4人組ロックバンド・The Songbardsの上野皓平(Vo, Gt)が、音楽のルーツや、楽曲『ダフネ』に込められた想いを明かした。
上野が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは7月13日(水)、14日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
上野:『ダフネ』は、ギリシャ神話に『アポロンとダフネ』という話がありまして、そこからインスピレーションを受けて作った楽曲です。ストーリーの内容を簡単に説明すると、ダフネという女性とアポロンという男性がいて、アポロンはダフネに恋をするんですけど、結局その恋は叶わずに終わり、紆余曲折あって、ダフネは月桂樹に変わってしまう……というなかなか変わった神話です。それを現代版に落とし込んだというか、人生にも大切にしていたけど、もう会えなくなってしまった人がいると思って、そういうものをテーマに曲を書きました。
でも大切な人と会えなくなっても、生きている中でその人のことを思い出したり、自分の中にその人は生き続けたりするなと思って。そんな願いも込めて、制作していきました。
『ダフネ』に込められたThe Songbardsらしさですが、ツインボーカルで4人全員がコーラスをするバンドなので、『ダフネ』の中でもツインボーカルならではのコーラスがあったりとか、4人全員でコーラスしている部分があったり。やっぱりそんな部分はThe Songbardsらしさなのかなと思います。
さらに突き詰めて“今のThe Songbardsらしさって何”って考えたところ、シンプルなサウンドでメロディや歌をできるだけ際立たせて、聴いた人の心にスッと入ってくるようなアレンジをしているところじゃないかなと思いました。『ダフネ』も、今までの僕たちだったらエレキギター2本で、1本のギターはバッキング、もう1本は歪んだ音を鳴らしながらリードギターを弾いているアレンジにしていたかなと思うんですけど、今回はより歌を聴いてもらうために、アコースティックギターとエレキギターで構成しています。バッキングギターは出来るだけクリーンな音で、メロディを邪魔しないように、曲全体を仕上げました。
上野:The Songbardsのルーツの1曲は、ザ・ビートルズ『Help!』を選びました。そもそも僕は小学生の頃、ザ・ビートルズに出会ったんですけど、ずっとサッカーをしていて、サッカーを一緒にやっていた友だちのお父さんがザ・ビートルズを好きだったんです。そのお父さんが運転する車に乗ったときに、ずっと流れていました。
この曲をThe Songbardsのルーツとして選んだ理由は、The Songbardsを結成する前に、前身バンド・Ant Lilyをギターの有志と組んでいて、そのバンドで最初にスタジオに入ってカバーした楽曲が『Help!』だったんです。大学生になって初めてバンドを組んで、何もわからない状態からスタジオに入って、『Help!』を演奏したので、この曲はルーツの1曲と言えるんじゃないかなと思っています。『Help!』のシンプルなアレンジながら、メッセージ性の強い歌詞というのは、僕らが目指している音楽性に繋がっているんじゃないかなと思います。
今後の僕らについてですが、もちろん自分たちがワクワクしていけるような曲を作っていきながら、歌詞だったり、メロディだったり、これからもみなさんの心にすっと入ってくるような作品を作ることを目指して、活動していきたいです。
数多のミュージシャンが恋に落ちたザ・ビートルズのコーラスワーク。The SongbardsにとってもThe Beatlesとの出会いは大きいものだったようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
【The Songbards 上野皓平 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
上野が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは7月13日(水)、14日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
ギリシャ神話にインスピレーションを受けて作った曲
神戸出身の4人組ロックバンド・The Songbards。バンドには上野ともう1人ギターボーカルの松原有志(Gt, Vo)が在籍し、UKロックに影響を受けたツインギターボーカルと、4人全員の息のあったコーラスワークが魅力だ。「songbird=さえずる鳥」と「bard=吟遊詩人」を組み合わせたバンド名の通り、聴く人の心にスッと入り込んでくる優しくも力強いサウンドと歌詞で、人気を集めている。先月末、2ndフルアルバム『Grow Old With Us』をリリースした。その中のリード曲『ダフネ』に込めた自分たちらしさを上野に聞いた。上野:『ダフネ』は、ギリシャ神話に『アポロンとダフネ』という話がありまして、そこからインスピレーションを受けて作った楽曲です。ストーリーの内容を簡単に説明すると、ダフネという女性とアポロンという男性がいて、アポロンはダフネに恋をするんですけど、結局その恋は叶わずに終わり、紆余曲折あって、ダフネは月桂樹に変わってしまう……というなかなか変わった神話です。それを現代版に落とし込んだというか、人生にも大切にしていたけど、もう会えなくなってしまった人がいると思って、そういうものをテーマに曲を書きました。
でも大切な人と会えなくなっても、生きている中でその人のことを思い出したり、自分の中にその人は生き続けたりするなと思って。そんな願いも込めて、制作していきました。
さらに突き詰めて“今のThe Songbardsらしさって何”って考えたところ、シンプルなサウンドでメロディや歌をできるだけ際立たせて、聴いた人の心にスッと入ってくるようなアレンジをしているところじゃないかなと思いました。『ダフネ』も、今までの僕たちだったらエレキギター2本で、1本のギターはバッキング、もう1本は歪んだ音を鳴らしながらリードギターを弾いているアレンジにしていたかなと思うんですけど、今回はより歌を聴いてもらうために、アコースティックギターとエレキギターで構成しています。バッキングギターは出来るだけクリーンな音で、メロディを邪魔しないように、曲全体を仕上げました。
目指す音楽性に近い、ザ・ビートルズの楽曲
4人全員の息のあったコーラスワークが魅力のバンド・The Songbards。そんな彼らのルーツとなるのは、ザ・ビートルズの楽曲だ。出会いは小学生の頃だったという。上野:The Songbardsのルーツの1曲は、ザ・ビートルズ『Help!』を選びました。そもそも僕は小学生の頃、ザ・ビートルズに出会ったんですけど、ずっとサッカーをしていて、サッカーを一緒にやっていた友だちのお父さんがザ・ビートルズを好きだったんです。そのお父さんが運転する車に乗ったときに、ずっと流れていました。
この曲をThe Songbardsのルーツとして選んだ理由は、The Songbardsを結成する前に、前身バンド・Ant Lilyをギターの有志と組んでいて、そのバンドで最初にスタジオに入ってカバーした楽曲が『Help!』だったんです。大学生になって初めてバンドを組んで、何もわからない状態からスタジオに入って、『Help!』を演奏したので、この曲はルーツの1曲と言えるんじゃないかなと思っています。『Help!』のシンプルなアレンジながら、メッセージ性の強い歌詞というのは、僕らが目指している音楽性に繋がっているんじゃないかなと思います。
今後の僕らについてですが、もちろん自分たちがワクワクしていけるような曲を作っていきながら、歌詞だったり、メロディだったり、これからもみなさんの心にすっと入ってくるような作品を作ることを目指して、活動していきたいです。
数多のミュージシャンが恋に落ちたザ・ビートルズのコーラスワーク。The SongbardsにとってもThe Beatlesとの出会いは大きいものだったようだ。
【The Songbards 上野皓平 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
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