜
21:30-22:00

関連リンク