
SuchmosのYONCE(Vo)とTAIHEI(Key)がJ-WAVEに出演。6月21日(土)、22日(日)に横浜アリーナで行った5年8カ月ぶりの有観客ライブの手ごたえや、「FUJI ROCK FESTIVAL '25」(フジロック)での仰天エピソード、7月にリリースした新曲にまつわるエピソードなどを語った。
Suchmosのふたりが登場したのは、8月31日(日)放送のJ-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。世界のミュージックシーンからJ-WAVEが厳選した100曲を4時間にわたってお届けするプログラムだ。
クリス:なんとバンドとしては、2019年4月以来6年4カ月ぶりの『SAISON CARD TOKIO HOT 100』出演ということになります。どうですか、Suchmosとしての久々の夏は。
YONCE:いやあ、楽しい楽しい。もうただただ楽しく。
クリス:すぐ元に戻ったって感じ? 時間がかかった?
YONCE:どうなんですかね? なんか変わらない部分もあれば、新鮮に思うこともありますから。両方楽しいなって感じがしますけどね。
クリス:フジロックは今回、WHITE STAGEのトリでしたね。
TAIHEI:ホワイトのトリをやらせていただいて光栄でした。夜の時間帯に出演させていただくのがほぼ初めてだったんですけど、フェスの夜って最高だなって思いました。
クリス:昼間のほうが遠くまで見えていい感じなのかと思ってたんですけど、そうでもないんだ。
YONCE:両方よさはありますけど、やっぱSuchmosで夜、フジに出られたのはすごい気持ちよかった。
クリス:お客さんがすごく集まって盛り上がったそうですね。噂に聞いたんですけど、YONCEはフジロックでアドレナリンが出すぎて次の日、山に登っちゃったって本当?
YONCE:苗場を出てすぐ、車で10分ぐらいのところにある「平標山(たいらっぴょうやま)」に登りました。谷川連峰のいちばん西側にある山です。ライブのあと、眠れなかったんですよね。終わったあとはもうカッカしちゃって「うわ、もうこれ寝付けないぞ」と思って。ステージ終わって宿に戻ってきたのが25時前とかだったんですけど、そのまま準備とかして、ちょっと軽く寝て、4時ぐらいにもう起きて登っちゃいました。
クリス:メンバーはそれ知らないの?
YONCE:山本 連(Ba)と相部屋だったんですけど、「じゃあ、行ってくるわ」とか言ってザック背負って部屋から出る俺を、彼は人間じゃない生き物を見るような目で「どうした? お前」って(笑)。「え、ほんとだったんだ?」って言われて「うん」って(笑)。
クリス:再始動ライブを観ましたけど、あれは感動的でした。
YONCE:ありがとうございます。先日、ある事務所のご隠居と食事をしていて「復活ライブは微妙だったな、演奏は」って言われて。なんていうか、まだこう、楽になれてない。なる前だから、それがいいんだけど。で、フジロックはもうめちゃめちゃだったな、でもめちゃめちゃよかった。その人に「フジロックのあれ、よかったぞ」みたいな感じで言われて、たしかに振り返ると、横浜アリーナって通過儀礼的な催しだったのかなと思ってます。
クリス:復活ライブでステージに出てお客さんを目の前にしたとき、ちょっとこみ上げてくるものがあったんじゃないかな。
YONCE:まさにそう思ってました。
TAIHEI:入場のSEが流れ終わって、1曲目の『Pacific』の鍵盤の白玉を弾いているときにしびれました。「なんかすごいことだな、これは」っていう。自分が弾いてる音がどうとかではなくて、あの日、横浜アリーナで起こっている現象って言っちゃったらおかしいんですけど、支えてくださるスーパーチームのみなさんと、新メンバーの連くんと、今回初めてSuchmosを観に来てくれた方、昔から応援してくださってるファンの方全部含めて「いま始まったんだ」みたいな瞬間があった。いままでの人生で味わったことがない感覚でした。たぶん、今後もおそらく味わうことはない感覚。なんかうまく言葉にできないんですけど。
クリス:それ、観てて伝わったよ。なんかこう、ド頭から。当然、プロなので冷静でいこうっていうところは伝わってくるんだけど、でも心のなかで、なんかすごいなって。なんか、どんどん違うものが湧いてきている感じが。
番組ではここで、その復活ライブ後、7月2日にリリースされたニューEP『Sunburst』の収録曲『Eye to Eye』をオンエアした。
クリス:『Eye to Eye』は、新メンバーの連くんがアイデアを持ってきてくれたそうですね。
TAIHEI:そうなんですよ。たぶん、この曲がいちばん、我々の休止までの作風というか、象徴的なものをフレーバーとして感じられる曲かなと。
YONCE:やっぱりバンドとして、復活後に焼き直し的なことをするのはいかがなものかっていうのを、連を除くメンバーは考えていたと思うんですよ。でも、連はそこをあえて提案してくれたのかなと。連が「いやいや、普通にやれや、あのイケてるやつやれや」って言ってくれた。
YONCE:俺はヤニだ! ニコチンだ!
TAIHEI:たしかに、タバコっすね(笑)。
クリス:差し入れでタバコがいいの!?
TAIHEI:けっこう差し入れで、カートンでくださる方がいるんですよ。
YONCE:2024年の5月に、セーラムライトっていうタバコが販売終了になったんですよ。このことをいろんなところで話していたら、ときどき「タバコ屋さんが仕入れた最後のカートンを見かけたので差し上げます」ってファンの方にいただいたりするんです。僕はたぶん、日本というかこの地球上でかなり最後のほうまでセーラムライトを吸ってた人類だと思う(笑)。セーラムライトはちょっとまだ諦めきれないので、このラジオをお聴きのみなさん、セーラムライトを総力戦で探していただけたらうれしいです(笑)。
TAIHEI:河西くん(YONCE)はタバコがしけってしまう前に必ず全部吸い切るので、みなさん安心してください。
TAIHEI:本当にリアルなことを言うと、このあいだのフジロック、Suchmosで出させていただいた翌日にSTUTSのサポートでライブやらせていただいたんですけど、いちばん最後の曲が『Changes』っていうJJJとSTUTSが作った曲で。残念ながらJJJは2025年の4月に亡くなってしまっているんですが、スクリーンに『Changes』のMVが流れてJJJの姿を見たら大号泣しながら弾いてました。
クリス:あのときは雨が降ってね。
TAIHEI:そうでした。感動して泣くのはけっこうライブが多いですね。このあいだ、ブラッド・メルドーのトリオを観に行ったときとか、まっすぐ前向きながらずっと泣いてました。技術がすごいっていうのはもちろんなんですけど、音楽に対する姿勢、研鑽を続けてきた彼らのキャリアがすごくて。マーカス・ギルモアとクリスチャン・マクブライドとメルドーのトリオだったんですけど、そのスーパースター3人が遊んでるだけっていうところに行き着いていて、これは美しい、素晴らしいなと。
最後に、10月からスタートするライブツアーについて訊いた。
クリス:10月から12月まで国内と海外13都市を巡るアジアツアー「Suchmos『Asia Tour Sunburst 2025』」が控えていますね。神奈川、福岡、大阪、広島、北海道、宮城、愛知からソウル、上海、台北、バンコクを挟んで、最後は富山と東京という。会場にTAIHEIの地元の富山があるのがいいですよね。復活ライブには20万人もの応募があったそうですけど、今回もプラチナチケットかもしれません。
TAIHEI:みんな来てくれるかな。
YONCE:ほんと、もうちょっとライブをやったほうがいいですよね、もっと頻繁に。「チケット当たらねえじゃねえか」って、友だちみんなに言われましたからね。「ざけんじゃねーぞ」って感じだったんで。
TAIHEI:「本当にやんのか!」ってお叱りを受けております。
YONCE:なので、もうちょっとやりようは考えたほうがいいんじゃねって、ちょっと思うところはある(笑)。
■Suchmosリリース情報
EP 「Sunburst」
収録曲
1. Eye to Eye
2. Marry
3. Whole of Flower
4. BOY
▼Streaming
https://fcls.lnk.to/wof
▼CD購入
https://fcls.lnk.to/Sunburst_EP
そのほかSuchmosの最新情報は公式サイトまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
Suchmosのふたりが登場したのは、8月31日(日)放送のJ-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。世界のミュージックシーンからJ-WAVEが厳選した100曲を4時間にわたってお届けするプログラムだ。
復活後は「もうただただ楽しく」
まずは、復活ライブ後のフェス出演など、近況から話を訊いた。クリス:なんとバンドとしては、2019年4月以来6年4カ月ぶりの『SAISON CARD TOKIO HOT 100』出演ということになります。どうですか、Suchmosとしての久々の夏は。
YONCE:いやあ、楽しい楽しい。もうただただ楽しく。
クリス:すぐ元に戻ったって感じ? 時間がかかった?
YONCE:どうなんですかね? なんか変わらない部分もあれば、新鮮に思うこともありますから。両方楽しいなって感じがしますけどね。
クリス:フジロックは今回、WHITE STAGEのトリでしたね。
TAIHEI:ホワイトのトリをやらせていただいて光栄でした。夜の時間帯に出演させていただくのがほぼ初めてだったんですけど、フェスの夜って最高だなって思いました。
クリス:昼間のほうが遠くまで見えていい感じなのかと思ってたんですけど、そうでもないんだ。
YONCE:両方よさはありますけど、やっぱSuchmosで夜、フジに出られたのはすごい気持ちよかった。
クリス:お客さんがすごく集まって盛り上がったそうですね。噂に聞いたんですけど、YONCEはフジロックでアドレナリンが出すぎて次の日、山に登っちゃったって本当?
YONCE:苗場を出てすぐ、車で10分ぐらいのところにある「平標山(たいらっぴょうやま)」に登りました。谷川連峰のいちばん西側にある山です。ライブのあと、眠れなかったんですよね。終わったあとはもうカッカしちゃって「うわ、もうこれ寝付けないぞ」と思って。ステージ終わって宿に戻ってきたのが25時前とかだったんですけど、そのまま準備とかして、ちょっと軽く寝て、4時ぐらいにもう起きて登っちゃいました。
クリス:メンバーはそれ知らないの?
YONCE:山本 連(Ba)と相部屋だったんですけど、「じゃあ、行ってくるわ」とか言ってザック背負って部屋から出る俺を、彼は人間じゃない生き物を見るような目で「どうした? お前」って(笑)。「え、ほんとだったんだ?」って言われて「うん」って(笑)。
復活ライブで “いま始まったんだ”と感じた瞬間
新メンバー・山本 連(Ba)の名前が出たところで、話題は再始動ライブへと移っていった。クリス:再始動ライブを観ましたけど、あれは感動的でした。
YONCE:ありがとうございます。先日、ある事務所のご隠居と食事をしていて「復活ライブは微妙だったな、演奏は」って言われて。なんていうか、まだこう、楽になれてない。なる前だから、それがいいんだけど。で、フジロックはもうめちゃめちゃだったな、でもめちゃめちゃよかった。その人に「フジロックのあれ、よかったぞ」みたいな感じで言われて、たしかに振り返ると、横浜アリーナって通過儀礼的な催しだったのかなと思ってます。
クリス:復活ライブでステージに出てお客さんを目の前にしたとき、ちょっとこみ上げてくるものがあったんじゃないかな。
YONCE:まさにそう思ってました。
TAIHEI:入場のSEが流れ終わって、1曲目の『Pacific』の鍵盤の白玉を弾いているときにしびれました。「なんかすごいことだな、これは」っていう。自分が弾いてる音がどうとかではなくて、あの日、横浜アリーナで起こっている現象って言っちゃったらおかしいんですけど、支えてくださるスーパーチームのみなさんと、新メンバーの連くんと、今回初めてSuchmosを観に来てくれた方、昔から応援してくださってるファンの方全部含めて「いま始まったんだ」みたいな瞬間があった。いままでの人生で味わったことがない感覚でした。たぶん、今後もおそらく味わうことはない感覚。なんかうまく言葉にできないんですけど。
クリス:それ、観てて伝わったよ。なんかこう、ド頭から。当然、プロなので冷静でいこうっていうところは伝わってくるんだけど、でも心のなかで、なんかすごいなって。なんか、どんどん違うものが湧いてきている感じが。
番組ではここで、その復活ライブ後、7月2日にリリースされたニューEP『Sunburst』の収録曲『Eye to Eye』をオンエアした。
Suchmos "Eye to Eye" (Official Music Video)
TAIHEI:そうなんですよ。たぶん、この曲がいちばん、我々の休止までの作風というか、象徴的なものをフレーバーとして感じられる曲かなと。
YONCE:やっぱりバンドとして、復活後に焼き直し的なことをするのはいかがなものかっていうのを、連を除くメンバーは考えていたと思うんですよ。でも、連はそこをあえて提案してくれたのかなと。連が「いやいや、普通にやれや、あのイケてるやつやれや」って言ってくれた。
差し入れで嬉しいものは?
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』では、ゲストの素顔を引き出すランダムな質問を用意。恒例の「ガチャ」で最初にYONCEが引いた質問は「ライブの楽屋の差し入れでいちばんうれしいものはなんですか?」だった。YONCE:俺はヤニだ! ニコチンだ!
TAIHEI:たしかに、タバコっすね(笑)。
クリス:差し入れでタバコがいいの!?
TAIHEI:けっこう差し入れで、カートンでくださる方がいるんですよ。
YONCE:2024年の5月に、セーラムライトっていうタバコが販売終了になったんですよ。このことをいろんなところで話していたら、ときどき「タバコ屋さんが仕入れた最後のカートンを見かけたので差し上げます」ってファンの方にいただいたりするんです。僕はたぶん、日本というかこの地球上でかなり最後のほうまでセーラムライトを吸ってた人類だと思う(笑)。セーラムライトはちょっとまだ諦めきれないので、このラジオをお聴きのみなさん、セーラムライトを総力戦で探していただけたらうれしいです(笑)。
TAIHEI:河西くん(YONCE)はタバコがしけってしまう前に必ず全部吸い切るので、みなさん安心してください。
フジロックで号泣した理由
続いての質問は「最近、涙を流したのはいつですか?」。TAIHEI:本当にリアルなことを言うと、このあいだのフジロック、Suchmosで出させていただいた翌日にSTUTSのサポートでライブやらせていただいたんですけど、いちばん最後の曲が『Changes』っていうJJJとSTUTSが作った曲で。残念ながらJJJは2025年の4月に亡くなってしまっているんですが、スクリーンに『Changes』のMVが流れてJJJの姿を見たら大号泣しながら弾いてました。
STUTS - Changes feat. JJJ (Official Music Video)
TAIHEI:そうでした。感動して泣くのはけっこうライブが多いですね。このあいだ、ブラッド・メルドーのトリオを観に行ったときとか、まっすぐ前向きながらずっと泣いてました。技術がすごいっていうのはもちろんなんですけど、音楽に対する姿勢、研鑽を続けてきた彼らのキャリアがすごくて。マーカス・ギルモアとクリスチャン・マクブライドとメルドーのトリオだったんですけど、そのスーパースター3人が遊んでるだけっていうところに行き着いていて、これは美しい、素晴らしいなと。
最後に、10月からスタートするライブツアーについて訊いた。
クリス:10月から12月まで国内と海外13都市を巡るアジアツアー「Suchmos『Asia Tour Sunburst 2025』」が控えていますね。神奈川、福岡、大阪、広島、北海道、宮城、愛知からソウル、上海、台北、バンコクを挟んで、最後は富山と東京という。会場にTAIHEIの地元の富山があるのがいいですよね。復活ライブには20万人もの応募があったそうですけど、今回もプラチナチケットかもしれません。
TAIHEI:みんな来てくれるかな。
YONCE:ほんと、もうちょっとライブをやったほうがいいですよね、もっと頻繁に。「チケット当たらねえじゃねえか」って、友だちみんなに言われましたからね。「ざけんじゃねーぞ」って感じだったんで。
TAIHEI:「本当にやんのか!」ってお叱りを受けております。
YONCE:なので、もうちょっとやりようは考えたほうがいいんじゃねって、ちょっと思うところはある(笑)。
■Suchmosリリース情報

収録曲
1. Eye to Eye
2. Marry
3. Whole of Flower
4. BOY
▼Streaming
https://fcls.lnk.to/wof
▼CD購入
https://fcls.lnk.to/Sunburst_EP
そのほかSuchmosの最新情報は公式サイトまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。
番組情報
- SAISON CARD TOKIO HOT 100
-
毎週日曜13:00-16:54
-
クリス・ペプラー