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堺 正章が魅了されるクラシックカーの世界。「お家を建てるような感覚でボディを作る」イタリア車の美しさ

堺 正章が魅了されるクラシックカーの世界。「お家を建てるような感覚でボディを作る」イタリア車の美しさ

堺 正章が、愛するクラシックカーの魅力や、主宰する新しいラリーイベント「RALLY FORTISSIMO」、そして1月に発売された著書『最高の二番手』(飛鳥新社)について語った。

堺が登場したのは、3月20日(木・祝)放送のJ-WAVE『J-WAVE HOLIDAY SPECIAL JAPAN SMART DRIVER presents DRIVING YOUR LIFE!』(ナビゲーター:小山薫堂、クリス智子)。「スマートドライバー精神」を持つゲストを迎え、ドライブや車にまつわる話をお届けしたスペシャルプログラムだ。

クラシックカーに魅了されたイタリアでの出来事

まずは、堺へリスナーから届いたメッセージを紹介した。

リスナー:昔、神戸に住んでいた頃、何度か運転中にクラシックカーのイベントに遭遇したことがあります。見たことのないようなピカピカの車をおしゃれな紳士たちが走らせる様はとても優雅でした。一度、六甲アイランドで堺 正章さんを見かけたことがあります。たしか赤いアルファロメオだったような気がします。

堺:アルファロメオのジュリエッタ スパイダーに乗っていたことがありましたから、たぶんそれは私ですね。今から3、40年くらい前の話ですけど。

小山:堺さんはいつからクラシックカーにハマったんですか?

堺:今から30数年前にイタリアのミッレミリアというクラシックカーの大きなイベントがありまして、それを見に行ったことがありました。そのときに笑みを忘れたような大の大人が、満面の笑みで車に乗ったり整備したりしている姿を見て、もしかしたらこれは僕の趣味のなかに入ってくるような楽しさがあるなと感じて、そこからですね。

小山:それまでも車はお好きだったんですか?

堺:車は乗っていましたけども、移動手段程度でどういうカテゴリーのものが(好き)っていうのはなかったんですけど、そこで一遍に時代がフィードバックしまして、古い車に執着するようになっていったんです。

堺はクラシックカーのなかでも、特にイタリア車を好むという。

堺:あんまり言ったらいけないんですけど、イタリア車以外に魅力を感じないんですよ。デザインもいいですよね。昔はいろいろなデザイナーがかなり(社会的に)高い位置にいたんです。40、50、60年代くらいまで。いろいろな方たちがデザインをして、シャーシとエンジンは大きいメーカーから買ってきて、そこから自分のお家を建てるような感覚でボディを作るんです。それがイタリアは許されていたんですね。ただし、フロントのエンブレムだけは取らないようにしてねとか。

小山:そういう方たちをカロッツェリアって言いますよね。

堺:そうですね。そういうところが一生懸命にボディーを作って、華やかな世界を演出していた。40年代、50年代に出した頃は新車ですから、それを見たイタリア人も目が肥えていたでしょうし、芸術の国ですから、あんまりヘンテコなデザインだと「何だ、これ?」となるんでしょう。だから、デザインを優先して、車を動かすのは二の次だって感じの車もあったりするわけですよね(笑)。

小山:今、何台くらいクラシックカーをお持ちですか?

堺:4台持ってますね。

小山:それでもほしいものはあるんですか?

堺:あるんですけど、お値段が高くて。だから写真で見たり、フィギュアを買ったりして楽しんでますよ(笑)。

クラシックカー文化を次の世代へ

堺が発起人となり主宰する新しいラリーイベント「RALLY FORTISSIMO」が3月14〜16日に千葉県で初開催された。

堺:クラシックカーの世界をちょっとでも盛り上げられたらいいなと。あと、若い方たちがそこに参加してくださるとすごくいいんですけど、クラシックカーは敷居が高いイメージがあるから、そこをなくして我々が手取り足取りいろんなことを教えて。だから参加してくれた方は抜けられないくらい(笑)。

クリス:教えてくださる方がいるっていいですよね。私も古い車は好きなんですが、車屋さんに話を聞いて買うとか、メンテナンスしてくださる方がいるから乗れるけど、最初の一歩はどうすればいいんだろうって思いますよね。

堺:たしかに。それと、どんな車がいちばん自分に合うかっていうことが大事ですよね。何でもいいから古いものを買っちゃおうっていうのは、あとで興ざめになったりすることがありますから、イタリア車がいい、フランス車がいい、ドイツ車、イギリス車、そのなかで、私はこれがいちばんいいと思ったらその国のクラシックカーを僕の知っている人脈で探してもらって。

先日、堺は現WBC世界バンタム級チャンピオンのボクサー・中谷潤人から「クラシックカーに乗りたい」と相談を受けたそうで、現在、その車を探している最中だと話す。

堺:そういう方も入ってくれると楽しいものになるな。今、中谷さんは27歳ですから、そういう方たちが我々の世界を受け継いでくれたら、この世界がまだまだ長く生きていけるんじゃないかって。若い人探しを今はやってます。

クリス:他の方のために車を探すのも楽しいんじゃないですか?

堺:そうですね。自分でお金を払わなくてもいいですからね(笑)。いろいろな車をたくさん見たいですから。

人生で行き詰まることはチャンス

続いて、堺が1月に刊行した著書『最高の二番手』(飛鳥新社)の話題に。

クリス:堺さんにとって初めての本なんですよね?

堺:そう。最初で最後だと思いますけど、こういうのをちょっと出してみました。これも若い方たちにちょっと読んでもらって、「こういう生き方もあるよ」っていうヒントになればいいんじゃないかなということで書いてみました。

クリス:この本の中で隠し芸もそうだし、名司会者としてもそうだし、歌はもちろん、そういうなかでどんなことをお感じになったかということも書かれていますよね。

堺:僕は(芸能界という)ひとつの仕事を最後まで成し遂げていこうと思っていますけど、やっぱりいろいろな事情があるから、なかなか続けていくことが難しい。自分の気持ちがあってもまわりがそれを許さないこともありますから。そういうときにいい方法を見つけて、長くみなさんにもこの世界で頑張ってもらいたいなという気持ちがあってこの本を書きました。でも、一般の会社員の方とかそういった方も読んでみたら「ああ、こういうことか」って、自分の行き詰まっていたものがふっと抜ける感じはあるのかなという本になっていますね。

クリス:行き詰まっても、また乗り越えないといけないことがあるけれど、そういうときに、どんなふうに堺さんが考えて生きていたかが感じられる1冊ですよね。

堺:行き詰まったり悩んだり壁に当たったりって、チャンスなんですから。そう思わないと。壁に当たったときに「ヤバいよ、俺ツイてない」ではダメなんです。「いい壁があったね」「よし、これを乗り越えてやろうじゃないか」っていうエネルギーを蓄えてそれに挑むっていう。そういう精神が大事かなって。

最後に、今後の予定について尋ねられた堺は、この秋にも「RALLY FORTISSIMO」を開催したいと考えていると話す。

小山:クラシックカーのイベントには地域を盛り上げる力がありますよね。

堺:たしかに、そうですよね。車でそういうところをまわることで空気を変えるっていうようなことがあったりすると思います。

小山:あと、そういうイベントを迎え入れるほうもワクワクして、いろいろな企画を考えたりするから。

堺:みなさん安全で楽しいドライブライフを送ってほしいと思います。

堺 正章の最新情報は、ケイダッシュの公式サイトまで。

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番組情報
J-WAVE HOLIDAY SPECIAL JAPAN SMART DRIVER presents DRIVING YOUR LIFE!
2025年3月20日(木・祝)
9:00-17:55