【「INSPIRE TOKYO」最終日1stステージレポ】Kroi、Nulbarich、Vaundy出演

J-WAVEは、都市フェス「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO ～Best Music & Market」を9月17日（土）、18日（日）、19日（月・祝）で開催。場所は国立代々木競技場（第一体育館、第二体育館、外周エリア）。

ここでは、19日（月・祝）の1stステージの模様をテキストでお届けする。出演は、Kroi、Nulbarich、Vaundy。

（Text by 石角友香／Photo by Tsukasa Miyoshi＜Showcase＞）

【2ndステージのレポートはコチラ】

9月19日（月・祝）1st STAGEレポート

＜Kroi＞



最終日、台風による断続的な豪雨に負けず結集したオーディエンスを、Kroi がSHIBUYA STAGEで迎えた。１曲目の「Balmy Life」のイントロのスケール感はアリーナで遜色なく、今夏Kroiが、数多くのフェス出演で鍛えられたことを感じる。一転、緩めの「熱海」は内田怜央（Gt/Vo）のファルセットに磨きがかかった印象。中盤、内田がオーディエンスに「Kroi初めての人？」と問いかけたところ、かなりの数の挙手が。それでも１曲１曲へのリアクションがいいのは曲が聴かれていることの証左。メンバー全員のフレージングが楽しく、それがガチっとハマった時のツボを押される感覚。ライブを重ねるたびに凶暴（!?）さを増してる印象の「Fire Brain」のイントロで自然に起こったクラップはオーディエンスがKroiにINSPIREされたことを示していたんじゃないだろうか。

SET LIST
01. Balmy Life
02. 熱海
03. Juden
04. Pixie
05. Drippin' Desert
06. Funky GUNSLINGER
07. Not Forever
08. Fire Brain

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＜Nulbarich＞



JQが「全員爆上がりするようにするので！」と、「Zero Gravity」からスタート。メンバーのインストをフィーチャーした演奏でセッション感が堪能でき、ミュージシャンシップもより発揮されているようにも思えた。「Super Sonic」でのソロ回しもこの尺のセットでは貴重なぐらいだ。中盤、「どんな状況でもこの曲は歌いたいと思って。最近、ロクな世の中じゃなくて皆さん闘ってると思うんだけど、僕が人生でいちばん闘ってた時期の曲を」とオーディエンスも理解して拍手が起こる。ラストは間奏のシンセリフが足取りを軽くしてくれるような「STEP IT」で、このまま街に飛び出していこうぜ、そんな気分に。因みに「TOKYO」の曲中に「Vaundyの武道館すごかったな」とオーディエンスに同意を求めていたのは、続いて登場する彼にバトンを渡したんだろう、と思う。

SET LIST
01. Zero Gravity
02. Lipstick
03. Super Sonic
04. Break Free
05. TOKYO
06. STEP IT

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＜Vaundy＞



冒頭から今夏の主役感を放つVaundy。アーティスト紹介への拍手の大きさもそれを物語る。シリアスなムードの「不可幸力」から、体を弾ませて作るようなグルーヴが完全にVaundyスタイル。続く「踊り子」や「恋風邪にのせて」といったフレッシュなヒット曲を「これは自分の曲だ」とばかりに楽しむフロアと共振するムードは、やはり旬の中の旬といった熱気だ。オーディエンスに「踊るの上手っすね。JQさんありがとう、Nulbarichのあとは引き継ぎます」と、頼もしい一言を現実に変えていく。“Vaundyの東京”を象徴する「東京フラッシュ」を挟んで、「いろんな人に出会えました」とJ-WAVEへの謝辞も。後半はモダンにアップデートされたギターロックを畳み掛け、身一つで様々な世界へ飛び込み、拡張する──Vaundyという“存在のインクルージョン”を短い時間に見せつけてくれた。

SETLIST
SECRET

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【開催概要】

「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO ～Best Music & Market」
公式サイト：https://www.j-wave.co.jp/special/inspire2022/
開催日時：2022年9月17日（土）、9月18日（日）、9月19日（月・祝）
会場：国立代々木競技場 第一体育館、第二体育館、外周エリア