アーティストの八村倫太郎とSHELLYがJ-WAVEで対談。八村がSDGsで興味関心がある目標、普段意識しているSDGsな行動について語った。
トークを繰り広げたのは、“私たちの生活、未来のために、明日からすぐ行動できる身近なアクションのきっかけを作る”というコンセプトでお届けする『J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』。オンエアは毎月第4日曜。ここでは、10月27日(日)の放送回をテキストで紹介する。
同番組は、SDGsに関する活動を後押しする情報発信・体験の場である、青山のITOCHU SDGs STUDIOから発信。オンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。エピソードは月曜日に3回にわけて更新。
SHELLY:この番組で印象に残ったことは?
八村:湘南のほうをみんなで走りながらゴミを拾っていくっていう、運動と一緒にSDGsにまつわることをやる取り組みをしました。あとWATWINGのメンバーがもう着ていない、でも捨てられない愛着のある洋服を違うかたちにできないかということで、ステージ衣装として洋服の専門学校の方々に協力していただいてリメイクしてもらい、その衣装を実際に着てライブに立つということをさせてもらいました。
SHELLY:すごい。ステージ衣装だからちょっと変わった感じで目が行く衣装ですね。
八村:何着も持ち寄って専門学校の方々が「ここの部分はこう使える」とかで1着に集約してくださって。
SHELLY:着たときにどんな気持ちになりました?
八村:僕は野球のユニフォームを着たんですけど、これを買ったときは私服で着るなと思って実際に何回か着ていたんです。もともと古着で買ったんですけど、捨てるに捨てられないと思っていたものが力添えによって衣装として着られるものになって、本当にきらびやかですごく面白い体験でしたね。普段は私服でステージに出ることがないので、それが自分の愛着のあるもので衣装としてリニューアルしてみなさんの前に立てたっていうのは1つ思い出深い出来事でした。
SHELLY:ステージで衣装についてのトークもされたりして、それを広げることで、こういう活動があるんだ、こういう風にできるんだっていうのを知れますからね。
八村:職業柄もありますけど服が大好きなのでいろいろ買っちゃったりするんです。その服をただ捨てるんじゃなくて、何かにまた繋げられる方法の1つとしてすごく勉強になりました。
八村:自分はもともと古着がめちゃくちゃ好きで、新品のものよりも古着を選びたいと思うくらい好きなんです。SDGsを知ったときに古着を選んで着ることが環境にはいいっていうのは普通に考えたらわかるんですけど、SDGsと密接に関わらせてもらってからより強く思うようになりました。今でもすすんで古着を選ぶようにしています。
ここで、社会課題の解決や地域活性化事業、洋服の染め直しアップサイクルプラットフォーム「somete (ソメテ)」の運営を手掛ける株式会社プレイブルーの青野祐治さんを迎え、古着とSDGsの関係について一緒に考えた。
SHELLY:SDGsの取り組みの1つに古着の寄付があると思うんですけど、実際に寄付をされた古着ってどうなっていくんですか?
青野:何通りかあるんですけど、1つはアフリカなどの難民支援で寄付されています。また服を分解して別のかたちとして再利用されるとか、いろんな活用のされ方があります。
SHELLY:寄付された大量の古着を全て活用するのは現実的には難しいのでしょうか。
青野:現状は難しいところはあります。服は大量にあるけれど着る人数は限られるので。環境省によると「クローゼットに眠る服は1人当たり25着くらいある」というデータもあり、「着ない服」と「着る服」で固定化されていて、「それ以外は着ない」というものもあるように思います。
八村:めちゃくちゃありますね。
青野:今は衣替えの季節なのでクローゼットから「この服はいらない」とゴミ袋にまとめて捨ててしまう方も多いですよね。
青野さんによると、年間に50万トン、1日換算ではトラック130台分の服が捨てられているというデータもあるそうで、これはアパレル企業の廃棄も含めた数で、枚数換算すると数億着にも及ぶという。
青野:ちょっと想像がつきづらいですが、それがやがて埋め立てられたり焼却処分されたりすることもあります。
SHELLY:日本で売れなかった服は日本で埋め立てられるかなって思うけど、実際はそうじゃないんですよね。
青野:それが先ほど話した寄付の先にあるアフリカなどですね。
SHELLY:アフリカの人たちに寄付されると思ってみんなで古着を回収して送っているんだけど、実際にはアフリカの方々も使い切れなくて結局アフリカで埋め立ててゴミの山になっているわけですね。
青野:それが大気汚染や森林火災などに間接的に繋がったりすることもあるようです。
八村:着られない理由はもちろん量が多いからっていうのもあると思うんですけど、寄付される服って値段も高かったりするんですか?
青野:逆に言うと寄付として送られた古着が向こうでは1着数円とかで売られているようです。
八村:じゃあ、数が多いのが1番の理由なんですね。
青野:そうですね。供給量が多いので必然的に安く提供できる反面、現地のアパレルの生産者が例えば1000円で服を作っても全然売れない状況があります。
SHELLY:安く売られすぎて、結果的に現地のビジネスの妨げになっていることもあるんですね。
八村:先進国では特にだと思うんですけど、今って洋服の移り変わりが激しいですよね。競争も激しいし。いろんなブランドが負けないように頑張っていて。
SHELLY:ファストファッションとか、もっと言うとファストファッションよりも安いネットショッピングの会社がいろいろ出てきたりもしているよね。
八村:だからこそ、いい意味ではセンス溢れるものとかおしゃれなものとかが流通していると思うんですけど、その流通量が多すぎて、こっちもどうしていいかわからないってちょっと思いました。どんどん業界が盛り上がるほど服が作られはしていくけど、受け手側の僕らができることって何があるのでしょうか。
青野:実はいろいろと方法はあると思っています。1つは最近アパレルショップなどに設置されている服の回収ボックスです。ブランド問わず回収するところと、自ブランドのみ回収するところがありますが、そこに古着を提供することでまた服を作るときに再利用されています。フランスのスタートアップの会社では、回収した服を再利用したカラフルなレンガにするところもありますし、世界各地を見るといろんな取り組みをされていて、日本にもどんどん普及しています。それ以外に、我々がやっているような服を染め直してアップサイクルする使い方もあります。
SHELLY:大前提として買わなければ売らないから、私たちが買いすぎていることもあるのかな。
八村:衣替えもそうですし、部屋の整理とかすると「あとで着よう」と思っていたけど出すのが手間だから着なかったりする服はめちゃくちゃありますね。
SHELLY:買う側ももうちょっと責任を感じて買うことも大事かもしれないですね。
八村:お店によっては「こういう経緯で作られた洋服です」って書いてあるところもあるので。
青野:透明性をしっかり発信しているお店も多いですよね。
八村:やっぱりそういうものを買うようにするだけで変わってくるんですかね。
八村:これを言うと「うそだろ?」と言われるんですけど、ポイ捨てされているゴミは目に入ったらできるだけ拾うようにしています。
SHELLY:素晴らしい。東京にいるとけっこうゴミがありますよね。
八村:ゴミを見つけると葛藤が生まれるわけですよ。「落ちているな、嫌だな」って。そこを通り過ぎるのは簡単なんですけど「おい、待てよ」って心の中のリトル倫太郎が言うんです。「お前はそれでいいのか?」って。そのリトル倫太郎が強いので「だよな」って拾うと、まわりに「お前、人前だからしてるだろ」って言われるんですけど、偽善でもなんでもいいと思うんです。偽善も善だと思うので。
SHELLY:さっき、海辺をランニングしながらゴミ拾いをする話がありましたけど、これってプロギングって言うんですよね。それがちょっと流行っていると聞きました。
八村:運動をしながらそういうことができるっていうのは素敵だと思いますね。
SHELLY:そういうアプリがあったりするみたいで、ポイントを稼いだりしてゲーム感覚でやれるのもいいですよね。
八村:ゲーム感覚って絶対に楽しいですよね。どれだけゴミを集められたかみたいな。SDGsの番組でもどっちのチームが多くゴミを集められるか競って、やっぱり楽しかったですね。
SHELLY:ゲーム化したり楽しくして、みんなでどんどん街をきれいにしていくことはいいですよね。
続けて「映画やドラマ、本や漫画を通じてSDGsについて考えた作品は?」と質問された八村は、大好きな漫画『ONE PIECE』(集英社)を挙げた。
八村:SDGsって17の目標があって、いろんなジャンルがありますよね。差別の問題とかゴミ投棄の問題とか。そういう社会問題を『ONE PIECE』でけっこう扱っているなって思っていて。そういうシーンに遭遇するだけで心が痛くなりますね。
SHELLY:読んだ上で「自分でも意識しなきゃいけないな」と思うんですか?
八村:そこに向き合っている主人公だったりをカッコいいなと思いますし、そのカッコいいと思う自分の心を大事にして1つでも何かできないかなって思います。ただ、難しいですね。さっきの服の話も遠い異国で廃棄されていたりするじゃないですか。見えるとだいぶ変わるかと思うんですけど、見えないところで知らないところで大きな問題がはらんでいるとなると難しいな、苦しいなって思います。でもこういった番組とかに出演させてもらうことで、僕が出ているから聴いてくださる方ももちろんですけど、こういう些細なことを知ることで変わるかなと思います。
最後にSHELLYは「10年後はどんな自分になっていたいか。また10年後はどんな社会になっていてほしいか」と、八村に質問した。
八村:先ほど透明性をしっかり発信しているお店の話もありましたけど、人にも社会にも環境にももっと距離が近くにある社会がいいなと思います。それがあるともっと自分もいろいろな情報が知れるし、今でも心苦しくなることはたくさんあるけど、そのために何ができたらいいのかなって悩むことも往々にしてあるのでそこを自分が知って行動するアクションをしていきたいですね。あと、もっと優しく懐の大きい人間になっていて、今より10年後の方がもっと環境に行動で貢献できる人間になっていたいと思います。ありきたりですけど、今生じている問題が1つでも解決できている世の中になっていてほしいなと切に思います。
SHELLY:そのために私たち1人ひとりがちょっとずつ努力をして変えていくっていうことですよね。
八村:さっきポロッと言葉に出た、やらない偽善よりやる偽善だと思うので、「お前、何やってるんだよ」って言われるかもしれないけど、その偽善1つで変わることも絶対にあると思うので、カッコつけでも何でもいいからその偽善が大きな善を生んでいくと思ってみんなで頑張りたいと思います。
八村倫太郎の最新情報は、ホリプロの公式サイトまで。
SHELLYがナビゲートするプログラム『ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』の放送は毎月第4日曜日の22時から。
トークを繰り広げたのは、“私たちの生活、未来のために、明日からすぐ行動できる身近なアクションのきっかけを作る”というコンセプトでお届けする『J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』。オンエアは毎月第4日曜。ここでは、10月27日(日)の放送回をテキストで紹介する。
同番組は、SDGsに関する活動を後押しする情報発信・体験の場である、青山のITOCHU SDGs STUDIOから発信。オンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。エピソードは月曜日に3回にわけて更新。
着ない服をリメイクしてステージ衣装に
八村は、ダンス&ボーカルグループ・WATWINGに所属。2022年放送の冠番組『WATWINGのホワットイズSDGs』(TBS)を通じて、SDGsに関するさまざまな学びを得たと語る。SHELLY:この番組で印象に残ったことは?
八村:湘南のほうをみんなで走りながらゴミを拾っていくっていう、運動と一緒にSDGsにまつわることをやる取り組みをしました。あとWATWINGのメンバーがもう着ていない、でも捨てられない愛着のある洋服を違うかたちにできないかということで、ステージ衣装として洋服の専門学校の方々に協力していただいてリメイクしてもらい、その衣装を実際に着てライブに立つということをさせてもらいました。
SHELLY:すごい。ステージ衣装だからちょっと変わった感じで目が行く衣装ですね。
八村:何着も持ち寄って専門学校の方々が「ここの部分はこう使える」とかで1着に集約してくださって。
SHELLY:着たときにどんな気持ちになりました?
八村:僕は野球のユニフォームを着たんですけど、これを買ったときは私服で着るなと思って実際に何回か着ていたんです。もともと古着で買ったんですけど、捨てるに捨てられないと思っていたものが力添えによって衣装として着られるものになって、本当にきらびやかですごく面白い体験でしたね。普段は私服でステージに出ることがないので、それが自分の愛着のあるもので衣装としてリニューアルしてみなさんの前に立てたっていうのは1つ思い出深い出来事でした。
SHELLY:ステージで衣装についてのトークもされたりして、それを広げることで、こういう活動があるんだ、こういう風にできるんだっていうのを知れますからね。
八村:職業柄もありますけど服が大好きなのでいろいろ買っちゃったりするんです。その服をただ捨てるんじゃなくて、何かにまた繋げられる方法の1つとしてすごく勉強になりました。
クローゼットに眠る服は1人当たり25着もある
八村はSDGsの17の目標の中で、目標12の「つくる責任、つかう責任」に興味があると話す。八村:自分はもともと古着がめちゃくちゃ好きで、新品のものよりも古着を選びたいと思うくらい好きなんです。SDGsを知ったときに古着を選んで着ることが環境にはいいっていうのは普通に考えたらわかるんですけど、SDGsと密接に関わらせてもらってからより強く思うようになりました。今でもすすんで古着を選ぶようにしています。
ここで、社会課題の解決や地域活性化事業、洋服の染め直しアップサイクルプラットフォーム「somete (ソメテ)」の運営を手掛ける株式会社プレイブルーの青野祐治さんを迎え、古着とSDGsの関係について一緒に考えた。
SHELLY:SDGsの取り組みの1つに古着の寄付があると思うんですけど、実際に寄付をされた古着ってどうなっていくんですか?
青野:何通りかあるんですけど、1つはアフリカなどの難民支援で寄付されています。また服を分解して別のかたちとして再利用されるとか、いろんな活用のされ方があります。
SHELLY:寄付された大量の古着を全て活用するのは現実的には難しいのでしょうか。
青野:現状は難しいところはあります。服は大量にあるけれど着る人数は限られるので。環境省によると「クローゼットに眠る服は1人当たり25着くらいある」というデータもあり、「着ない服」と「着る服」で固定化されていて、「それ以外は着ない」というものもあるように思います。
八村:めちゃくちゃありますね。
青野:今は衣替えの季節なのでクローゼットから「この服はいらない」とゴミ袋にまとめて捨ててしまう方も多いですよね。
青野さんによると、年間に50万トン、1日換算ではトラック130台分の服が捨てられているというデータもあるそうで、これはアパレル企業の廃棄も含めた数で、枚数換算すると数億着にも及ぶという。
青野:ちょっと想像がつきづらいですが、それがやがて埋め立てられたり焼却処分されたりすることもあります。
SHELLY:日本で売れなかった服は日本で埋め立てられるかなって思うけど、実際はそうじゃないんですよね。
青野:それが先ほど話した寄付の先にあるアフリカなどですね。
SHELLY:アフリカの人たちに寄付されると思ってみんなで古着を回収して送っているんだけど、実際にはアフリカの方々も使い切れなくて結局アフリカで埋め立ててゴミの山になっているわけですね。
青野:それが大気汚染や森林火災などに間接的に繋がったりすることもあるようです。
八村:着られない理由はもちろん量が多いからっていうのもあると思うんですけど、寄付される服って値段も高かったりするんですか?
青野:逆に言うと寄付として送られた古着が向こうでは1着数円とかで売られているようです。
八村:じゃあ、数が多いのが1番の理由なんですね。
青野:そうですね。供給量が多いので必然的に安く提供できる反面、現地のアパレルの生産者が例えば1000円で服を作っても全然売れない状況があります。
SHELLY:安く売られすぎて、結果的に現地のビジネスの妨げになっていることもあるんですね。
私たちが服を買いすぎていることもある
青野さんの解説で実情を知った八村は、その状況を「負のループ」と表現する。八村:先進国では特にだと思うんですけど、今って洋服の移り変わりが激しいですよね。競争も激しいし。いろんなブランドが負けないように頑張っていて。
SHELLY:ファストファッションとか、もっと言うとファストファッションよりも安いネットショッピングの会社がいろいろ出てきたりもしているよね。
八村:だからこそ、いい意味ではセンス溢れるものとかおしゃれなものとかが流通していると思うんですけど、その流通量が多すぎて、こっちもどうしていいかわからないってちょっと思いました。どんどん業界が盛り上がるほど服が作られはしていくけど、受け手側の僕らができることって何があるのでしょうか。
青野:実はいろいろと方法はあると思っています。1つは最近アパレルショップなどに設置されている服の回収ボックスです。ブランド問わず回収するところと、自ブランドのみ回収するところがありますが、そこに古着を提供することでまた服を作るときに再利用されています。フランスのスタートアップの会社では、回収した服を再利用したカラフルなレンガにするところもありますし、世界各地を見るといろんな取り組みをされていて、日本にもどんどん普及しています。それ以外に、我々がやっているような服を染め直してアップサイクルする使い方もあります。
SHELLY:大前提として買わなければ売らないから、私たちが買いすぎていることもあるのかな。
八村:衣替えもそうですし、部屋の整理とかすると「あとで着よう」と思っていたけど出すのが手間だから着なかったりする服はめちゃくちゃありますね。
SHELLY:買う側ももうちょっと責任を感じて買うことも大事かもしれないですね。
八村:お店によっては「こういう経緯で作られた洋服です」って書いてあるところもあるので。
青野:透明性をしっかり発信しているお店も多いですよね。
八村:やっぱりそういうものを買うようにするだけで変わってくるんですかね。
やらない偽善よりやる偽善
番組後半では、八村が豊かな未来のために普段から取り組んでいることを語った。八村:これを言うと「うそだろ?」と言われるんですけど、ポイ捨てされているゴミは目に入ったらできるだけ拾うようにしています。
SHELLY:素晴らしい。東京にいるとけっこうゴミがありますよね。
八村:ゴミを見つけると葛藤が生まれるわけですよ。「落ちているな、嫌だな」って。そこを通り過ぎるのは簡単なんですけど「おい、待てよ」って心の中のリトル倫太郎が言うんです。「お前はそれでいいのか?」って。そのリトル倫太郎が強いので「だよな」って拾うと、まわりに「お前、人前だからしてるだろ」って言われるんですけど、偽善でもなんでもいいと思うんです。偽善も善だと思うので。
SHELLY:さっき、海辺をランニングしながらゴミ拾いをする話がありましたけど、これってプロギングって言うんですよね。それがちょっと流行っていると聞きました。
八村:運動をしながらそういうことができるっていうのは素敵だと思いますね。
SHELLY:そういうアプリがあったりするみたいで、ポイントを稼いだりしてゲーム感覚でやれるのもいいですよね。
八村:ゲーム感覚って絶対に楽しいですよね。どれだけゴミを集められたかみたいな。SDGsの番組でもどっちのチームが多くゴミを集められるか競って、やっぱり楽しかったですね。
SHELLY:ゲーム化したり楽しくして、みんなでどんどん街をきれいにしていくことはいいですよね。
続けて「映画やドラマ、本や漫画を通じてSDGsについて考えた作品は?」と質問された八村は、大好きな漫画『ONE PIECE』(集英社)を挙げた。
八村:SDGsって17の目標があって、いろんなジャンルがありますよね。差別の問題とかゴミ投棄の問題とか。そういう社会問題を『ONE PIECE』でけっこう扱っているなって思っていて。そういうシーンに遭遇するだけで心が痛くなりますね。
SHELLY:読んだ上で「自分でも意識しなきゃいけないな」と思うんですか?
八村:そこに向き合っている主人公だったりをカッコいいなと思いますし、そのカッコいいと思う自分の心を大事にして1つでも何かできないかなって思います。ただ、難しいですね。さっきの服の話も遠い異国で廃棄されていたりするじゃないですか。見えるとだいぶ変わるかと思うんですけど、見えないところで知らないところで大きな問題がはらんでいるとなると難しいな、苦しいなって思います。でもこういった番組とかに出演させてもらうことで、僕が出ているから聴いてくださる方ももちろんですけど、こういう些細なことを知ることで変わるかなと思います。
最後にSHELLYは「10年後はどんな自分になっていたいか。また10年後はどんな社会になっていてほしいか」と、八村に質問した。
八村:先ほど透明性をしっかり発信しているお店の話もありましたけど、人にも社会にも環境にももっと距離が近くにある社会がいいなと思います。それがあるともっと自分もいろいろな情報が知れるし、今でも心苦しくなることはたくさんあるけど、そのために何ができたらいいのかなって悩むことも往々にしてあるのでそこを自分が知って行動するアクションをしていきたいですね。あと、もっと優しく懐の大きい人間になっていて、今より10年後の方がもっと環境に行動で貢献できる人間になっていたいと思います。ありきたりですけど、今生じている問題が1つでも解決できている世の中になっていてほしいなと切に思います。
SHELLY:そのために私たち1人ひとりがちょっとずつ努力をして変えていくっていうことですよね。
八村:さっきポロッと言葉に出た、やらない偽善よりやる偽善だと思うので、「お前、何やってるんだよ」って言われるかもしれないけど、その偽善1つで変わることも絶対にあると思うので、カッコつけでも何でもいいからその偽善が大きな善を生んでいくと思ってみんなで頑張りたいと思います。
八村倫太郎の最新情報は、ホリプロの公式サイトまで。
SHELLYがナビゲートするプログラム『ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』の放送は毎月第4日曜日の22時から。
番組情報
- ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE
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毎月第4日曜22:00-22:54