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 優木まおみ、産後に身体がボロボロに…ピラティスに救われ、独自のメソッドを考案した経緯を語る

優木まおみ、産後に身体がボロボロに…ピラティスに救われ、独自のメソッドを考案した経緯を語る

ピラティスインストラクターの資格を持つタレントの優木まおみが、ピラティスに熱中するようになったきっかけや、独自のピラティスメソッド「マオビクス」で大切にしていること、さらに、心身の健康のために意識していることなどについて語った。

優木が登場したのは、J-WAVEが手掛けるポッドキャスト番組『MY WELLNESS powered by KINS』。同番組は、総合的な菌ケアサービスを展開する株式会社KINS代表の下川穣が毎回様々なゲストを迎えて、健康で輝いて生きるためのライフスタイルについて語り合いながら「菌」との関係を紐解いていくトークセッションだ。

・ポッドキャストはこちら
https://www.j-wave.co.jp/special/mywellness/

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第2子出産後にピラティスに熱中

2013年に結婚し、2014年に第1子女児、2017年に第2子女児を出産している優木。子育てとタレント活動を両立して活躍する彼女には、ピラティスインストラクターとしての顔もあり、2022年1月には自身が考案したエクササイズメソッド「マオビクス」に関する書籍『マオビクス 背骨から身体を変えるおうちピラティス』(リブレ)を出版している。ピラティスに熱中するようになったきっかけは、36歳で経験した第2子の出産が大きく関係しているという。

優木:2人目の産後に身体があまりにもボロボロになってしまい、「何かないかな」と調べたら、家の近くにたまたまピラティスサロンがあって。そこで、藁にも縋る思いで通うようになったところ、みるみるうちにハマっていき、気付けば、マットピラティスとマシンピラティスの資格を取得するまでに至っていました。今は、同じように「子どもの出産後になかなか回復しない」というママさんにピラティスを教えています。

下川:優木さんはピラティスにおける独自のメソッド「マオビクス」を考案していますよね。

優木:そうなんです。私はマシンピラティスのパーソナルトレーニングをやったことでピラティスの魅力を知りましたが、「時間がない」、あるいは、ママさんであれば「子どもを置いて出かけられない」などの理由で、パーソナルトレーニングを諦めざるを得ない人も多いと思うんです。そういった方がおうちで気軽に効果的なピラティスに取り組めるよう、自分が今までに取得した資格のエッセンスをギュッと詰め込みつつ、身体のほぐしやセルフケア、呼吸の取り方といった今までにない要素を追加し、「マオビクス」を考案しました。

また、全てのエクササイズに、「エレファント」「ダイナソー」といった動物の名前を付けたことも特徴の一つです。たとえば、エレファントだと「パオーンという象の鼻のような動きをして身体を動かしましょう」みたいな。お母さんだけでなく、その隣にいる子どもたちも遊ぶように一緒に動いてもらい、家族みんなで健康になって欲しいという思いも「マオビクス」には込められているんです。

下川:めちゃくちゃいいですね!

ピラティスは、ダイエットや身体づくりなどの文脈で語られることがほとんどだ。しかし、優木は「体型は最終的についてくる。それより先に心を元気にしてほしい」と持論を展開する。

優木:呼吸が浅くなっているときというのは、自律神経のバランスが崩れていて、交感神経が優位に働いてしまっていることが多いです。いかにリラックスした状態にもっていけるかが大事で、呼吸をしっかり深く吸って吐いていくという活動がリラックススイッチを入れ、睡眠をはじめとした人間がオートマチックに行っている活動の精度を上げてくれると思っています。とはいえ、呼吸は「深く吸わなきゃ、深く吐かなきゃ」と意識してできるものではありません。

私が重要だと考えるのは、肋骨・背骨周りの筋肉がしなやかに動かせるようになっていること。ピラティスによってその機能を手に入れれば、適切な呼吸が自然とできるようになり、心が元気になる。心が元気になればより活動的になる……といった具合に良い循環が生まれるのではないかと。呼吸に関する考え方やメソッドは先生によって異なりますが、いずれにしても、呼吸が浅いときは「調子が悪いのかな」といった感じで、自分の「吸う・吐く」に目を向けることが大切ではないかと思っています。

納豆菌と麴菌の両方を摂れる「五斗納豆」とは?

このようにピラティスについて熱く語る優木だが、一方で発酵食品について話を振られると「そんなにたくさん取れてなくて……」と自信なさげにつぶやいた。

下川:意外です。勝手な印象ですが、発酵食品にもハマっていそうだと思っていました。ピラティスに打ち込むようになった経緯を聞く限り、優木さんは健康に関することについて熱中していくタイプの方なのかなと思っていたので。

優木:私、「食」は徹底できないタイプで、ズボラなんです。手作りの発酵食を食卓に出すことへの憧れから、ぬか漬けにチャレンジしたことなどもありましたが、カビちゃったりして……。そんな中でも手間暇かけず唯一続けられているのが「納豆」です。

下川:いいですね。納豆は味が好きなんですか?

優木:そうです。ご飯にかけるのはもちろん、お味噌汁に入れるとか。あとは、カレーに必ず入れています。そんなふうに、何かに+αするようなかたちでけっこう頻繁に食べてますね。

そんな納豆好きの優木に対し、菌の専門家である下川は「発酵・健康の観点から」と前置きしたうえで、粒納豆よりもひきわり納豆を勧めていた。その理由は何なのだろうか?

下川:納豆は納豆菌が何かのエサを食べて発酵しできあがっていくものですが、ひきわり納豆は大豆を砕いたり割ったりしている分、粒納豆よりも表面積が大きく、発酵が進みやすいという特長があります。あと、僕が今度試したいと思っているひきわり納豆がありまして。それが、山形県の米沢にある「五斗納豆」です。注目している理由は、納豆菌だけでなく、米麴も含まれている点。つまり、「五斗納豆」を一つ食べれば、麴菌と納豆菌の両方摂れるというわけです。そうすると、納豆菌が持っているたんぱく質を分解する酵素「プロテアーゼ」で消化吸収が促進され、大豆に含まれる「大豆オリゴ糖」が腸内環境に良い作用をもたらすとともに、麴がアミノ酸をたくさん作ってくれたりもする。そんなわけで気になっているので、来週買いに行こうかと思っています。

優木:いいですね、五斗納豆。私もネットで検索してみます。

食生活では「菌を入れる。菌を育てる。菌の邪魔をしない」を意識すべし!

優木は現在42歳。いつまでも若々しく健康的なプロポーションを保っているが、「寄る年波には勝てない」と本音を漏らす。

優木: 42歳になってみて「白髪増えたな」「疲れやすいな」と年齢を実感する機会が多くなりました。それに食事面では、脂っぽい豚のバラ肉を食べたりすると調子が上がらなかったりとか。もちろん、年を取ることについて暗く捉えるわけではないのですが、もっと生き生きと年齢を重ねていき、将来的には自分の足で歩けるおばあちゃんになりたいという思いもあります。

下川:年齢と腸というのは、ダイレクトに影響していまして。腸内環境もちゃんと老化してしまうということがわかっているんですよね。

優木:やっぱりそうですよね。築42年のマンションなどを見たときにふと思うんですよ。いくら外側を綺麗にリノベーションしたところで、「あ、水回りがね……」とガッカリすることもあるよなって(笑)。人も同じで、運動して体力をつけるとか、筋肉をつけるとかも大事ですけど、やっぱり内臓が大事ですよね。

下川:水回り(笑)。おっしゃる通りですね。

下川は、腸内環境の老化を予防するために、食生活において「菌を入れる。菌を育てる。菌の邪魔をしない」という観点が大事だと説く。

下川:まず「菌を入れる」は、優木さんのお好きな納豆をはじめとした発酵食品を朝と昼にとることで実現できます。できれば、夜もお味噌汁だけでもいいのでとって欲しいですね。次に「菌を育てる」ですが、色が濃い食品をなるべく選んでいただくだけでいったんOKです。

優木:「色が濃い食品」というと、旬の緑黄色野菜とかですか?

下川:そうです。そしてラストは「菌の邪魔をしない」。今は、食品を長持ちさせるために様々な添加物が使用されている時代です。むろん、便利さを享受できるという面においてはプラスなのですが、やはり、添加物の摂り過ぎは良くありません。

優木:ですよね~。私も日頃から、成分表などを確認して少しでも添加物が少ないものを食べるように意識しています。ただ、気にし過ぎると何も食べられなくなる……というジレンマもあるんですよね。

下川:まぁそこは、バランスをとりつつ意識していただければと思います。ということで、「菌を入れる。菌を育てる。菌の邪魔をしない」という3点を日常の中で少し思い出していただければ幸いです。

愛犬の健康で気を付けるべきは「口の中」

愛犬家としても知られる優木は、自宅でともに暮らす2匹のトイプードルの健康についても気にかけているという。

優木:一匹は16歳、もう一匹は12歳ということで、食事は高齢用のペットフードに変えています。たまに違うものを食べると、とたんに便がゆるくなったりするので、犬も着々と年を取ってきているんだなと感じます。

下川:ワンちゃんの健康管理において、腸内環境への配慮ももちろん重要なのですが、一番気を付けていただきたいのが「口」なんですよね。実際のところ、歯磨きって大変じゃないですか?

優木:たしかにそうですね。

もともと歯科医だったという下川が、特に注意を促すのが歯周病のリスク。飼い主が気付かぬうちに進行してしまう場合も多く、そのためにまずは専用のデンタルジェルなどを活用して日頃から歯磨きをすることが大事なのだという。

下川:あとは、歯科を専門にする獣医さんへ一年に一回、定期検診で通院するだけでもけっこう違います。歯周病は本当に怖くて、飼い主さんが発見するのが難しい。そのため、知らない間にどんどん進行して、愛犬の健康に多大な悪影響を与えてしまうケースも多いんです。ということで、ぜひワンちゃんのお口の健康にも気を配っていただきたいと思います。

優木:はい、そうします!


「菌」との関係を紐解いていくポッドキャスト番組『MY WELLNESS powered by KINS』。ポッドキャストへのリンクなど、公式サイトはこちらから。

(構成=小島浩平)

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