役者業から音楽など幅広く活躍する生田絵梨花。ラジオでは、J-WAVE『Volkswagen DRIVING WITH YOU』(毎週日曜12:00-12:54)をレギュラーでナビゲートしている。生田がドライブトークのように近況を語るほか、リスナーと相互コミュニケーションする企画も展開する、おだやかな雰囲気を持った番組だ。
生田は、ラジオで発信することにどんな意義を感じているのだろうか。また、番組を通して実現したいことは? 9月8日の放送で番組初のゲストとして登場したシンガーソングライターの竹内まりやとのエピソードも含めて、J-WAVE NEWSで話を聞いた。
ラジオのレギュラー番組を持つのは初めてだったので、最初は何を喋ったらいいか、どういう風にやっていいのか、探り探りでした。でも、最近はようやく気張らずに喋れるようになってきたので、すごく楽しいです。自分の言葉を定期的にファンやリスナーのみなさんに届ける機会はあまり多くないので、そういう場所が持てることをありがたく思います。
──日曜お昼という放送時間にぴったりなリラックスした雰囲気が漂っていますが、慣れてきたのは最近なんですね。番組は、生田さんのお食事の時間も聴きどころですね。
そうなんです、お食事コーナーがあるんです。全国各地をドライブで巡るような妄想を広げながら、オススメスポットやグルメなどを紹介するなかで、各地のグルメを実際に試食するコーナーも生まれて。ありがたく楽しませていただいています。
──番組SNSでは実際に試食したものを画像で紹介しています。おもしろい連動ですよね。
ラジオだけ聴くと、ほぼほぼASMRみたいなコーナーなんです(笑)。でも、リスナーのみさんにきちんと味を伝えられるよう、食レポはしっかりやろうと意識しています。
──番組がスタートする際に、Xの「生田絵梨花-STAFF」アカウントでは、「念願だったラジオ番組」と投稿されていました。生田さんはそもそもラジオ番組をどのように捉えていたのでしょうか?
以前はファンの方に発信する機会が多かったのですが、最近では減っていることもあって、「近況を伝えられるようなラジオ番組ができたら素敵だな」という思いがあったんです。
──音楽活動も積極的に行い、他にもミュージカル・声優など声に関する仕事を頻繁にしていますが、生田さんから見た音声メディアの魅力とは?
私は眠れないときにラジオをよく聴いているんです。ひとりぼっちな感覚が薄まって、どこか安心できるというか。仕事のことで悩んでいたりしても、誰かの話を聴くことで、その思考から少し離れることができる。そういう心地よさを感じているので、私のラジオも、誰かにとってそんな存在になれたらうれしいですね。
私は、お仕事で喋ることにもともと苦手意識があったんです。私生活ではお喋りなほうだと思うんですけど、公の場になると考え込んでしまったり、変に意識してしまうところがあって。でも、このラジオを始めてから、そういう身構える自分がどんどんほぐれてきたというか、素に近い感じで喋れるようになってきました。それがライブMCなどにも繋がっているような気がします。最近、気張らずに喋れているのは、このラジオの存在がすごく大きいんじゃないかなって。自分の心のほぐし方を知ったというか。
――心のほぐし方を知れたというのは素晴らしいですね。収録現場の雰囲気はいかがでしょうか。
ディレクターさんがめちゃくちゃ音楽に詳しいんです。もともと私も音楽を聴くのは好きなんですけど、洋楽の知識は全然なかったので、教えていただいています。そんな風に新しい音楽を知っていけるのはすごくうれしいし、勉強になります。収録する上で、自分の音楽の知識が増えていっていることは純粋に喜びです。これからの血肉にしていけたらなって。
まさにさっきまで収録していたんですけど、竹内まりやさんがゲストに来てくださったことです。これは大きすぎます……!(※この取材は番組収録の同日に行われた)
──しかも番組にとっての初ゲストです。
そうなんです……! この番組が始まったときから、「いつかゲストをお迎えしたいですね」とスタッフさんと話をしていたんですけど、まさかその第一回目がまりやさんなんて。収録前は何を喋ったらいいかな、何を聞いたらいいかなと緊張していましたが、いざ始まってみると、まりやさんがいろんなお話をしてくださって、「時間が足りない……!」と思うほど、あっという間でした。
──曲作りのアドバイスももらっていましたが、刺激になりましたか?
すごくなりました。まりやさんのお話を聞いて「そういう視点があるんだ!」と発見できることがあったし、私も改めて曲作りを続けていきたいなと思えました。もっともっと音楽のことを知っていきたいというか。
【オンエア記事】竹内まりや×生田絵梨花が対談。曲が生まれる場所はピアノの前よりも…楽曲制作を語る
──曲作りの引き出しは増えそうですか?
こればかりは、やってみないとわからないです(笑)。少なくとも、意欲だったり好奇心だったりは、まりやさんとお話することで強まりました。曲作りは始めたばかりなので、これからもいろんなことに挑戦していきたいと思っています。
めちゃくちゃ旅したくなってます(笑)! 毎回、リスナーの皆さんが最高のスポットやグルメを紹介してくださるので、行ったことがある場所でも「こんな素晴らしい地域だったんだ……!」と再発見できますし、また足を運びたくなりますね。
──これまで実際に足を運んで感じた、素晴らしい旅行体験を教えてください。
沖縄の宮古島が最高でした! 2023年の夏に行ったんですけど、ちょうど台風が過ぎ去った後で、海の透明度が抜群に高かったんです。空は青いし、海も透き通っていて、そんな中でスキューバーをしたり、いろんな橋の上を車で走ったり。宮古島は車で移動できる距離感なので、観光スポットに移動する道中もめちゃくちゃ楽しかったです。
──宮古島グルメは楽しみましたか?
宮古そばや、自分で釣りをして釣った魚も食べました。
──釣りは苦戦しなかったですか?
それが、すっごく釣れたんです! “必ず釣れる”というスポットに地元の方に連れてってもらったら、大きなサイズのお魚もたくさん釣れました。それをお店に持っていくと調理もしてくれて。新鮮でおいしかったです。
──旅する目的は、自分へのご褒美だったり、行き詰まったときのリフレッシュだったりそれぞれにあると思いますが、生田さんが「旅しよう」と思うきっかけは?
一生懸命お仕事をして、駆け抜けたと思えたときですね。頑張ったあとに行きたくなります。
──ご褒美とリフレッシュを兼ねているというか。
そうですね。いったん日常から離脱するような感じです。生活する景色を変えることで、新たな気持ちになれます。やっぱり普段、お仕事をしていると、自動的にそのことばかりを考えちゃうんです。でも、自分の生活区域から離れると、まっさらな状態になれるというか。そういう体験はすごく大事なことだと思っています。
──旅先ではお仕事のことは考えない?
基本的には切り替えるようにしています。もちろん、締め切りが迫っているものがあれば考えますが、そういうときはだいたい眠りにつけなくなっちゃう。考えることは好きなんですけど、どうしても脳が働いてると、体も休めなくなっちゃいますよね。
──そういう夜にラジオを聴いている、と。
そうですね。考えないようにしようと意識してもひとりでいると結局は考えちゃう。そんなときに人の声を聞いて、話に耳を傾けると、その思考から離れられるんです。
──竹内まりやさんとの収録では「免許を取りたい」と宣言していましたが、今後免許を取得したらどこにドライブに出かけたいですか?
キャンプに行きたいです。東京から気軽にいけるような距離……埼玉や神奈川にもキャンプできるところがありますよね。電車だと荷物もあるし億劫になっちゃったりするけど、車だったらサッと行って、リフレッシュできるんじゃないかなと憧れています。
──今後、番組で挑戦したいことがあれば教えてください。
以前、生放送をしたときにファンの方と生電話したら、リアルタイムで反応が返ってくるのがすごく楽しかったので、公開収録に興味があります。それから、収録ブースで弾き語りもしてみたいです。そしてまたいつか素敵なゲストをお迎えできるように、これからも頑張っていきます。
(取材・文=中山洋平、撮影=竹内洋平)
生田は、ラジオで発信することにどんな意義を感じているのだろうか。また、番組を通して実現したいことは? 9月8日の放送で番組初のゲストとして登場したシンガーソングライターの竹内まりやとのエピソードも含めて、J-WAVE NEWSで話を聞いた。
ラジオに感じる心地よさを、自分の番組でも
──2024年4月からスタートした『Volkswagen DRIVING WITH YOU』。番組収録を重ねてどんな感想をお持ちですか?ラジオのレギュラー番組を持つのは初めてだったので、最初は何を喋ったらいいか、どういう風にやっていいのか、探り探りでした。でも、最近はようやく気張らずに喋れるようになってきたので、すごく楽しいです。自分の言葉を定期的にファンやリスナーのみなさんに届ける機会はあまり多くないので、そういう場所が持てることをありがたく思います。
──日曜お昼という放送時間にぴったりなリラックスした雰囲気が漂っていますが、慣れてきたのは最近なんですね。番組は、生田さんのお食事の時間も聴きどころですね。
そうなんです、お食事コーナーがあるんです。全国各地をドライブで巡るような妄想を広げながら、オススメスポットやグルメなどを紹介するなかで、各地のグルメを実際に試食するコーナーも生まれて。ありがたく楽しませていただいています。
──番組SNSでは実際に試食したものを画像で紹介しています。おもしろい連動ですよね。
ラジオだけ聴くと、ほぼほぼASMRみたいなコーナーなんです(笑)。でも、リスナーのみさんにきちんと味を伝えられるよう、食レポはしっかりやろうと意識しています。
以前はファンの方に発信する機会が多かったのですが、最近では減っていることもあって、「近況を伝えられるようなラジオ番組ができたら素敵だな」という思いがあったんです。
──音楽活動も積極的に行い、他にもミュージカル・声優など声に関する仕事を頻繁にしていますが、生田さんから見た音声メディアの魅力とは?
私は眠れないときにラジオをよく聴いているんです。ひとりぼっちな感覚が薄まって、どこか安心できるというか。仕事のことで悩んでいたりしても、誰かの話を聴くことで、その思考から少し離れることができる。そういう心地よさを感じているので、私のラジオも、誰かにとってそんな存在になれたらうれしいですね。
ラジオ出演で、自分の心のほぐし方を知った
──現在、地上波連ドラ初主演となるドラマ『素晴らしき哉、先生!』の撮影もあり、忙しいと思います。多くのお仕事の中で、ラジオ収録はどんな体感がありますか?私は、お仕事で喋ることにもともと苦手意識があったんです。私生活ではお喋りなほうだと思うんですけど、公の場になると考え込んでしまったり、変に意識してしまうところがあって。でも、このラジオを始めてから、そういう身構える自分がどんどんほぐれてきたというか、素に近い感じで喋れるようになってきました。それがライブMCなどにも繋がっているような気がします。最近、気張らずに喋れているのは、このラジオの存在がすごく大きいんじゃないかなって。自分の心のほぐし方を知ったというか。
――心のほぐし方を知れたというのは素晴らしいですね。収録現場の雰囲気はいかがでしょうか。
ディレクターさんがめちゃくちゃ音楽に詳しいんです。もともと私も音楽を聴くのは好きなんですけど、洋楽の知識は全然なかったので、教えていただいています。そんな風に新しい音楽を知っていけるのはすごくうれしいし、勉強になります。収録する上で、自分の音楽の知識が増えていっていることは純粋に喜びです。これからの血肉にしていけたらなって。
初ゲストの竹内まりやから受けた刺激
──収録の中でこれまで特に印象に残っていることは?まさにさっきまで収録していたんですけど、竹内まりやさんがゲストに来てくださったことです。これは大きすぎます……!(※この取材は番組収録の同日に行われた)
──しかも番組にとっての初ゲストです。
そうなんです……! この番組が始まったときから、「いつかゲストをお迎えしたいですね」とスタッフさんと話をしていたんですけど、まさかその第一回目がまりやさんなんて。収録前は何を喋ったらいいかな、何を聞いたらいいかなと緊張していましたが、いざ始まってみると、まりやさんがいろんなお話をしてくださって、「時間が足りない……!」と思うほど、あっという間でした。
──曲作りのアドバイスももらっていましたが、刺激になりましたか?
すごくなりました。まりやさんのお話を聞いて「そういう視点があるんだ!」と発見できることがあったし、私も改めて曲作りを続けていきたいなと思えました。もっともっと音楽のことを知っていきたいというか。
【オンエア記事】竹内まりや×生田絵梨花が対談。曲が生まれる場所はピアノの前よりも…楽曲制作を語る
──曲作りの引き出しは増えそうですか?
こればかりは、やってみないとわからないです(笑)。少なくとも、意欲だったり好奇心だったりは、まりやさんとお話することで強まりました。曲作りは始めたばかりなので、これからもいろんなことに挑戦していきたいと思っています。
生田絵梨花が、旅をしたいと思うときは?
──番組では、さまざまな地域に関するトークが繰り広げられ、聴いているだけで旅に出かけたくなります。お話している生田さんもそういう気持ちになっているのでは?めちゃくちゃ旅したくなってます(笑)! 毎回、リスナーの皆さんが最高のスポットやグルメを紹介してくださるので、行ったことがある場所でも「こんな素晴らしい地域だったんだ……!」と再発見できますし、また足を運びたくなりますね。
──これまで実際に足を運んで感じた、素晴らしい旅行体験を教えてください。
沖縄の宮古島が最高でした! 2023年の夏に行ったんですけど、ちょうど台風が過ぎ去った後で、海の透明度が抜群に高かったんです。空は青いし、海も透き通っていて、そんな中でスキューバーをしたり、いろんな橋の上を車で走ったり。宮古島は車で移動できる距離感なので、観光スポットに移動する道中もめちゃくちゃ楽しかったです。
──宮古島グルメは楽しみましたか?
宮古そばや、自分で釣りをして釣った魚も食べました。
──釣りは苦戦しなかったですか?
それが、すっごく釣れたんです! “必ず釣れる”というスポットに地元の方に連れてってもらったら、大きなサイズのお魚もたくさん釣れました。それをお店に持っていくと調理もしてくれて。新鮮でおいしかったです。
──旅する目的は、自分へのご褒美だったり、行き詰まったときのリフレッシュだったりそれぞれにあると思いますが、生田さんが「旅しよう」と思うきっかけは?
一生懸命お仕事をして、駆け抜けたと思えたときですね。頑張ったあとに行きたくなります。
──ご褒美とリフレッシュを兼ねているというか。
そうですね。いったん日常から離脱するような感じです。生活する景色を変えることで、新たな気持ちになれます。やっぱり普段、お仕事をしていると、自動的にそのことばかりを考えちゃうんです。でも、自分の生活区域から離れると、まっさらな状態になれるというか。そういう体験はすごく大事なことだと思っています。
──旅先ではお仕事のことは考えない?
基本的には切り替えるようにしています。もちろん、締め切りが迫っているものがあれば考えますが、そういうときはだいたい眠りにつけなくなっちゃう。考えることは好きなんですけど、どうしても脳が働いてると、体も休めなくなっちゃいますよね。
──そういう夜にラジオを聴いている、と。
そうですね。考えないようにしようと意識してもひとりでいると結局は考えちゃう。そんなときに人の声を聞いて、話に耳を傾けると、その思考から離れられるんです。
キャンプに行きたいです。東京から気軽にいけるような距離……埼玉や神奈川にもキャンプできるところがありますよね。電車だと荷物もあるし億劫になっちゃったりするけど、車だったらサッと行って、リフレッシュできるんじゃないかなと憧れています。
──今後、番組で挑戦したいことがあれば教えてください。
以前、生放送をしたときにファンの方と生電話したら、リアルタイムで反応が返ってくるのがすごく楽しかったので、公開収録に興味があります。それから、収録ブースで弾き語りもしてみたいです。そしてまたいつか素敵なゲストをお迎えできるように、これからも頑張っていきます。
(取材・文=中山洋平、撮影=竹内洋平)