漫画家・タナカカツキが、新刊『今日もまたそんな日 超朝型ルーティン生活の愉しみ』(集英社)や、「朝4時起き、8時間タスク生活」について語った。
タナカが登場したのは、J-WAVEの番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐、山田玲奈)のコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。さまざまな分野で活躍する人たちの活動にフォーカスし、そこにある物語や舞台裏を紹介するコーナーだ。ここでは、1月25日(土)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
タナカ:昨今はリモートで仕事をする人が増えたり、やりたいことがあってもなかなか進まなかったりと、いろいろありますよね。私もリモート歴でいえば40年近いので、漫画家という独立した職業ならではの知見を活かしてみようと思ったんです。自営業で家で仕事をする人も増えているし、これまで私が体験してきたことや先輩方から聞いたことのなかで「これは役に立ちそうだな」ということをギュッと集めて短いセンテンスにまとめた漫画にしてみました。そんな作品はあまり見当たらないし、自分でも読んでみたいなと思いながら描きました。
タナカが30代後半から朝方生活になったきっかけは、それまでの夜型生活で不健康になったことに加え、子どもが生まれたことだった。
タナカ: 私は超朝型なので、起きるのは朝3時半くらいなんです。4時までにアトリエへ行き、そこから仕事や部屋の片づけ、筋トレ、ストレッチなどすべて細かいタスクに分けて進めて、昼くらいまでアトリエにいます。そのあとは昼ご飯を食べてサウナに行ったり、友だちと語らいにカフェへ行ったり、散歩したりと、外をウロウロしてますね。夕方に帰宅して家族と夕飯を食べて、21時くらいには寝てしまう。夜がほとんどない生活です。
タナカ:執筆中、集中しすぎて何時間でも座りっぱなしになる癖があったんですが、体にもよくないし疲れもたまる。だから30分以上は座らないようにしてみたんです。そこからいろいろ試して「20分ごとに区切る」のが自分には合っていたんですよ。1時間で3タスクできるし、朝5時から昼の12時くらいまで取り組めば20個以上クリアできる。そのおかげでいろいろ進むし、もうこのやり方から戻れなくなりましたね。20分ならちょっと面倒でも「とりあえずやってみるか」という気になる時間なんです。30分や1時間だと、途中で嫌になってしまうかもしれないけど、20分だけなら不思議と乗り切れる。始めるとあとから意欲がわいてくるんですよね。
タナカは生理学や心理学、脳科学の本を読み、人間の行動を学んで1日のサイクルを作り上げたという。作品を制作するうえでも、小刻みにタスクを進めることが重要だと語る。
タナカ:私は漫画家のなかでも、けっこう珍しいタイプだと思います。壮大なファンタジーは描けなくて、自分の身の回りにあることを漫画にしているんです。サウナとか水中園芸とか、やりたいことや趣味がそのまま作品のテーマになる。趣味をあと回しにしてしまうと、作品づくりに支障が出てマズいんです。積極的に遊んでいくなかでテーマを見つける感じですね。タスクを小分けにして同時並行でいろんなことをやっていく、漫画の内容もそんな感じになっています。非常に地味な内容なんですけどね。
午後は自由時間を満喫しているというタナカは、最後に「特に大切にしている“お楽しみ”」を語った。
タナカ:結局、自由時間もルーティン化してくるんですよね。散歩やサウナ、友だちとのおしゃべりもするんですが、ひとつ変わったところでは、夕方に遠く離れた友人とVR卓球をやっているんです。1時間くらいやると汗だくになりますよ。これを4年くらいほぼ毎日続けているので、すごく上達しちゃいました。VRの卓球ゲームってめちゃめちゃリアルなんですよ。球を打つ感触までしっかり伝わってくるし、相手も人間だから調子によって勝敗も変わる。デスクワーク中心だけど、サウナで汗をかいて、VR卓球でも汗をかいて、これをやっているとやめられないです。超気持ちいいです。
タナカカツキの最新情報は、Xの公式アカウントまで。
タナカが登場したのは、J-WAVEの番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐、山田玲奈)のコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。さまざまな分野で活躍する人たちの活動にフォーカスし、そこにある物語や舞台裏を紹介するコーナーだ。ここでは、1月25日(土)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
起きるのは朝の3時半!
サウナを題材とし、テレビドラマ化もされた『サ道』の作者としてもおなじみのタナカ。2024年11月に新刊『今日もまたそんな日 超朝型ルーティン生活の愉しみ』(集英社)が発売された。タナカ:昨今はリモートで仕事をする人が増えたり、やりたいことがあってもなかなか進まなかったりと、いろいろありますよね。私もリモート歴でいえば40年近いので、漫画家という独立した職業ならではの知見を活かしてみようと思ったんです。自営業で家で仕事をする人も増えているし、これまで私が体験してきたことや先輩方から聞いたことのなかで「これは役に立ちそうだな」ということをギュッと集めて短いセンテンスにまとめた漫画にしてみました。そんな作品はあまり見当たらないし、自分でも読んでみたいなと思いながら描きました。
タナカが30代後半から朝方生活になったきっかけは、それまでの夜型生活で不健康になったことに加え、子どもが生まれたことだった。
タナカ: 私は超朝型なので、起きるのは朝3時半くらいなんです。4時までにアトリエへ行き、そこから仕事や部屋の片づけ、筋トレ、ストレッチなどすべて細かいタスクに分けて進めて、昼くらいまでアトリエにいます。そのあとは昼ご飯を食べてサウナに行ったり、友だちと語らいにカフェへ行ったり、散歩したりと、外をウロウロしてますね。夕方に帰宅して家族と夕飯を食べて、21時くらいには寝てしまう。夜がほとんどない生活です。
タスクは「20分ごとに区切る」
タナカは、タスクをこなす時間を1回あたり20分間に設定している。タナカ:執筆中、集中しすぎて何時間でも座りっぱなしになる癖があったんですが、体にもよくないし疲れもたまる。だから30分以上は座らないようにしてみたんです。そこからいろいろ試して「20分ごとに区切る」のが自分には合っていたんですよ。1時間で3タスクできるし、朝5時から昼の12時くらいまで取り組めば20個以上クリアできる。そのおかげでいろいろ進むし、もうこのやり方から戻れなくなりましたね。20分ならちょっと面倒でも「とりあえずやってみるか」という気になる時間なんです。30分や1時間だと、途中で嫌になってしまうかもしれないけど、20分だけなら不思議と乗り切れる。始めるとあとから意欲がわいてくるんですよね。
タナカは生理学や心理学、脳科学の本を読み、人間の行動を学んで1日のサイクルを作り上げたという。作品を制作するうえでも、小刻みにタスクを進めることが重要だと語る。
タナカ:私は漫画家のなかでも、けっこう珍しいタイプだと思います。壮大なファンタジーは描けなくて、自分の身の回りにあることを漫画にしているんです。サウナとか水中園芸とか、やりたいことや趣味がそのまま作品のテーマになる。趣味をあと回しにしてしまうと、作品づくりに支障が出てマズいんです。積極的に遊んでいくなかでテーマを見つける感じですね。タスクを小分けにして同時並行でいろんなことをやっていく、漫画の内容もそんな感じになっています。非常に地味な内容なんですけどね。
午後は自由時間を満喫しているというタナカは、最後に「特に大切にしている“お楽しみ”」を語った。
タナカ:結局、自由時間もルーティン化してくるんですよね。散歩やサウナ、友だちとのおしゃべりもするんですが、ひとつ変わったところでは、夕方に遠く離れた友人とVR卓球をやっているんです。1時間くらいやると汗だくになりますよ。これを4年くらいほぼ毎日続けているので、すごく上達しちゃいました。VRの卓球ゲームってめちゃめちゃリアルなんですよ。球を打つ感触までしっかり伝わってくるし、相手も人間だから調子によって勝敗も変わる。デスクワーク中心だけど、サウナで汗をかいて、VR卓球でも汗をかいて、これをやっているとやめられないです。超気持ちいいです。
タナカカツキの最新情報は、Xの公式アカウントまで。
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2025年2月1日28時59分まで
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