音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
Hump Back、チャットモンチーにまつわる「涙腺がヤバかった」思い出

Hump Back、チャットモンチーにまつわる「涙腺がヤバかった」思い出

Hump Backが、自身の音楽のルーツや、楽曲『tour』に込めた想いを明かした。

Hump Backが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは6月21日(水)、22日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

230706_sub1_Hump Back_IMG_8430.jpg

ツアー続きの日々の中から生まれた曲

2009年に高校の軽音楽部で結成されたHump Backは、林萌々子(Vo, Gt)、ぴか(Ba, Cho)、美咲(Dr, Cho)からなる3ピースバンドだ。とにかくライブをたくさん行い、フェスへの出演も多数。着実にファンを増やし、全国のホール規模ライブも軒並みソールドアウトになっている。2018年にリリースされた1stシングル『拝啓、少年よ』は、J-WAVEの「SONAR TRAX」に選出されている。そんなHump Backは、6月21日に両A面シングル『tour / Linger』をリリースした。今回は『tour』に込めた自分たちらしさについてメンバー全員で語ってもらった。

林:『tour』はどんな曲になりました?

ぴか:ええ、曲やな~。

美咲:かっこいい……!

林:そやな。うちらずっとツアーをしていて、ツアーを周り終わったら次のツアーを周るみたいな生活をしているんですけど、その中で生まれた曲がまさに『tour』で。最初の<うねる高速道路/右に左に夕陽を感じながら>という一節は、まさにツアー中の気持ちを歌いました。私いつも車の助手席に乗る派なんですけど、夕方くらいになってきたら西日がすごい眩しいんです。高速道路ってめっちゃうねってて、左から西日が眩しいかと思ったら、次は右から眩しかったりして。

ぴか:あるな。

林:それを感じたときに最初の一節ができて、そこからやっと形になったみたいな曲です。この曲のHump Backらしさはどこに感じる? そもそもHump Backらしさって何?

ぴか:考えててんけど、<僕>とか<なのさ>ってHump Backらしさなのかと思ったけど、林萌々子らしさだと思って。そこで思いついたのが、歌始まりがだいたい最高にいいってこと。

2人:あははは(笑)。

美咲:歌始まり多いよな(笑)。

林:私が曲作ってるから、どうしても自分先行になるっていうかな(笑)。なるほどな。アレンジとか楽曲の面でこだわったところはある?

美咲:ドラムはめっちゃライブ感意識して作ったかな。

ぴか:ベースはサビに入る前のフレーズを耳済まして聴いてほしい。まじで頑張った……!

林:私もうねってる高速道路をイメージしたギターを弾いた。

ぴか:各々、頑張っているところがあるので、そこに注目して聴いてほしいですね。

林:それでもこれはライブで聴くのが1番だと思うので、ぜひライブに遊びに来てください。待ってます~!

Hump Back - 「tour」Music Video

カバーし続けた、チャットモンチーの『湯気』

高校の軽音楽部で結成されたHump Back。そんなバンドのルーツの1曲とは?

林:うちらが選んだルーツの1曲はチャットモンチーの『湯気』です。もともと、Hump Backは高校の軽音部で組んだバンドなんですけど、そのときはチャットモンチーのコピーバンドをやっとったんですね。3年間、自分たちの曲を作りつつやけど、チャットモンチーの曲をコピーしたりして。卒業してライブハウスで演奏し始めたとき、自分たちの曲でステージに立つけど、最後までコピーしてる曲で残ったのが『湯気』やったんです。そしてこれはよりルーツやなと思ったのが、チャットモンチーのトリビュートアルバムに参加させてもらったとき。

うちらは『どの曲でもいいですよ』って言ってもらった中で、当時カバーしてた『湯気』を選ばせてもらったんですね。これはもう超本気リスペクトカバーみたいな感じやったよな。

ぴか:そやなぁ。

林:チャットモンチーが聴いたら「そのままのリスペクトすぎて、めっちゃ照れた」って言ってくれたみたいやからな。

2人:あははは(笑)。

林:「チャットモンチーの徳島こなそんそんフェス2018 ~みな、おいでなしてよ!~」に出させてもらったときに、ドラマーがおらん状態やから、その日に出たドラマーが2曲ずつ叩いたんやけど、美咲も叩いたんよな。

美咲:そう、本人2人の後ろで『湯気』を叩いて、ほんまにやばかった。

林:うちらもヤバかった(笑)。

ぴか:涙腺がな(笑)。今でも思い出せるわ。

林:なので『湯気』はHump Backのルーツであり、うちら3人にとって思い入れの強い楽曲です。

日本のロックシーンに多大なる影響を残したチャットモンチー。Hump Backもそんな彼女たちのスタイルや音楽に魅せられていたようだ。



アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

【Hump Back 出演回のトークを聞く】

・Apple Podcastで聞く
前編後編

・Spotifyで聞く
前編後編

・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン
番組情報
SONAR MUSIC
月・火・水・木曜
22:00-24:00

関連リンク