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井上咲楽は「ぬか床」を持って上京! 発酵食品へのこだわりを語る

井上咲楽は「ぬか床」を持って上京! 発酵食品へのこだわりを語る

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「発酵食品ソムリエ」の資格を持つタレントの井上咲楽が、発酵食品へのこだわりや、日頃行っている美肌を維持するためのルーティンなどについて語った。

井上が登場したのは、J-WAVEが手掛けるポッドキャスト番組『MY WELLNESS powered by KINS』。同番組は、総合的な菌ケアサービスを展開する株式会社KINS代表の下川穣が毎回様々なゲストを迎えて、健康で輝いて生きるためのライフスタイルについて語り合いながら「菌」との関係を紐解いていくトークセッションだ。

このトークは、SpotifyやApple Podcastsなど各種ストリーミングサービスで配信中。ここではテキストでお届けする。

・ポッドキャストはこちら https://www.j-wave.co.jp/special/mywellness/

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実家では、納豆や味噌、豆板醤まで自家製だった!

実は「発酵食品ソムリエ」の資格を持っている井上。2019年、19歳の頃に「発酵食品について学びたい」と思い立ちコツコツと勉強を重ね、同年のうちに取得したという。

下川:もともと発酵食品はお好きだったんですか?

井上:大好きでしたね。栃木の実家では自家製の納豆や味噌、豆板醤といった色々な発酵食品を作っていたりもして。上京するときも実家のぬか床を持って東京へ来ましたし。

下川:ぬか床と一緒に!? それはすごいですね。ちなみにぬか漬けの中では何が好きですか?

井上:王道にきゅうりやナスも好きですが、ゆで卵もすごくおいしくておすすめです。

下川:いや、ごめんなさい。僕、仕事柄的に菌について相当詳しいと思っていたんですけど、ぬか床に卵をいれたことはなくて。だいぶレベルが高いですね(笑)。

井上:えっ、ないですか!? 私の中では定番メニューでした(笑)。

菌の専門家である下川は、野菜や卵のぬか漬けなどが並ぶ井上の食卓に、「魚の発酵食品」を取り入れるとより健康的な食生活を送れると指摘した。その上で下川が「一番おすすめしたいマニアックな魚の発酵食品」として挙げたある珍味に、井上は好反応を示す。

下川:岐阜に「鮎のなれ寿司」というのがありまして。

井上:知ってるー!

下川:えっ、知ってます!?

井上:はい! 鮎のなれ寿司! 最近食べたんですけど、めちゃくちゃおいしかったです。

下川:さすが発酵食品ソムリエですね!

井上:いやいや(笑)。

下川:鮎って、他の魚にはなかなか入っていない「ビタミンA」が入っていたり、もともと栄養のレベルが高い魚なんですよ。その鮎を発酵させることによって、アミノ酸の量が10倍に増すんです。さらに、もともとなかったはずのアミノ酸の一種で、ストレスを軽減する作用があるとされる「GABA」も出てくる。そんなわけで、おいしいだけじゃなく、「そんなことあります?」という魔法のようなことが起こる「鮎のなれ寿司」はおすすめなんですよね。

井上:お話を聞いていたら、また食べたくなってきました。

「自作の化粧水」の落とし穴とは?

ここからは、美容や健康の話題に移っていく。

下川:健康や美容のために気を付けていることはありますか?

井上:先ほどお話したように発酵食品を日頃から食べて健康には気を遣っていますし、美容に関しても、1年ちょっと前に眉毛を剃ってから興味が沸いてきました。

下川:最初に眉毛を剃った姿を見させていただいたときは本当に衝撃的でした。人ってここまで変わるんだなと。

井上:うれしいです。今後も自分自身の「美」を更新していける人生でありたいですけど、ちょっと下川さんに聞きたいことがあって。

下川:何でしょうか?

井上:私、化粧水を自分で手作りしているんですよ。卵から取った薄皮を焼酎に漬けて完成した原液に、精製水とグリセリンを混ぜたものを化粧水として5年間使用しているんです。今のところ「肌、綺麗ですね」と褒めていただくことが多いですし、肌荒れなど困ったことも特にありません。ただ、「このやり方で本当に大丈夫なのか」と少し不安があるので、下川さんの意見を伺いたいです。

下川:了解しました。ポイントは3つあります。1つ目は、「手作り」であるということ。言ってしまえば「5年の安全試験をした結果、問題がなかった」というわけですが、咲楽さんの場合、ラッキーだったとも言えます。

下川は、井上が卵の殻の内側にある薄い膜「卵殻膜」をはじめ、肌にとって良質なものを“たまたま”選択し、組み合わせた化粧水を使っていたことが「ラッキーだった」と説明。その上で、口に入れる食品・食材であれば肌に付けても大丈夫だろうという間違った認識が広く世間に浸透しているとした上で、「お腹に入れてOKなものが、肌に付けてOKとは限らない」と、手作り化粧品の危うさについても言及した。

下川:お腹には、食べ物を摂取しなければいけないから“寛容”と言って「いいよ、いいよ」と許す、なるべくアレルギーが起きない免疫が存在します。一方の肌には、「余計なものを中に入れ込みたくない」という「やめて、やめて」と拒否する免疫があるんです。そのため、間違った食品・食材を肌に塗ってしまうと、アレルギー体質になってしまうんですよ。

井上:それ言われたことあります! 「大丈夫?」みたいな。

下川:そう。なので咲楽さんは、偶然大丈夫な食品・食材を引き当てていた……というわけです。

井上:たまたま体質的に大丈夫だったということですね。

2つ目のポイントは、「卵殻膜を使用していたこと」だと、下川は続ける。

下川:卵殻膜はちゃんと化粧品の成分に認定されているんです。効果は保湿と、咲楽さんにはまだ無縁ですが小じわ。というわけで、この5年間は保湿と小じわに対する投資ができていることになります。卵殻膜にはアミノ酸、ペプチド、コラーゲンなど肌に良い成分がたくさん入っていますし、めちゃくちゃ効果的だったと思います。

井上:なるほど。

下川:そして3ポイント目ですが、成分が少ないことも良かった点の一つです。それに手作りなので、きっと、腐る前のフレッシュな状態で使っていますよね?

井上:たしかに。冷蔵庫で保存して1週間ぐらいで使い切っています。

下川:そうすると、防腐剤なども使わなくてよくなり、よりシンプルな成分で肌に負担を掛けずに使うことができるわけです。つまり、手作りでありながら幸運にも安全性が確保されていたこと、様々な肌に良い成分を含む「卵殻膜」を使っていたこと、防腐剤を使用していなかったこと。以上3点の理由から、咲楽さんにとってお使いの化粧水は非常に素晴らしいアイテムだという結論になります。

多忙な中で、睡眠の質を上げるコツとは?

発酵食品を取り入れた健康的な食生活を送り、自作の化粧水で肌に優しい美活もしている井上だが、そんな彼女にも日々の生活において一つ悩みがあるという。

井上:私、睡眠の質が低い気がするんですよ。しかも、睡眠時間をちゃんと確保できてもできなくても同じな気がしていて……。

下川:そうなんですね。「睡眠時間が取れている」と感じる日で、大体何時くらいに就寝しているんですか?

井上:7時間は睡眠を取りたいので、12時に寝て7時に起きたりとかですね。ただ、結構バラバラで2時に寝て9時に起きたりとかもしています。リズムは一定じゃないです。

下川:睡眠の質の低さはどんな点から感じますか?

井上:寝起きが悪かったり、しっかり寝たのに日中眠かったりするときに感じます。

下川:では、寝入る際の導入時間は長いですか?それとも短い?

井上:日によりますね。それと私、夜より昼のほうがスッと寝れちゃうんですよ。「今から10分寝てください」と言われたら、別に眠いわけじゃなくても、速攻で寝られる。逆に、夜のほうが寝付くまでに時間がかかります。

下川:なるほど、だいぶわかってきました。

下川は、就寝時刻と睡眠時間が不規則になることで、昼夜のバランスが崩れて時差ボケのような状態になっているのではないかと推察。この課題を、不規則になりがちな芸能生活の中で解決するためには「食事」が肝になってくると、井上にレクチャーした。

下川:交感神経、副交感神経があるから、朝は「ガンガン行こうぜ」という状態にするため、なるべく朝食を食べてもらって、その分、夕食を少なくしたほうがいいです。

井上:私、朝はコーヒー一杯とかで済ませちゃうんですよ。日中お腹いっぱいになって眠くなっちゃうのが嫌なので。だから、今おっしゃっていただいたこととは真逆で、朝食べない、昼も食べなくて大丈夫、そして、夜にドカ食いしちゃうんですよね。

下川:睡眠の流れからすると、朝からドカ食いしてほしいくらいなんですけどね(笑)。朝から夜にかけて どんどん量がしぼんでいくような食事の取り方が理想的です。あとは、タンパク質に注目して欲しいです。

井上:タンパク質?

下川:はい。良質なタンパク質をたくさん含む新鮮な魚をどれくらい食べたか意識してもらえるといいですね。

井上:それならできそうです。

下川:あとはとにかく、発酵食品で生きている菌を体内に取り入れ、野菜をしっかりと食べてその菌を育てるということをしていただけるといいと思います。

猫でくしゃみが出るようになった原因も“菌”にアリ?

東京では睡眠の質に悩まされる井上だが、先日、栃木の実家に帰った際にも無視できない問題に直面したようだ。

井上:私、実家で猫を飼ってるんですよ。最近、久しぶりに実家に帰って猫を抱きかかえながら顔を埋めて息を吸ってみたら、くしゃみが止まらなくて! もしかしたら東京にいる間にアレルギーになっちゃったのかもしれません。もともと、私が飼いたくて友だちから譲ってもらった猫だったから、そんなことになっちゃったから悲しいんですよね。超悩んでます……。

下川:ご実家にいたときは、いくら猫を吸っても問題はなかったのでしょうか?

井上:はい、3年間吸い続けたましたけど、全然大丈夫でした。

下川:話は変わりますが、ご実家は大自然の中にありましたか?

井上:大自然でしたね、それこそイノシシとかがでるくらいの。

下川:ということは、たぶん、何十種類、何百種類という自然の植物たちに囲まれていたわけですよね。その植物たちが生える腐葉土には、“いい意味での”カビが無数に生息していて、井上さんはそのカビをずっと吸ってたんだと思います。

井上:カビを吸ってた!?

下川:そうです。つまり、ご実家近くに生息する菌のバランスと、東京の住まい周辺にある菌のバランスの落差がすごすぎるんですよ。その結果、免疫が崩れていき、大好きな猫を吸えなくなってしまったのではないかと。

井上:やだー! 悲しい!

下川:では、対策を教えましょう。

井上:お願いします!

下川:東京のご自宅の中を見渡したときに、どうでしょう、植物はありますか?

井上:ガジュマルの木しかないですね。

下川:であれば、頑張って増やしましょう。もちろん、遠方へのロケなどが重なって家を空けることもお仕事柄的に多いでしょうし、管理が大変だと思いますので、育てられる範疇で大丈夫です。ご実家周辺の大自然を再現することは難しいですが、今いる環境の中で自然の多様性を作り出すことが大事なので。咲楽さんの生態の拡張性といいますか、人間が色んな生物と共鳴しているという状態が、免疫には最高なんですけど、今はその拡張性が非常に弱い状態ではないかと思います。

井上:自分しかいない空間になっちゃってるんですね。

下川:その通りです。だからこそ、植物をたくさん育てることによって、多様性のある菌叢(きんそう)に変えてください。ちょっと大変ですけどね。

井上:いや~、意外でしたね。まさか猫を吸ってくしゃみが出る原因が植物にあるとは思わなかったです。頑張って植物を増やして、大好きな猫を吸えるようになりたいです!

「菌」との関係を紐解いていくポッドキャスト番組『MY WELLNESS powered by KINS』。ポッドキャストへのリンクなど、公式サイトはこちらから。

(構成=小島浩平)

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