No Busesの近藤大彗(Vo, Gt)が、自身の音楽のルーツや、楽曲『In Peace』に込めた想いを明かした。
近藤が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは9月14日(水)、15日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
そんなNo Busesは9月14日に3rdアルバム『Sweet Home』をリリース。今回は同アルバムに収録されている『In Peace』について、そしてこの曲に込めた自分たちらしさについて話してもらった。
近藤:『In Peace』はサウンド面でいうと、今までのNo Busesにあったような、なかったような感じです。爆発力もあって、カッコイイ曲だと思いますし、僕はメロディも好きです。
単純に自分の歌が、以前に比べて、好きになりました。うまくなった気もして、レコーディングに際して、エモーショナルな部分も出せるようになってきた感じがします。そういう部分は今までと違うんじゃないでしょうか。『In Peace』もライブ感のある歌に仕上がったかなと。これまでNo Busesは比較的、淡々としていたので、そういう意味でも、今までになかったと思います。
この曲のテーマは、ちょっと重たい内容になるんですけど……自分が幼い頃は世の中のことはあまり知らなかったと思うし、なんとなく死ぬまでどういう苦労を背負っていくかを考えたりもしませんでした。そのときになればわかるとか、生きていけるんじゃないかと思ったり……一方で単純に“死ぬ”ってことに対して漠然と恐怖を抱くこともあって。
そんな中、大人になるにつれ、生きづらさとか、社会に対する違和感とかが明瞭になってきて。なんとなく生きていける、という漠然とした安心感が崩れていく感覚がありました。弱い人たちも必死に頑張らないと、どんどん生きていけなくなるような世の中になってしまった気がして。そういうのを目の当たりにして、漠然と感じていた“死ぬこと”がそこらに転がっていることがわかってしまいました。そういうしんどさを描いた曲です。
No Busesらしさが今回の楽曲にどう現れているかっていうところなんですけど、僕もそうだし、メンバーも似たようなところもあるんですけど、ナイーブなところが各々にあって。そういうものが沸沸とわきあがって、こぼれるようなものが、音の雰囲気として出ているのかなと感じます。
近藤:僕たちのルーツの1曲ですが、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)の『Snow (Hey Oh)』です。
この曲と出会ったのは、高校2年生くらいのときですかね……聴いたことはあったんですけど、認識したのは17歳の頃だったと思います。その頃にギターとかも始めたりして、ONE OK ROCKとかも好きだったので、バンドの曲とかを気にし始めたりしました。
この曲がルーツになった理由ですけど、No Busesは自分とギターの後藤がきっかけで始まったバンドです。後藤とは大学で知り合いまして、彼と仲良くなったきっかけは音楽の話。共通して好きだったのが、Red Hot Chili Peppersでした。通ってきた音楽が近かったんですけど、そのとき、『Snow (Hey Oh)』のギターが弾けるかどうかみたいな話になったような気がします。お互い練習中だったので、ずっと練習していましたね(笑)。その時期にバンドを始めたので、ルーツの1曲になりました。
ギターソロに対する愛着は、レッチリみたいなバンドから影響を受けていると感じています。
世界中のギターキッズに影響を与えたRed Hot Chili Peppersのサウンド。新進気鋭のガレージ・ロックバンドとして注目を集めるNo Busesも、レッチリに出会ったことは、アーティスト像を作り上げた大きな1つの要素となっているのだろう。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
【No Buses近藤大彗 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く 前編/後編
・Spotifyで聞く 前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
近藤が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは9月14日(水)、15日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
『In Peace』で描いた“しんどさ”とは?
2016年に結成された5人組ロックバンドのNo Buses。メンバーは近藤のほか、後藤晋也(Gt)、和田晴貴(Gt)、杉山沙織(Ba)、市川壱盛(Dr)。No BusesはArctic Monkeys(アークティック・モンキーズ)の楽曲から拝借しているという。2018年には「出れんの!?サマソニ!?」に初出演を果たし、注目を集め、「FUJI ROCK FESTIVAL '22」ではRED MARQUEEに登場した。そんなNo Busesは9月14日に3rdアルバム『Sweet Home』をリリース。今回は同アルバムに収録されている『In Peace』について、そしてこの曲に込めた自分たちらしさについて話してもらった。
近藤:『In Peace』はサウンド面でいうと、今までのNo Busesにあったような、なかったような感じです。爆発力もあって、カッコイイ曲だと思いますし、僕はメロディも好きです。
単純に自分の歌が、以前に比べて、好きになりました。うまくなった気もして、レコーディングに際して、エモーショナルな部分も出せるようになってきた感じがします。そういう部分は今までと違うんじゃないでしょうか。『In Peace』もライブ感のある歌に仕上がったかなと。これまでNo Busesは比較的、淡々としていたので、そういう意味でも、今までになかったと思います。
この曲のテーマは、ちょっと重たい内容になるんですけど……自分が幼い頃は世の中のことはあまり知らなかったと思うし、なんとなく死ぬまでどういう苦労を背負っていくかを考えたりもしませんでした。そのときになればわかるとか、生きていけるんじゃないかと思ったり……一方で単純に“死ぬ”ってことに対して漠然と恐怖を抱くこともあって。
そんな中、大人になるにつれ、生きづらさとか、社会に対する違和感とかが明瞭になってきて。なんとなく生きていける、という漠然とした安心感が崩れていく感覚がありました。弱い人たちも必死に頑張らないと、どんどん生きていけなくなるような世の中になってしまった気がして。そういうのを目の当たりにして、漠然と感じていた“死ぬこと”がそこらに転がっていることがわかってしまいました。そういうしんどさを描いた曲です。
No Busesらしさが今回の楽曲にどう現れているかっていうところなんですけど、僕もそうだし、メンバーも似たようなところもあるんですけど、ナイーブなところが各々にあって。そういうものが沸沸とわきあがって、こぼれるようなものが、音の雰囲気として出ているのかなと感じます。
バンドメンバーと仲良くなるきっかけになった一曲
国内外問わず、新進気鋭のガレージ・ロックバンドとして注目を集めているNo Buses。そんな彼らのルーツとなる1曲は?近藤:僕たちのルーツの1曲ですが、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)の『Snow (Hey Oh)』です。
この曲と出会ったのは、高校2年生くらいのときですかね……聴いたことはあったんですけど、認識したのは17歳の頃だったと思います。その頃にギターとかも始めたりして、ONE OK ROCKとかも好きだったので、バンドの曲とかを気にし始めたりしました。
この曲がルーツになった理由ですけど、No Busesは自分とギターの後藤がきっかけで始まったバンドです。後藤とは大学で知り合いまして、彼と仲良くなったきっかけは音楽の話。共通して好きだったのが、Red Hot Chili Peppersでした。通ってきた音楽が近かったんですけど、そのとき、『Snow (Hey Oh)』のギターが弾けるかどうかみたいな話になったような気がします。お互い練習中だったので、ずっと練習していましたね(笑)。その時期にバンドを始めたので、ルーツの1曲になりました。
ギターソロに対する愛着は、レッチリみたいなバンドから影響を受けていると感じています。
世界中のギターキッズに影響を与えたRed Hot Chili Peppersのサウンド。新進気鋭のガレージ・ロックバンドとして注目を集めるNo Busesも、レッチリに出会ったことは、アーティスト像を作り上げた大きな1つの要素となっているのだろう。
【No Buses近藤大彗 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く 前編/後編
・Spotifyで聞く 前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
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