シンガーソングライターの家入レオが、30歳を機に起こった音楽制作における心境の変化や、新曲「雨風空虹」にまつわるエピソードを語った。
家入がゲストとして登場したのは、J-WAVEの番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ここでは、1月12日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
クリス:「雨風空虹」はボートレースのために書き下ろした曲ということですが、実際にボートレースを観に行って、参考にして曲を書いたんですか?
家入:そうです。初めてボートレース場に行ったんですけど、選手のみなさんが色とりどりのレース服を着ていて、コーナーをキュッと曲がっていくときに虹が見えたっていうのもあって、タイトルに虹を入れて。(クリスさんは)デビュー当時から見てくださっているからわかるかもですけど、まっすぐ歌を歌っていきたいと10代、20代中盤くらいまで言っていて、私も30歳になって「曲がることも楽しんでいきたいな」って気持ちになりました。
クリス:曲がることも楽しみたい。なるほど。
家入:一回、自分を更地にするじゃないですけど。いままでファンの方たちと歩いてきた月日はもちろん大事にしつつ、「自分のやり方はこうです」って言い切っちゃうと何にも新しいものが入る余白がなくなるから、ちゃんと面白がってトライしていきたいなと思って作った曲でしたね。
クリス:なるほどね。けっこうまっすぐだったもんね。そこをちょっと急カーブしてみようか、ということですよね。曲がるっていうのはすごい技も必要ですし、直感というか動物的な本能的な部分はすごく大事じゃないですか。もう30歳になったんだっけ?
家入:30歳になりましたね。2月でデビュー14年目になっていくのかな?
クリス:僕も思い返せば、やっぱり30代はすごく可能性が広がった気がする。
家入:まだ30歳になりたてですけど、私は20代ではまだ経験値がなかったので、チャレンジして失敗することのほうが多かったです。でも、その失敗をいい方向に転がしていけるのが30代なのかなと思うようになってきましたね。
クリス:30代はものすごく柔軟な年だと思いますよ。人生のなかでもいろいろ受け入れられる体制もあるし、教養も出てくるし、とてもいい時期だね。だから、そこであえて曲がっていけたらいいかもしれないですよね。
クリス:新たな歌唱法というか、複雑なテクニックを使っているところがありますね。
家入:そうですね。サビ前にいきなり変拍子というか、本当にリズムが変わるところがあるんですけど、あそこはリスナーのみなさんにハッとしてもらえる部分かなと思います。いまは難しければ難しいほど歌ってもらいやすいのかなという考えもあって、ぜひみんなにチャレンジしてもらいたいなって思います。
クリス:本当にDJのテクニックみたいですよね。イコライザーをいじるような感じで、急にピッチの高いところからガンっと2つくらい落ちたりしていましたよね。
家入:難しいですね。上から下からジェットコースターのように。
クリス:これはどういうインスピレーションで生まれたんですか?
家入:ひとつのことに向き合っている日常って、やっているルーティン自体は一緒なんですよね。たとえば、毎日あんこを炊いている人なら、お豆を洗うところから始まる。それでも、そのルーティンのなかで「今日もうまく炊けなかったな」とか、「昨日の湿度のほうがよかったな」とか、そういう自分の心の揺れみたいなものが出てくると思うんです。私の場合、それを音楽に向き合うなかで感じています。「まだまだだな」と思う日々の揺れを音楽で表現したいという気持ちが、この曲のインスピレーションになりましたね。
家入:未来のことを、いい意味で考え過ぎずに、目の前の自分が出した答えみたいなものを日々に反映できたらなって思います。20代って、けっこう考えるじゃないですか。「2、3年後どうなっていたいかな」とか、それを一回置いといて、長くても1年先ぐらいのことを練っていきたいなという気持ちがあります。
クリス:20代はそういうのありますよね。「いつまでにこれをやらなきゃ」とか。
家入:「将来の展望教えてよ」みたいなことを言われると、謎に緊張しちゃうとか。
クリス:でも、そういうのはどんどん消えていく気がしますよ。
また、3月22日(土)に日比谷野外大音楽堂で開催されるワンマンライブ「YAON 〜SPRING TREE〜 vol.2」についても意気込みを語った。
家入:新生活や卒業、入学といった、出会いと別れの時期なので、気持ちがセンシティブになりやすい人も多いと思います。そんななかで、バラードのように包み込む曲や、みんなでほっこり笑顔になれる曲をお届けしたいなと思っています。
クリス:僕は日比谷野外大音楽堂で悪いライブを見たことがないんですよね。あそこの雰囲気というか、精霊が作っているんじゃないかって思うくらいマジックがあるんですよね。日比谷野外大音楽堂でライブをやってみて、そういう自然の力を感じたりします?
家入:本当にそうですね。私、野外(でのライブ)がめちゃくちゃ好きで、空とか時間の経過を感じられる環境だと、変な緊張がないんですよ。だから、あの場所が特別なのかも。私だけじゃなく、日比谷野外大音楽堂に立たれる方はみんな自然体でいいライブをされるのかもしれません。
家入レオの最新情報は、公式サイトまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
家入がゲストとして登場したのは、J-WAVEの番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ここでは、1月12日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
失敗も活かしていく30代
1月8日に新曲「雨風空虹」をリリースしたばかりの家入レオ。この楽曲はボートレース2025のTVCMタイアップソングとして書き下ろされたものだ。クリス:「雨風空虹」はボートレースのために書き下ろした曲ということですが、実際にボートレースを観に行って、参考にして曲を書いたんですか?
家入:そうです。初めてボートレース場に行ったんですけど、選手のみなさんが色とりどりのレース服を着ていて、コーナーをキュッと曲がっていくときに虹が見えたっていうのもあって、タイトルに虹を入れて。(クリスさんは)デビュー当時から見てくださっているからわかるかもですけど、まっすぐ歌を歌っていきたいと10代、20代中盤くらいまで言っていて、私も30歳になって「曲がることも楽しんでいきたいな」って気持ちになりました。
クリス:曲がることも楽しみたい。なるほど。
家入:一回、自分を更地にするじゃないですけど。いままでファンの方たちと歩いてきた月日はもちろん大事にしつつ、「自分のやり方はこうです」って言い切っちゃうと何にも新しいものが入る余白がなくなるから、ちゃんと面白がってトライしていきたいなと思って作った曲でしたね。
クリス:なるほどね。けっこうまっすぐだったもんね。そこをちょっと急カーブしてみようか、ということですよね。曲がるっていうのはすごい技も必要ですし、直感というか動物的な本能的な部分はすごく大事じゃないですか。もう30歳になったんだっけ?
家入:30歳になりましたね。2月でデビュー14年目になっていくのかな?
クリス:僕も思い返せば、やっぱり30代はすごく可能性が広がった気がする。
家入:まだ30歳になりたてですけど、私は20代ではまだ経験値がなかったので、チャレンジして失敗することのほうが多かったです。でも、その失敗をいい方向に転がしていけるのが30代なのかなと思うようになってきましたね。
クリス:30代はものすごく柔軟な年だと思いますよ。人生のなかでもいろいろ受け入れられる体制もあるし、教養も出てくるし、とてもいい時期だね。だから、そこであえて曲がっていけたらいいかもしれないですよね。
「雨風空虹」に込めた新たな試み
番組内では「雨風空虹」がオンエアされ、楽曲に込めた新たな挑戦についても語られた。この曲では変拍子を取り入れるなど、リスナーに驚きと楽しさを提供する工夫が凝らされている。家入レオ - 「雨風空虹」(Music Video)
家入:そうですね。サビ前にいきなり変拍子というか、本当にリズムが変わるところがあるんですけど、あそこはリスナーのみなさんにハッとしてもらえる部分かなと思います。いまは難しければ難しいほど歌ってもらいやすいのかなという考えもあって、ぜひみんなにチャレンジしてもらいたいなって思います。
クリス:本当にDJのテクニックみたいですよね。イコライザーをいじるような感じで、急にピッチの高いところからガンっと2つくらい落ちたりしていましたよね。
家入:難しいですね。上から下からジェットコースターのように。
クリス:これはどういうインスピレーションで生まれたんですか?
家入:ひとつのことに向き合っている日常って、やっているルーティン自体は一緒なんですよね。たとえば、毎日あんこを炊いている人なら、お豆を洗うところから始まる。それでも、そのルーティンのなかで「今日もうまく炊けなかったな」とか、「昨日の湿度のほうがよかったな」とか、そういう自分の心の揺れみたいなものが出てくると思うんです。私の場合、それを音楽に向き合うなかで感じています。「まだまだだな」と思う日々の揺れを音楽で表現したいという気持ちが、この曲のインスピレーションになりましたね。
2025年の目標と「YAON 〜SPRING TREE〜 vol.2」での意気込み。
クリス:2025年はどんな年にしたいですか?家入:未来のことを、いい意味で考え過ぎずに、目の前の自分が出した答えみたいなものを日々に反映できたらなって思います。20代って、けっこう考えるじゃないですか。「2、3年後どうなっていたいかな」とか、それを一回置いといて、長くても1年先ぐらいのことを練っていきたいなという気持ちがあります。
クリス:20代はそういうのありますよね。「いつまでにこれをやらなきゃ」とか。
家入:「将来の展望教えてよ」みたいなことを言われると、謎に緊張しちゃうとか。
クリス:でも、そういうのはどんどん消えていく気がしますよ。
また、3月22日(土)に日比谷野外大音楽堂で開催されるワンマンライブ「YAON 〜SPRING TREE〜 vol.2」についても意気込みを語った。
家入:新生活や卒業、入学といった、出会いと別れの時期なので、気持ちがセンシティブになりやすい人も多いと思います。そんななかで、バラードのように包み込む曲や、みんなでほっこり笑顔になれる曲をお届けしたいなと思っています。
クリス:僕は日比谷野外大音楽堂で悪いライブを見たことがないんですよね。あそこの雰囲気というか、精霊が作っているんじゃないかって思うくらいマジックがあるんですよね。日比谷野外大音楽堂でライブをやってみて、そういう自然の力を感じたりします?
家入:本当にそうですね。私、野外(でのライブ)がめちゃくちゃ好きで、空とか時間の経過を感じられる環境だと、変な緊張がないんですよ。だから、あの場所が特別なのかも。私だけじゃなく、日比谷野外大音楽堂に立たれる方はみんな自然体でいいライブをされるのかもしれません。
家入レオの最新情報は、公式サイトまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
番組情報
- 『SAISON CARD TOKIO HOT 100』
-
毎週日曜13:00-16:54