プロインタビュアーの吉田 豪が、人生に影響を与えた出会いについて語り、おすすめの楽曲を紹介した。
吉田が登場したのは『STEP ONE』のワンコーナー「LISTEN AND LEARN」(ナビゲーター:サッシャ、中田花奈)。ここでは1月30日(月)のオンエア内容をテキストで紹介する。
【radikoで聴く】
30日(月)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230130093454
31日(火)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230131093410
1日(水)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230201093538
2日(木)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230202093624
※それぞれ再生期限はオンエアの一週間後まで。
吉田は1月、『帰ってきた 聞き出す力』(ホーム社)を上梓した。
そんな吉田が人生で得た学びについて語る4日間。吉田が人生に影響を受けた人物は、空手家・小説家の真樹日佐夫だ。劇画原作者・梶原一騎の実弟であり、吉田は「師匠みたいな感じで、よくしていただいた」と語る。
吉田:外見から何からインパクトがものすごい人なんですよね。常にサングラスをかけてガムを噛むという、Vシネマの悪い人みたいなビジュアルで街を練り歩き、お兄さんに負けじと漫画原作や小説を書き、お兄さんの流れで空手もやってきた人です。なんというか、ダンディズムが尋常じゃなかったなと僕は勝手に思っています。もともとお兄さんが極真空手の名誉段を取っていたことで、それに反発するお弟子さんたちが山ほどいたわけですよ。で、その流れで真樹先生が空手を始めたら、当然ながらみんながつぶしに来る。それも乗り越えて、亡くなる寸前まで、70歳を過ぎてもお弟子さん以上にハードな稽古を続けていました。しかも、うまい酒を飲むためだといって六本木に道場を構え無茶苦茶練習し、実際稽古を終えると粋なスーツ姿で六本木へと繰り出す。かっこいいんですよね。
吉田:(真樹はキャラクターを)やりすぎなレベルで演じきっていて、そういうハッタリって批判的にいわれることも多いんですけど、ハッタリを現実にしてきた人。ああいうビジュアルをして「いかに自分が強いか」みたいなことを言ったら、こわい人が次々とくるわけですよ。それを乗り越え背負い続けて、ちゃんと真樹日佐夫を演じ続けたのがかっこよくて、僕は本当に影響されましたね。
吉田はそんな真樹の「サービス精神」が特にすごいと感じていたという。
吉田:最初に仕事の絡みで飲ませていただいたときに、僕が(真樹の)お兄さんへの熱い思い入れを語っていたら、突然飲み屋の斜め上のほうを見ながら「そんなに言われると照れるよなぁ、兄貴」って言いだして。飲みの席に兄貴を降臨させるっていうか(笑)。「え、お兄さん今そこにいるんですか?」みたいなことをちゃんとやってくれるんですよ。エピソードトークも明らかに「それはどこまで本当?」みたいな話を、サービスたっぷりにしてくれる。米軍兵の彼女に手を出して後ろから大変なことになって、後ろから撃たれたみたいな話をしていたときも「拳銃の弾が俺の頭の横15センチ、いや1.5センチのところ飛んでったんだよ」みたいな「あれ、急に10分の1になったぞ」みたいなことを普通に言える人です。今でも憧れているし、ああはなれないけど、サービス精神みたいなものは学んで生きていきたいなと思っています。
サッシャ:梶原一騎さんというと『巨人の星』とか『タイガーマスク』の漫画家として知られていますけど、その弟さん。なかなか破天荒ですね。
中田:「地上最強の不良」とも呼ばれていたそうでうね。
サッシャ:すごいですね。でも心の温かい方だったんですね。残念ながら2012年に還らぬ方となってしまったんですけど、かっこいいまま吉田さんの心の中にもとどまっているということですから。でも途中からそういうキャラになったというのは、面白いですね。
中田:急にキャラ変というか。でも芯が通っている部分もきっとあるんでしょうね。
サッシャ:じゃないと途中からそういう風にしてもブレちゃうよね。だんだん元の自分に戻っちゃうじゃない。それをやり切るってすごくないですか。
中田:キャラクターをやりきるってけっこう難しいですからね。
吉田:『あしたのジョー』は、言わずと知れた梶原一騎先生とちばてつや先生の伝説のボクシングマンガですけど、真樹先生が梶原先生の弟さんというのもあるし、真樹先生が原作した映画のテーマ曲も尾藤イサオさんが歌っていたりして。これは2021年末にリリースされていた、とんでもなくかっこいい曲なんですよ。尾藤さんはもともとの『あしたのジョー』も歌っていてこれも大ヒットしていて、今度はかなりご高齢の尾藤さんがラップバージョンに挑戦するという。こういう企画よくあって、正直どうかと思うアレンジばかりなんですが、これは『あしたのジョー』のイントロをループにして、かなり本格的な悪そうなヒップホップを本人がやっていてめちゃくちゃかっこいいんですよ。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーが、これまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜~木曜の9時35分ごろから。
吉田が登場したのは『STEP ONE』のワンコーナー「LISTEN AND LEARN」(ナビゲーター:サッシャ、中田花奈)。ここでは1月30日(月)のオンエア内容をテキストで紹介する。
【radikoで聴く】
30日(月)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230130093454
31日(火)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230131093410
1日(水)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230201093538
2日(木)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230202093624
※それぞれ再生期限はオンエアの一週間後まで。
吉田は1月、『帰ってきた 聞き出す力』(ホーム社)を上梓した。
インパクトがすごい、憧れの人物は?
プロインタビュアーとして、プロレスラーやアイドル、芸能人、政治家と、ジャンルを問わずさまざまな方のインタビューをしてきた吉田。人間味を引き出すプロとして活躍する吉田は1月26日、これまでインタビューしてきた著名人の痛快エピソードと、職業としてのプロインタビュアーの極意を記したエッセイ集『帰ってきた 聞き出す力』(ホーム社)を出版した。そんな吉田が人生で得た学びについて語る4日間。吉田が人生に影響を受けた人物は、空手家・小説家の真樹日佐夫だ。劇画原作者・梶原一騎の実弟であり、吉田は「師匠みたいな感じで、よくしていただいた」と語る。
吉田:外見から何からインパクトがものすごい人なんですよね。常にサングラスをかけてガムを噛むという、Vシネマの悪い人みたいなビジュアルで街を練り歩き、お兄さんに負けじと漫画原作や小説を書き、お兄さんの流れで空手もやってきた人です。なんというか、ダンディズムが尋常じゃなかったなと僕は勝手に思っています。もともとお兄さんが極真空手の名誉段を取っていたことで、それに反発するお弟子さんたちが山ほどいたわけですよ。で、その流れで真樹先生が空手を始めたら、当然ながらみんながつぶしに来る。それも乗り越えて、亡くなる寸前まで、70歳を過ぎてもお弟子さん以上にハードな稽古を続けていました。しかも、うまい酒を飲むためだといって六本木に道場を構え無茶苦茶練習し、実際稽古を終えると粋なスーツ姿で六本木へと繰り出す。かっこいいんですよね。
サービス精神を学んで生きていきたい
真樹の兄、梶原一騎の妻の話によると、「真樹も昔はあんな格好じゃなくて、ある日突然ああいう格好をし始めたから私笑っちゃったのよ」とのこと。ある時期から何かのスイッチを入れて、キャラクターを演じ切るようになった真樹について、吉田はさらに語る。吉田:(真樹はキャラクターを)やりすぎなレベルで演じきっていて、そういうハッタリって批判的にいわれることも多いんですけど、ハッタリを現実にしてきた人。ああいうビジュアルをして「いかに自分が強いか」みたいなことを言ったら、こわい人が次々とくるわけですよ。それを乗り越え背負い続けて、ちゃんと真樹日佐夫を演じ続けたのがかっこよくて、僕は本当に影響されましたね。
吉田はそんな真樹の「サービス精神」が特にすごいと感じていたという。
吉田:最初に仕事の絡みで飲ませていただいたときに、僕が(真樹の)お兄さんへの熱い思い入れを語っていたら、突然飲み屋の斜め上のほうを見ながら「そんなに言われると照れるよなぁ、兄貴」って言いだして。飲みの席に兄貴を降臨させるっていうか(笑)。「え、お兄さん今そこにいるんですか?」みたいなことをちゃんとやってくれるんですよ。エピソードトークも明らかに「それはどこまで本当?」みたいな話を、サービスたっぷりにしてくれる。米軍兵の彼女に手を出して後ろから大変なことになって、後ろから撃たれたみたいな話をしていたときも「拳銃の弾が俺の頭の横15センチ、いや1.5センチのところ飛んでったんだよ」みたいな「あれ、急に10分の1になったぞ」みたいなことを普通に言える人です。今でも憧れているし、ああはなれないけど、サービス精神みたいなものは学んで生きていきたいなと思っています。
サッシャ:梶原一騎さんというと『巨人の星』とか『タイガーマスク』の漫画家として知られていますけど、その弟さん。なかなか破天荒ですね。
中田:「地上最強の不良」とも呼ばれていたそうでうね。
サッシャ:すごいですね。でも心の温かい方だったんですね。残念ながら2012年に還らぬ方となってしまったんですけど、かっこいいまま吉田さんの心の中にもとどまっているということですから。でも途中からそういうキャラになったというのは、面白いですね。
中田:急にキャラ変というか。でも芯が通っている部分もきっとあるんでしょうね。
サッシャ:じゃないと途中からそういう風にしてもブレちゃうよね。だんだん元の自分に戻っちゃうじゃない。それをやり切るってすごくないですか。
中田:キャラクターをやりきるってけっこう難しいですからね。
本格的なヒップホップがかっこいい!
吉田には毎日、おすすめの楽曲も紹介してもらう。この日選曲したのは、尾藤イサオ『あしたのジョー(RAP)』。吉田:『あしたのジョー』は、言わずと知れた梶原一騎先生とちばてつや先生の伝説のボクシングマンガですけど、真樹先生が梶原先生の弟さんというのもあるし、真樹先生が原作した映画のテーマ曲も尾藤イサオさんが歌っていたりして。これは2021年末にリリースされていた、とんでもなくかっこいい曲なんですよ。尾藤さんはもともとの『あしたのジョー』も歌っていてこれも大ヒットしていて、今度はかなりご高齢の尾藤さんがラップバージョンに挑戦するという。こういう企画よくあって、正直どうかと思うアレンジばかりなんですが、これは『あしたのジョー』のイントロをループにして、かなり本格的な悪そうなヒップホップを本人がやっていてめちゃくちゃかっこいいんですよ。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーが、これまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜~木曜の9時35分ごろから。
radikoで聴く
2023年2月6日28時59分まで
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番組情報
- STEP ONE
-
月・火・水・木曜9:00-13:00