Dayglowがニューアルバム収録曲への想いや、日本の音楽やカルチャーについて、またアーティスト名の由来を語った。
Dayglowのインタビューが紹介されたのは、J-WAVEで放送中の番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』。オンエアは11月13日(日)。
そんなDayglowは現在ツアー中で、ミズーリ州セントルイスにいたところツアーバスのなかでインタビューに応じた。まずはニューアルバム『People In Motion』から『TOKIO HOT 100』にもチャートインしている『Radio』について、このインターネット時代になぜこの曲を作ったのかを尋ねた。
Dayglow:日本でも有名だと思うけど、The Bugglesの『Video Killed The Radio Star』というMTVでたくさんオンエアされた、歴史的な曲があるんだ。僕の曲『Radio』はそれに代わる1曲。ビデオがラジオスターを殺したあと、現代ではなにが起きているのかをラジオから誰かが伝えている。そしていまのように過剰なまでの刺激がなく、人々に与えられている選択肢が少なかったころを懐かしんでいるんだ。単にラジオが好き、というだけではないメッセージが込められているんだよ。
クリス:いまインターネットではいろいろな情報が錯そうしていますからね。「特にSNSを見ると不安な気持ちになってしまうので、やらないほうが充実する」と言っていました。そのような外からのノイズと戦うことをテーマに生まれたのが3rdアルバム『People In Motion』だということです。
Dayglow:それはいい質問だね。ものすごいスピードで変わっていって、その早さに町が追いつけない状態になっていると思う。たくさんの人が引っ越してきて、物価も高くなっているよ。そういうことが起きると、町から音楽文化が消えてしまうんだ。物価が高くなりすぎと、アーティストが生活できなくなるからね。シアトルで20年前に起きたことが、残念ながらいまオースティンでも始まっている。クールな町に巨大なテックカンパニーが進出して、ミュージシャンが生活できなくなってしまった。でも本当にいい町だよ。人はナイスだし、特別な町だね。
Dayglow:Brazosというバンドの『Day Glo』という曲からとったんだ。そのおかげで実際にBrazosに会うこともできたから、本当に驚きだよ。彼らの曲とはスペルが違うけど、その響きがすごく好きなんだ。まだ誰も名前として使っていなかったから、その名前にしたんだよ。DayglowのコンセプトはTame Impalaに影響されていて音楽を作るけど、その名前のうしろに自分の存在を隠したかった。そしてライブはバンドとして演奏するという狙いがあって、それが目的だったんだ。
クリス:ちなみにDayglowはPhoenixやMGMT、Passion Pitといった2010年代のインディシーンを賑わせたグループたちにも影響を受けていたそうです。
Dayglow:日本のカルチャーや音楽も大好きだよ。僕が一番好きなバンドのひとつがイエロー・マジック・オーケストラ。僕は80年代のシンセポップが大好きで、ハルオミ・ホソノ(細野晴臣)が大好きなんだ。80年代シティポップも大好きだね。きっかけは以前、Mac DeMarcoというアーティストのファンで、彼がハルオミ・ホソノにインスパイアされていると知って聴くようになったんだ。そのあとはインターネットのアルゴリズムに導かれたよ。
クリス:過去のインタビューの記事では佐藤 博さんの影響を受けたとも言っていました。いろいろ日本のシティポップを調べているようですね。最後にリスナーにメッセージをいただきました。
Dayglow:みなさん僕の音楽を聴いてくれてありがとう! 東京に行くのは夢のひとつなので、それが叶うよう祈っています。そして僕の音楽を信じてくれてありがとう!
Dayglowの最新情報は、Twitterまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
Dayglowのインタビューが紹介されたのは、J-WAVEで放送中の番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』。オンエアは11月13日(日)。
『Radio』に込めたメッセージ
Dayglowはアメリカ・テキサス州出身のシンガー・ソングライターでプロデューサーのSloan Strubleによるソロプロジェクト。彼はなんでも1人でこなす、マルチインストゥルメンタリストで、インディーポップ界の貴公子とも呼ばれている。そんなDayglowは現在ツアー中で、ミズーリ州セントルイスにいたところツアーバスのなかでインタビューに応じた。まずはニューアルバム『People In Motion』から『TOKIO HOT 100』にもチャートインしている『Radio』について、このインターネット時代になぜこの曲を作ったのかを尋ねた。
Dayglow:日本でも有名だと思うけど、The Bugglesの『Video Killed The Radio Star』というMTVでたくさんオンエアされた、歴史的な曲があるんだ。僕の曲『Radio』はそれに代わる1曲。ビデオがラジオスターを殺したあと、現代ではなにが起きているのかをラジオから誰かが伝えている。そしていまのように過剰なまでの刺激がなく、人々に与えられている選択肢が少なかったころを懐かしんでいるんだ。単にラジオが好き、というだけではないメッセージが込められているんだよ。
クリス:いまインターネットではいろいろな情報が錯そうしていますからね。「特にSNSを見ると不安な気持ちになってしまうので、やらないほうが充実する」と言っていました。そのような外からのノイズと戦うことをテーマに生まれたのが3rdアルバム『People In Motion』だということです。
地元オースティンが一変「町から音楽文化が消えてしまう」
Dayglowの地元オースティンは近年Elon Muskが引っ越し、アップルやフェイスブックを運営しているメタなどが支社を作り、その名前が広く知られるようになった。現在の街の雰囲気はどのように変化しているのだろうか。Dayglow:それはいい質問だね。ものすごいスピードで変わっていって、その早さに町が追いつけない状態になっていると思う。たくさんの人が引っ越してきて、物価も高くなっているよ。そういうことが起きると、町から音楽文化が消えてしまうんだ。物価が高くなりすぎと、アーティストが生活できなくなるからね。シアトルで20年前に起きたことが、残念ながらいまオースティンでも始まっている。クールな町に巨大なテックカンパニーが進出して、ミュージシャンが生活できなくなってしまった。でも本当にいい町だよ。人はナイスだし、特別な町だね。
好きなバンドの曲からとったアーティスト名
ソロプロジェクト名Dayglowについて、なぜそのアーティスト名にしたのか理由を訊いた。Dayglow:Brazosというバンドの『Day Glo』という曲からとったんだ。そのおかげで実際にBrazosに会うこともできたから、本当に驚きだよ。彼らの曲とはスペルが違うけど、その響きがすごく好きなんだ。まだ誰も名前として使っていなかったから、その名前にしたんだよ。DayglowのコンセプトはTame Impalaに影響されていて音楽を作るけど、その名前のうしろに自分の存在を隠したかった。そしてライブはバンドとして演奏するという狙いがあって、それが目的だったんだ。
クリス:ちなみにDayglowはPhoenixやMGMT、Passion Pitといった2010年代のインディシーンを賑わせたグループたちにも影響を受けていたそうです。
細野晴臣が大好き
続いてDayglowに、日本の音楽やカルチャーについて尋ねた。Dayglow:日本のカルチャーや音楽も大好きだよ。僕が一番好きなバンドのひとつがイエロー・マジック・オーケストラ。僕は80年代のシンセポップが大好きで、ハルオミ・ホソノ(細野晴臣)が大好きなんだ。80年代シティポップも大好きだね。きっかけは以前、Mac DeMarcoというアーティストのファンで、彼がハルオミ・ホソノにインスパイアされていると知って聴くようになったんだ。そのあとはインターネットのアルゴリズムに導かれたよ。
クリス:過去のインタビューの記事では佐藤 博さんの影響を受けたとも言っていました。いろいろ日本のシティポップを調べているようですね。最後にリスナーにメッセージをいただきました。
Dayglow:みなさん僕の音楽を聴いてくれてありがとう! 東京に行くのは夢のひとつなので、それが叶うよう祈っています。そして僕の音楽を信じてくれてありがとう!
Dayglowの最新情報は、Twitterまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
radikoで聴く
2022年11月19日28時59分まで
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番組情報
- SAISON CARD TOKIO HOT 100
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毎週日曜13:00-16:54