高橋一生、パリ&ルーヴル美術館での撮影を振り返る「プロフェッショナルな仕事を見せてもらった」

相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気漫画家・岸辺露伴が、フランスのルーヴル美術館で最大の難事件に挑む。

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(5月26日公開)がついに完成! 4月25日には国立新美術館で完成報告イベントが実施され、高橋一生、飯豊まりえ、長尾謙杜(なにわ男子)、安藤政信、そして渡辺一貴監督が出席した。
人気漫画家・岸辺露伴役の高橋は、完成した本作について「これから我々の手を離れてお客様の元に届くのかと思うとなんだか奇妙な気持ちであります。そして作品自体も奇妙で素敵な作品に仕上がりました」と胸を張って報告。ドラマシリーズの撮影中に渡辺監督と映画化の可能性について雑談レベルで話していたこともあり「ドラマがシリーズ化する間に『ルーヴルへ行く』の話が自然と入ってきた気がしたので、映画化については『おお!』とならなかったのが功を奏した。各部署と『次はどれをやりたいか?』と話していた雑談が本当になっていく感覚は不思議です」と劇場版実現を喜んでいた。

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露伴の担当編集で露伴の取材に同行する泉京香役の飯豊は「監督から『フランス語を喋らないとフランスロケには行けない』と言われたので、自分は留守番なのかと思った」とドキドキしながらも「無事、フランスに行けました!」と満面の笑み。
漫画家デビューしたばかりの青年時代の露伴役を演じた長尾と、ルーヴル美術館で見つかった収蔵品の調査員で東洋美術の専門家・辰巳隆之介役の安藤は『岸辺露伴』シリーズ初参加組。

原作ファンでドラマシリーズも一視聴者として観ていたという長尾は「いずれかは僕も……という感覚はなかったのでビックリした。自分が携わらせていただく驚きと映画化という2つの驚きがありました」とオファーにビックリ。安藤は完成されたチーム感の中に飛び込むことに不安を抱いていたというも「自分のとっつきづらさを皆が受け入れてくれる雰囲気が嬉しくてそこに感謝。『岸辺露伴』シリーズが長く続けてこられたのはスタッフ&キャストがこの作品を愛しているから。温かさと懐の広さを感じました」と仲間入りにしみじみしていた。
シリーズ史上最大の規模でのパリ&ルーヴル美術館でのロケも見どころ。現地スタッフについて高橋は「この作品を好いてくれている感覚が伝わって来て、ドラマ版のチームワークと変わりないくらいみなさんが馴染んでいた。そこに我々が飛び込んでいく感覚。素晴らしくプロフェッショナルな仕事を見せてもらい、安心してリラックスしてお芝居ができた」と回想。飯豊は、閉館後のルーヴル美術館貸し切り状態での撮影という豪華な状況に「人のいないルーヴル美術館の中を扮装しながら入らせていただき、モナリザの前でお芝居できたことは夢のよう」とうっとり。一方、安藤は移動の車中が印象的だったようで「ホテルで衣装に着替えて移動の車中からヨーロッパの美しい夜景を見ながらルーヴル美術館に向かう。その高揚感がありました。しかも隣には露伴(高橋)がいて……。カッケエ!と思った」と思い出していた。

日本のみでの撮影となった長尾は、休日を使って高橋の撮影現場を見学しに行ったという。長尾は「一生さんが芝居をされるのを間近で見られて勉強になった」と喜ぶものの「ただ私服で現場に行ったので一生さんに挨拶しても気づかれず、3回目くらいで『あ! 長尾さんですか?』と気づかれた。スタッフさんと勘違いされました」とまさかのハプニングを暴露。その高橋は気が付かなかったのは芝居に集中しすぎたせいと反省の弁を述べつつ「あれ?とあとで考えて『今のって長尾さんだったのでは!?』となった。そのときの自分は周りが見えていなかった中年だと思う」と自虐も、当の長尾は「一生さんに気付いてもらい、挨拶できたのは一生の思い出です!」とポジティブに捉えていた。
(取材=石井隼人)

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