創刊30周年の『Oggi』編集長である塩谷 薫さんが、時代とファッションの変化について語った。
塩谷さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」(ナビゲーター:サッシャ・ノイハウス萌菜)。8月23日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。
塩谷:変化が激しく選択肢が多い今、30年同じブランドを続けるのは、どんなに多くの方々が関わってくださったのだろうかと思い感慨深いです。
ノイハウス:過去の表紙には天海祐希さんや松たか子さん、現在だと泉 里香さんや滝沢カレンさんなどがいらっしゃいます。雑誌の売上部数、WEBサイトの読者数、InstagramとTwitterのフォロワー数は、30代キャリア女性雑誌のジャンルナンバーワン! すごいですね。
塩谷:ありがとうございます。みなさんのおかげです。
サッシャ:感謝を読者に伝えているとともに、今を支えている人、モデルさんたちにもフォーカスしたいという思いもありそうですね。
塩谷:そうですね。過去を振り返って感謝をするのはもちろん必要なんですけども、「Oggi」はイタリア語で「今日」を意味する言葉なんですね。今日を一生懸命生きていくことが積み重なって明日になり、未来になるという雑誌のコンセプトを改めてお伝えしたいなと思いました。
サッシャ:過去の雑誌を並べたページもあるんですけども、30年間で誌面を飾ってきた女性ファッションの移り変わりはどんなものなのでしょうか?
塩谷:1つの立派な歴史というか、ファッションの移り変わり、時代を映す鏡だなと思います。創刊当初の90年代はまさにバブル期で、ボディコンシャスな服を着てビリヤードをしている写真があったりします。
サッシャ:時代だなあ!
塩谷:リーマンショックがあった2008年は、1つの服でこれだけ着られるという着回しの特集をしましたし、安くても人気のある服の特集が注目されましたね。
東日本大震災があった2011年、ファッションに変化があったと塩谷さんは語る。
塩谷:『Oggi』はけっこうきれいめなお洋服が人気なんですけども、(当時は)カジュアルがテーマのファッションが人気でした。やはり、みなさんが欲しているファッションというのは時代を映しているのだと思います。
サッシャ:ここ最近のファッションはどうなんでしょう?
塩谷:コロナ禍でリモートワークが増え、家でお仕事をしていても心地よい服が(人気です)。週に1、2回は会社に行くけども「それだけのために服を買うのは」という思いから、両方でうまく仕事ができる服とか、イヤーカフといった耳まわりに簡単に付けられるジュエリーが人気だったりします。振り返ったとき、きっと「あのときはコロナ禍で」となっていくと思いますね。
『Oggi』の公式サイトでは、創刊から1年ずつ記事を振り返る企画を公開中。詳しくはこちらのページから。
塩谷:まずは「話す」こと。雑談や食事の場から生まれるテーマが多いかなと思っています。そしてすべての物事に対して、「『Oggi』とは関係ない」と思わないようにしています。何かに通じるかもしれないという可能性を捨てないように思っていますね。
「目をそらさずにSNSと向き合うこと」について、塩谷さんは「あくまで落ち込まない程度に(笑)」と前置きしつつ、否定的な意見も何かのヒントになると思い受け止めていると話した。
そんな塩谷さんに、サッシャは「トレンドを提案する際の基準はあるのでしょうか?」と問いかけた。
塩谷:30年続けているなかで、『Oggi』らしいことと『Oggi』らしくないことがあるんです。ブランディングとして確立しておりますので、全スタッフが同じ方向を向いているんですね。私でなくてもみんなが線引きできているかなと思っています。ただ、あまりにも決め過ぎてしまうと変化ができないんですよね。
ノイハウス:難しいバランスですね。
塩谷:ブランディングと新しい空気を入れるさじ加減を見つけていきます。
ノイハウス:みなさんとの会議はどのようにおこなわれているのですか?
塩谷:コロナ禍になって、なかなか難しくなっています。基本的にみんなと集まる会議は月に1回なんですけども、あとは日々の雑談ですね。全員とっていうのは難しいんですけども、みんなと会ったときはなるべく話すようにしています。あとはLINEのグループとか。(手段を)1つに決めず、いろんな形になったのはコロナ禍以降の変化ですかね。
ノイハウス:こまめにいろんな場で、話せるときに話す感じなんですね。
塩谷:そうですね。企画は生ものだと思いますので、小さなことも大切に拾っています。
サッシャ:どんな中身になっているのか教えてください。
塩谷:『Oggi』の核である綺麗めなおしゃれで、秋はどんなものが流行るのかを取り上げております。今年はいよいよロングブーツを買ったほうがいいだろうということで、何を買えばいいかをわかりやすく打ち出していますね。あとは、いつも以上にゲストの方に出ていただき、前を向いたメッセージをいただいています。
『Oggi』では、サッシャが旬のミュージシャンと対談する「働く私にMusik」も連載中。今回はAIが登場し、30代の悩みに寄り添う言葉が綴られている。
サッシャ:AIちゃんを知っているとよく見せてくれる笑顔なんですけれど、意外と写真になっていないんですよ。大きな写真でAIちゃんの満面の笑みが1枚目の扉写真になっているんですね。
ノイハウス:すごく印象的ですよね。
サッシャ:ぜひ見ていただきたい!
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」では、毎回ニューノーマル時代のさまざまなエッジにフォーカスする。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
塩谷さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」(ナビゲーター:サッシャ・ノイハウス萌菜)。8月23日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。
30代キャリア女性から絶大な支持を受ける『Oggi』
30代を中心とした、働く女性に向けたファッション誌『Oggi』(小学館)が創刊30周年を迎える。今回は、『Oggi』編集長の塩谷 薫さんをゲストに迎え、ファッションの移り変わりや女性誌としての変遷や舞台裏などを聞いた。塩谷:変化が激しく選択肢が多い今、30年同じブランドを続けるのは、どんなに多くの方々が関わってくださったのだろうかと思い感慨深いです。
ノイハウス:過去の表紙には天海祐希さんや松たか子さん、現在だと泉 里香さんや滝沢カレンさんなどがいらっしゃいます。雑誌の売上部数、WEBサイトの読者数、InstagramとTwitterのフォロワー数は、30代キャリア女性雑誌のジャンルナンバーワン! すごいですね。
塩谷:ありがとうございます。みなさんのおかげです。
ファッションは時代でどう変化?
サッシャは8月26日(金)発売の、創刊30周年を記念した『Oggi』10月号の感想を語った。サッシャ:感謝を読者に伝えているとともに、今を支えている人、モデルさんたちにもフォーカスしたいという思いもありそうですね。
塩谷:そうですね。過去を振り返って感謝をするのはもちろん必要なんですけども、「Oggi」はイタリア語で「今日」を意味する言葉なんですね。今日を一生懸命生きていくことが積み重なって明日になり、未来になるという雑誌のコンセプトを改めてお伝えしたいなと思いました。
サッシャ:過去の雑誌を並べたページもあるんですけども、30年間で誌面を飾ってきた女性ファッションの移り変わりはどんなものなのでしょうか?
塩谷:1つの立派な歴史というか、ファッションの移り変わり、時代を映す鏡だなと思います。創刊当初の90年代はまさにバブル期で、ボディコンシャスな服を着てビリヤードをしている写真があったりします。
サッシャ:時代だなあ!
塩谷:リーマンショックがあった2008年は、1つの服でこれだけ着られるという着回しの特集をしましたし、安くても人気のある服の特集が注目されましたね。
東日本大震災があった2011年、ファッションに変化があったと塩谷さんは語る。
塩谷:『Oggi』はけっこうきれいめなお洋服が人気なんですけども、(当時は)カジュアルがテーマのファッションが人気でした。やはり、みなさんが欲しているファッションというのは時代を映しているのだと思います。
サッシャ:ここ最近のファッションはどうなんでしょう?
塩谷:コロナ禍でリモートワークが増え、家でお仕事をしていても心地よい服が(人気です)。週に1、2回は会社に行くけども「それだけのために服を買うのは」という思いから、両方でうまく仕事ができる服とか、イヤーカフといった耳まわりに簡単に付けられるジュエリーが人気だったりします。振り返ったとき、きっと「あのときはコロナ禍で」となっていくと思いますね。
『Oggi』の公式サイトでは、創刊から1年ずつ記事を振り返る企画を公開中。詳しくはこちらのページから。
通勤服に「自分らしさ」が見直された2004年。カバーガール長谷川理恵さんの卒業も!【創刊30周年カウントダウン】
— 小学館 Oggi (@oggi_jp) August 24, 2022
記事はこちら▶️https://t.co/KNsKAILAXV#Oggi #2004年 #Oggi創刊30周年 #Oggi30周年 pic.twitter.com/IhewODgsMK
トレンドを逃さないために気を付けていること
塩谷さんに「編集長として、トレンドを掴むために意識していること」を訊くと、「話すこと」「『Oggi』との関連性を意識すること」「目をそらさずにSNSと向き合うこと」「知らないことは調べること」「体験を重視すること」の5つをあげた。塩谷:まずは「話す」こと。雑談や食事の場から生まれるテーマが多いかなと思っています。そしてすべての物事に対して、「『Oggi』とは関係ない」と思わないようにしています。何かに通じるかもしれないという可能性を捨てないように思っていますね。
「目をそらさずにSNSと向き合うこと」について、塩谷さんは「あくまで落ち込まない程度に(笑)」と前置きしつつ、否定的な意見も何かのヒントになると思い受け止めていると話した。
そんな塩谷さんに、サッシャは「トレンドを提案する際の基準はあるのでしょうか?」と問いかけた。
塩谷:30年続けているなかで、『Oggi』らしいことと『Oggi』らしくないことがあるんです。ブランディングとして確立しておりますので、全スタッフが同じ方向を向いているんですね。私でなくてもみんなが線引きできているかなと思っています。ただ、あまりにも決め過ぎてしまうと変化ができないんですよね。
ノイハウス:難しいバランスですね。
塩谷:ブランディングと新しい空気を入れるさじ加減を見つけていきます。
ノイハウス:みなさんとの会議はどのようにおこなわれているのですか?
塩谷:コロナ禍になって、なかなか難しくなっています。基本的にみんなと集まる会議は月に1回なんですけども、あとは日々の雑談ですね。全員とっていうのは難しいんですけども、みんなと会ったときはなるべく話すようにしています。あとはLINEのグループとか。(手段を)1つに決めず、いろんな形になったのはコロナ禍以降の変化ですかね。
ノイハウス:こまめにいろんな場で、話せるときに話す感じなんですね。
塩谷:そうですね。企画は生ものだと思いますので、小さなことも大切に拾っています。
『Oggi』はサッシャも連載中。今回はAIが初登場!
最後に塩谷さんは、『Oggi』10月号の見どころを紹介した。サッシャ:どんな中身になっているのか教えてください。
塩谷:『Oggi』の核である綺麗めなおしゃれで、秋はどんなものが流行るのかを取り上げております。今年はいよいよロングブーツを買ったほうがいいだろうということで、何を買えばいいかをわかりやすく打ち出していますね。あとは、いつも以上にゲストの方に出ていただき、前を向いたメッセージをいただいています。
『Oggi』では、サッシャが旬のミュージシャンと対談する「働く私にMusik」も連載中。今回はAIが登場し、30代の悩みに寄り添う言葉が綴られている。
サッシャ:AIちゃんを知っているとよく見せてくれる笑顔なんですけれど、意外と写真になっていないんですよ。大きな写真でAIちゃんの満面の笑みが1枚目の扉写真になっているんですね。
ノイハウス:すごく印象的ですよね。
サッシャ:ぜひ見ていただきたい!
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」では、毎回ニューノーマル時代のさまざまなエッジにフォーカスする。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
radikoで聴く
2022年8月30日28時59分まで
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番組情報
- STEP ONE
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月・火・水・木曜9:00-13:00