制服がある学校は「生徒の運動量」が少ない? ケンブリッジ大学の研究結果に注目

J-WAVEの番組『STEP ONE』には、気になる海外ニュースをお伝えする「CHINTAI GLOBAL BEATS」というコーナーがある。ここでは2024年2月にオンエアされた同コーナーから、イチオシトピックを紹介する。

今回は「学校制服と学生の運動量の関係性について」に注目した模様をテキストで紹介する。

【オンエア:2024年2月22日(木)/ナビゲート:サッシャ・ノイハウス萌菜】  

制服がある学校だと生徒の運動量は減る?

今回、ノイハウスは「The Times Of India」に掲載された「How school uniforms might be negatively impacting kids' health」に注目。記事によると、学校制服が運動の妨げになっている可能性があると判明したという。

【出典】「How school uniforms might be negatively impacting kids' health」(外部リンク)

ノイハウス:世界中の5歳から17歳までの100万人以上の子どもです(ケンブリッジ大学調べ)。学校の制服が、特に小学生の女の子の運動の妨げているかもしれないという内容になっています。

調査した135ヵ国のうち、75パーセントとなる100ヵ国では制服を着る学校のほうが多いそうだ。

サッシャ:そうなんだ!? 少ないと思ってた。

ノイハウス:意外ですよね。けっこういろんなところで制服ってあるんだなと感じました。

調査によって、制服着用義務がある学校ではWHOが推奨する「1日60分の運動」を満たす子どもが少ない傾向があると判明した。

ノイハウス:そもそも運動量は男女差があり、男の子のほうが運動はします。ですが、制服ポリシーのある国では男女差がさらに広がるそうです。

サッシャ:(女児の運動量が少ないのは)スカートを穿いているからかな?

ノイハウス:そこなんですよね。まだまだスカートとかドレスの制服が多いので、木登りとか逆立ちとか、いろんな運動を躊躇してしまいますよね。

サッシャ:そうだよねえ。

ノイハウス:ただ、制服があるから運動量が少ないとはきっぱりと言い切れないと記事にはあります。とはいえ、以前おこなわれた似たような研究でもこのような結果が出ていたそうです。なので、今後学校は制服のデザインを見直してもいいんじゃないかと研究者の博士が述べておりました。

制服を着たままだと汚れるリスクもあるため、運動を躊躇する児童がいるのではないかとノイハウスは推測する。

ノイハウス:それ以外の要素があるとすると、制服を着る学校のほうが勉強量が多く、運動の時間がそもそもあまりないのかなと私は思います。あと、この調査でもわかったことなのですが、なぜか高所得の国のほうが、運動量が少なかったんですね。

サッシャ:勉強の時間を増やしているのかもしれないね。

ノイハウス:スカートだからっていう理由じゃないところでも、運動量が少ない要因はあるのかなと思います。そもそも、女の子の制服はパンツスタイルでもいいっていう動きもありますよね。

サッシャ:そうなると、男女差はなくなるね。少なくとも、スカートと選択制にするとか。あとは、制服自体をやめて、私服にすることで運動量を増やすとかね。

ノイハウス:大人の場合でも、スーツより楽な格好のほうが運動をしますよね。その気持ちは子どもも同じなんだろうなと思います。子どもの制服をさらに動かしやすい素材にするといった、そういったこともできるのではないでしょうか。

サッシャ:親の立場で言うと(制服は)楽っていうのもあるけどね。制服か私服か選べたらいいんじゃないのかなあ?

ノイハウス:運動は体だけじゃなく、精神的な健康にもつながりますからね。運動ができないなと感じることがないよう、制服のデザインは考えたほうがいいんじゃないかなと思いました。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「CHINTAI GLOBAL BEATS」では、番組独自の視点で世界を見渡し、国内ではまだ知られていない話題やニュース、ニューミュージックをお届け。放送は月曜~木曜の12時5分ごろから。
番組情報
STEP ONE
月・火・水・木曜
9:00-13:00

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