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ガツンと衝撃を受けたBUMP OF CHICKENの楽曲…ズーカラデル・吉田崇展が語る

ガツンと衝撃を受けたBUMP OF CHICKENの楽曲…ズーカラデル・吉田崇展が語る

ズーカラデルの吉田崇展(G, Vo)が、自身の音楽のルーツや、楽曲『都会の幽霊』に込めた想いを明かした。

吉田が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは12月7日(水)、8日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

60年代~70年代初頭への憧れを表現した曲

北海道の札幌で生まれたロックバンドのズーカラデル。吉田、鷲見こうた(B)、山岸りょう(Dr)からなる3人組で、2018年から現体制で活動している。これまで楽曲『イエス』『トーチソング』『未来』が「J-WAVE SONAR TRAX」にも選出されている。

そんなズーカラデルは11月30日にニューデジタルシングル『都会の幽霊』をリリースした。今回は吉田にこの楽曲について、そしてズーカラデルらしさについて語ってもらった。

吉田:『都会の幽霊』はイントロからピアノとかスライドギターが鳴っているスローテンポのロックナンバーです。わりと、バンドの中でごく自然に“するっ”とできた曲でありまして、元々バンドが持っていたんだけど、やってこなかったような音楽性が気づかぬうちにするっと体から染み出してきたみたいな形でできあがりました。

テンポが遅くて、全体的にレイドバックしたノリとか、昔の名曲みたいなものを彷彿とさせると思います。60年代とか70年代初頭に対する、憧れとかそういうのがわりとストレートに表現された曲になっています。そういう曲をバンドでやるのは憚られると思っていましたが、今回は自然にできたのでとてもよかったと思います。

『都会の幽霊』という言葉が最初に生まれたものの、全然そのときは意味がわかりませんでした。けど、なぜかとてもしっくり感じたというか、とてもグッときました。北海道出身なんですけど、数年前に東京に引っ越してきて、そんな中でコロナ禍になって、その中で感じてきたものが「都会」や「幽霊」というワードに繋がったんだろうなと思っています。そこは、あとからしっくりきた部分ですね。

ズーカラデルらしさはどこかと考えたときに、“音楽のことだけをやっている”というのが自分たちのアイデンティティになっていると思っていて。それ以外の表現方法についてはなかなか至らない部分があるんですけど、音楽というものを使って一生懸命に活動しているというのがこのバンドらしさなのかなと思います。

今回の『都会の幽霊』が自分たちっぽいのかと聞かれたら、どうかわからないですが、個人的に上手く表現ができた歌詞があります。それは<とても素敵な花束に呪詛を隠して>という一節。これが出てきたときに、自分の中にあるものを過不足なく言葉として表現できたなと思えました。すごくうれしかったです。これを聴いたほかの方がどう捉えるかわからないですが、自分としてはひとつ自分らしさみたいなものに触れた気になれました。

BUMPの歌詞の衝撃

北海道の札幌で生まれたロックバンドのズーカラデル。ルーツとして、ひとつ選んだのは、高校生で出会ったBUMP OF CHICKENの楽曲だ。

吉田:ルーツの1曲に選んだのはBUMP OF CHICKENの『arrows』です。BUMP OF CHICKENとは高校生のときに出会ったんですけど、『arrows』という曲を聴いたとき、すぐにはピンとこなくて。難しい曲だと思っていたんですけど、少しずつ時を経ていくうちに「この曲ってこんなことが歌われていたんだ……」と気づきがありました。その気づきが、すごく自分にとって大きくて、その後のバンド活動を方向付けるような出来事となりました。

『arrows』という曲の中に<どれだけ大事にしても偽物だよ/でも大事なことは本当だよ>という一節があるんですが、この箇所に頭をガツンと殴られた気持ちになりました。というのも本当にBUMPが好きだったので、世の中の大事なことは全部BUMPが教えてくれるみたいな気持ちになっていたんですけど、“それって偽物だぜ”と言われたというか。自分の中でハッとする感覚がありました。やっぱり自分の言葉を探していかなくちゃいけなくて、自分の頭で考えて、これからの人生をちゃんと生きていかなくちゃダメだなとしみじみ思ったというか。

それ以来、自分が楽曲を作るときは、ありきたりな言葉であっても自分の実感に基づいた、心から喜べる・思っていることを歌いたいなと思っています。それは今のズーカラデルの活動に活きています。

幅広い世代のバンドマンに大きな影響を与えるBUMP OF CHICKEN。中でも藤原基央(Vo, G)が紡ぐ歌詞に魅せられる者は多い。音楽と真摯に向き合いながら活動を続ける吉田も、藤原の歌詞に生き方を学んだようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

【ズーカラデル 吉田崇展 出演回のトークを聞く】

・Apple Podcastで聞く
前編後編

・Spotifyで聞く
前編後編

・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)

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番組情報
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