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ドリカム・吉田美和の歌声は「音符の上にいない」 その意味は…中村正人が明かすグルーヴ感

ドリカム・吉田美和の歌声は「音符の上にいない」 その意味は…中村正人が明かすグルーヴ感

DREAMS COME TRUEの中村正人(Ba)がJ-WAVEに登場。新曲や、自身の過去の失敗談、そして吉田美和の独特なグルーヴ感などを語った。

中村が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』のワンコーナー「GROOVE LINE TOKYO NEST」(ナビゲーター:ピストン西沢)。オンエアは8月17日(水)。

DREAMS COME TRUEの新曲『UP ON THE GREEN HILL from Sonic the Hedgehog Green Hill Zone』は放送日の8月17日にリリースされた。

「ドリカムディスコ」で共演

西沢は「DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2023」のキックオフパーティーとなる「ドリカムディスコ 2022 Road to DWL2023」の東京公演にゲストDJ/MCとして出演。まずはイベントの話題となった。

西沢:出していただいてありがとうございます。

中村:とんでもない。ピストンと俺の『GROOVE LINE』級の会話がウケててよかったね。

西沢:緩いと緩いだけみんな喜んでくれます。これは言っていいのか知らないですけど、最後に(吉田)美和さん出てきてね。

中村:そうなんですよ。出演者含め、俺と吉田美和の扱いが全然違ってすごく傷ついた1日でしたね。

西沢:俺の頑張りも歌姫様が出てきて全部霞んでしまいましたから。

中村:そんなことない! ピスちゃんはバッチリだったけど、やっぱりドリカムとしては俺が霞んで嫌だったな。

西沢:まあでも、それを仕事としてやっているんだから。霞むのも仕事じゃないですか。

中村:おっしゃる通り、霞んでナンボの世界ですからね。

西沢:そりゃそう。もう兄貴は“福神漬け”なんですから。

中村:やっぱり? あれかな、シウマイ弁当の竹の……。

西沢:タケノコの煮物ね。今日はトーク調子悪いですね(笑)。

中村:違う違う(笑)。今日は調子悪いんじゃなくて、いままでテレビ2本取材があって。

西沢:おお、働くー。

中村:テレビって魂吸われるじゃん?

西沢:そうなんですか(笑)?

中村:吸われたのよ。

西沢:なるほど。いまテレビのCMで、はじめしゃちょーと出てますよね。

中村:そうそう。あれもたまたま試写会で一緒になって。うちの娘がはじめしゃちょーの大ファンでさ、俺は死ぬほどはじめしゃちょーを観てたのよ。そしたら目の前にはじめしゃちょーがいて、なんか俺あがっちゃってさ。

西沢:あがっちゃったの(笑)?

中村:そうそう。だから「一緒にソニックの宣伝しよう」と言って。

呼んでも来ない男、西沢

DREAMS COME TRUEの新曲『UP ON THE GREEN HILL from Sonic the Hedgehog Green Hill Zone』は、8月19日(金)公開の映画『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』の日本版主題歌となっている。中村は31年前、セガが発売したゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」音楽を担当した経緯がある。

西沢:ゲームのメインテーマ曲である『Green Hill Zone』をベースに美和姉さんが日本語の歌詞を書きおろしたと。今回は英語の歌詞をくっつけたものを作っちゃったということです。これがCDになったんですね。

中村:そうでございます。

西沢:これは5月の「ACOUSTIC風味」というデカいライブで美和姉さんがアカペラで歌ったじゃないですか。あれはすごかったですね。

中村:そのアカペラがすごかったよりも、ピストンがライブに来るということがね。

西沢:そこか(笑)。

中村:業界的には大騒ぎだったよ。

西沢:あの「呼んでも来ない男」が。

中村:そうそう。だから米米CLUBの石井(竜也)さんが「お前、俺のところにも来いよ」とか言ってなかった?

西沢:言われると思います。

中村:(笑)。あと行かなければならないのはゴスペラーズでしょ?

西沢:そうですねえ。もういろいろと行かないといけないです。

中村:ねえ。でも来てくれてすごくうれしかったですよ。

音符の上にない歌声

西沢はDREAMS COME TRUEのボーカル、吉田の個性的な歌唱方法に注目した。

西沢:リミックスを作ったときに、吉田美和という人の声が波形を見ると全然合ってないなと。合わせると波形が合わなくなっちゃうんですよ。

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中村:そうなの?

西沢:音符の上にいないことのほうが多くて。

中村:そうそう! うちのエンジニアも言ってた。波形でタイミング合わせると全然ダメなんだよね。

西沢:そうそう。自由に踊っているというか、本当に自分の世界を作れているんでしょうね。

中村:そうね。吉田美和独特のグルーヴ感があるよね。

西沢:フレーズによって早く回したりとか、わざとモタったりとかしているって。

中村:グルーヴ感によってはディアンジェロとかもやっているけどさ、かなりモタらせて歌うというスタイルも随分挑戦してるしね。

西沢:1から遅れて1.3ぐらいのところから始まったりするのがまた気持ちいいんですよね。

中村:それがまたオケとのピタっときていない。まあいまのボカロの世界とかはけっこうピタッと入れる。音程もリズムもピタッと入れるけれども、吉田美和のスタイルというかチャレンジのなかにはそういうのがあって。それもまた心地いいよね。

西沢:それが歌い出しだったらよくあることなんですけど、途中とかにあるんですよ。そこがすごい。

中村:ディアンジェロとかローリン・ヒルとか途中すごいことをやっていたから、そういうのもあるかもしれないね。

リハーサルなのにベースが…

『UP ON THE GREEN HILL from Sonic the Hedgehog Green Hill Zone』のCDパッケージは珍しい「ボードゲーム仕様」となっており、実際に遊ぶことも可能。設定は「ライブ会場への転送装置が故障、サイコロを持って自力で会場に向かえ」というものだが、中村はゲーム内のある記述について触れた。

中村:「ふりだしに戻る」のバリエーションの1つに「俺がベースを忘れる」っていうのがあるんだよ(笑)。

西沢:ははは(笑)。そういうことは現実にあったんですか?

中村:俺しょっちゅうベース忘れるんだよね(笑)。俺はローディという楽器専門の人に預けちゃうんだよね。

西沢:セットアップする人ね。

中村:そういう人が持って歩いたほうがさ、俺の大切なベースが安全なわけよ。

西沢:と、思う。飲んで忘れてきちゃうからね。

中村:そう、忘れてきたり車のなかの暑いところに置いておいたりね。楽器がかわいそうじゃない? ということは専門家に預けてセットアップしてもらったほうがいいなと思って。

西沢:その人はちゃんと持ってくるんでしょ? 兄貴が自分で忘れちゃうんでしょ?

中村:そうそう、忘れちゃう。たまに、その人がいないときがあるのよ。

西沢:あー……。

中村:普通はちゃんとしたプロだったら楽器を持って行くんだけど、俺が忘れちゃってリハーサルに入って「さあ、始めるよ、ワン、ツー、スリー」って言うと俺がベースないってことがあるんだよ。

西沢:間違って会場に行ったことはないんですか?

中村:それは俺が昔ドリカム前にサポメンやっていたときにあった。

西沢:いやいや! 雇われでそれやったらマズいな。

中村:そう。すごく怒られたよ。

西沢:間に合ったんですか?

中村:本番にはね。

西沢:リハは出てないんだ。

DREAMS COME TRUEの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。

『GROOVE LINE』では楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の16時30分から。

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