イラストレーターで防災士の天野勢津子さんが、災害への「備え」について語った。
天野さんが出演したのはJ-WAVEで放送中の番組『JUST A LITTLE LOVIN'』(ナビゲーター:長井優希乃)のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」。ここでは3月8日(水)のオンエアをテキストで紹介する。
天野:マグニチュード8.0~9.0クラスの南海トラフ巨大地震は、今後40年のあいだに80%以上の確率で発生するといわれている。「○」か「×」か。
長井:私は「○」だと思います。正解は?
天野:答えは「○」です。国の地震調査委員会が2022年1月に発表した数値によると、今後40年のあいだに発生する確率は90%程度だといわれています。普段の備えがいかに大切かということがわかります。
いつ起こるかわからない地震。さまざまな備えを日頃からしている人もいるが、いざというときに「なくて困ったもの」ナンバーワンは、モバイルバッテリーだと天野さんは言う。
天野:今、スマートフォンは重要なライフラインの1つで、たとえば家族の安否確認や情報収集、連絡手段としても欠かせないものになっているので、これがなかったらすごく困るかなと思います。停電経験者のアンケートでも、備えていなくて困ったもの第1位にモバイルバッテリーが選ばれていました。鞄に常時入れておくのは軽い携帯用のもの、備蓄用として自宅に備えるものはもっと重くても大容量のものというかたちで、複数用意しておくと安心かなと思います。バッテリーもいつか切れてしまうことがあるので、乾電池式のモバイルバッテリーもサブ的な感じで備えておくとよいでしょう。
長井:私はマラウイで使っていた、すごく屈強なモバイルバッテリーがありまして、それをいつも持ち歩いていて、友だちから「でかっ」「重っ」みたいにつっこまれます(笑)。でも何度も充電できるので、とても便利です。個人的に私が困ると思ったのはメガネですね。いつもコンタクトなんですけど、すごく目が悪くてコンタクトがないと本当に見えないので、いざ被災したときに目が見えなかったら困るなと思って、メガネを持ち歩こうと思いました。
天野:たとえば、ラップです。大災害時はちょっとした怪我ではなかなか病院には行けませんので、傷口を保護する絆創膏の代わりに使えます。水があれば傷口をできるだけきれいに洗い流して傷口をラップで巻くと、傷口の保護になります。もし骨折してしまった場合は、添え木をして、添え木もなかったら新聞紙を固くするとか、それで患部をラップで巻けば簡易的なギプスになります。阪神淡路大震災のときにもやっていたんですけど、水がない場合食器とかを洗えないので、お皿にラップをかけて、食べ終わったあとにそのラップを捨てると、水を節約することができるのでとても便利です。
長井:食品用ラップは傷の保護や水の節約、ほかにも体にまいて保温して寒さをしのぐなど、さまざまな使い方があるとのこと。避難用の防災バッグにも入れておきたいですよね。
ほかにも地震の対策として、天野さんは「イメージトレーニング」が大事だと語る。
天野:地震は本当に、いつどこでやってくるかわからないです。だから、イメージトレーニングが大切かなと思っています。たとえば家族がいちばん集まるリビングでは、あらかじめ避難スペースをどこか1か所作っておいて、揺れを感じたらそこへ避難するというのを決めておく。街のなかを歩いているときに急に大きな揺れが起きたら、何が降ってくるかわからないということで、鞄や上着など何かで頭を保護する。それから、公園などの広い場所か、耐震性の高い新しいビルがあればそちらに逃げるようにします。普段からみんなで「ここ安全だよね」っていうのを話し合う、作っておくのが大事じゃないかなと思います。
天野:水がやっぱり大事なので、たとえばお風呂の水を溜めておいて、何かあったときには生活用水として使えるようにしておくとか、外出時にもし何かあった場合に備えて、水はカバンのなかにいつも入れておくとか、そういったことからでも始めたらどうかなと思います。
長井:お風呂に水を溜めておく、そしてカバンのなかにお水を入れておく。今日から対策していきましょう。
防災に関してより詳しく知りたい方は、天野さんの著書『イラスト・図解でまるっとわかる! 家族でそなえる防災・被災ハンドブック(イーストプレス)』もチェックしてみては。
『JUST A LITTLE LOVIN'』のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」では、番組&長井が気になる内容を日替わりテーマでお伝えする。放送は毎週月~木曜の5時40分頃から。
天野さんが出演したのはJ-WAVEで放送中の番組『JUST A LITTLE LOVIN'』(ナビゲーター:長井優希乃)のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」。ここでは3月8日(水)のオンエアをテキストで紹介する。
災害時に備えておきたいアイテム「モバイルバッテリー」
3月11日(土)で、東日本大震災発生から12年となる。阪神淡路大震災で被災した経験から、防災士の資格を取得し伝える活動をしている天野さん。これまでの経験に加え、新たな災害が起こるたびに「こんなことも起きるの」と、学ぶことも多いそうだ。そんな天野さんから、まずは地震に関する○×クイズが出題された。天野:マグニチュード8.0~9.0クラスの南海トラフ巨大地震は、今後40年のあいだに80%以上の確率で発生するといわれている。「○」か「×」か。
長井:私は「○」だと思います。正解は?
天野:答えは「○」です。国の地震調査委員会が2022年1月に発表した数値によると、今後40年のあいだに発生する確率は90%程度だといわれています。普段の備えがいかに大切かということがわかります。
いつ起こるかわからない地震。さまざまな備えを日頃からしている人もいるが、いざというときに「なくて困ったもの」ナンバーワンは、モバイルバッテリーだと天野さんは言う。
天野:今、スマートフォンは重要なライフラインの1つで、たとえば家族の安否確認や情報収集、連絡手段としても欠かせないものになっているので、これがなかったらすごく困るかなと思います。停電経験者のアンケートでも、備えていなくて困ったもの第1位にモバイルバッテリーが選ばれていました。鞄に常時入れておくのは軽い携帯用のもの、備蓄用として自宅に備えるものはもっと重くても大容量のものというかたちで、複数用意しておくと安心かなと思います。バッテリーもいつか切れてしまうことがあるので、乾電池式のモバイルバッテリーもサブ的な感じで備えておくとよいでしょう。
長井:私はマラウイで使っていた、すごく屈強なモバイルバッテリーがありまして、それをいつも持ち歩いていて、友だちから「でかっ」「重っ」みたいにつっこまれます(笑)。でも何度も充電できるので、とても便利です。個人的に私が困ると思ったのはメガネですね。いつもコンタクトなんですけど、すごく目が悪くてコンタクトがないと本当に見えないので、いざ被災したときに目が見えなかったら困るなと思って、メガネを持ち歩こうと思いました。
ものだけでなく「心構え」の備えも重要
防災グッズだけでなく、日常的に使用しているアイテムのなかにも、災害時に意外な使い道を発揮してくれるものは存在する。天野さんは、身近なもので役立つアイテムを教えてくれた。天野:たとえば、ラップです。大災害時はちょっとした怪我ではなかなか病院には行けませんので、傷口を保護する絆創膏の代わりに使えます。水があれば傷口をできるだけきれいに洗い流して傷口をラップで巻くと、傷口の保護になります。もし骨折してしまった場合は、添え木をして、添え木もなかったら新聞紙を固くするとか、それで患部をラップで巻けば簡易的なギプスになります。阪神淡路大震災のときにもやっていたんですけど、水がない場合食器とかを洗えないので、お皿にラップをかけて、食べ終わったあとにそのラップを捨てると、水を節約することができるのでとても便利です。
長井:食品用ラップは傷の保護や水の節約、ほかにも体にまいて保温して寒さをしのぐなど、さまざまな使い方があるとのこと。避難用の防災バッグにも入れておきたいですよね。
ほかにも地震の対策として、天野さんは「イメージトレーニング」が大事だと語る。
天野:地震は本当に、いつどこでやってくるかわからないです。だから、イメージトレーニングが大切かなと思っています。たとえば家族がいちばん集まるリビングでは、あらかじめ避難スペースをどこか1か所作っておいて、揺れを感じたらそこへ避難するというのを決めておく。街のなかを歩いているときに急に大きな揺れが起きたら、何が降ってくるかわからないということで、鞄や上着など何かで頭を保護する。それから、公園などの広い場所か、耐震性の高い新しいビルがあればそちらに逃げるようにします。普段からみんなで「ここ安全だよね」っていうのを話し合う、作っておくのが大事じゃないかなと思います。
災害時も「水」が重要!
最後に、私たちが今日からできる災害対策について、天野さんに聞いた。天野:水がやっぱり大事なので、たとえばお風呂の水を溜めておいて、何かあったときには生活用水として使えるようにしておくとか、外出時にもし何かあった場合に備えて、水はカバンのなかにいつも入れておくとか、そういったことからでも始めたらどうかなと思います。
長井:お風呂に水を溜めておく、そしてカバンのなかにお水を入れておく。今日から対策していきましょう。
防災に関してより詳しく知りたい方は、天野さんの著書『イラスト・図解でまるっとわかる! 家族でそなえる防災・被災ハンドブック(イーストプレス)』もチェックしてみては。
『JUST A LITTLE LOVIN'』のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」では、番組&長井が気になる内容を日替わりテーマでお伝えする。放送は毎週月~木曜の5時40分頃から。
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2023年3月15日28時59分まで
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番組情報
- JUST A LITTLE LOVIN'
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月・火・水・木曜5:00-6:00
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長井優希乃