株式会社地球の歩き方出版・編集部の日隈理絵さんが、最新の企画戦略や出版情報について語った。
日隈さんが登場したのは『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)。ここでは7月6日(水)のオンエア内容をテキストで紹介する。
コロナ禍で2022年2月に出版された『月刊ムー』とのコラボ『異世界(パラレルワールド)の歩き方』が12万部を超える大ヒットするなか、8月にはおよそ2年ぶりに改訂版が発行されることになった『地球の歩き方』。
2021年8月には、コロナ禍で海外に行くことができないなか、東京で楽しむ海外旅行シリーズを展開。今回の『異世界(パラレルワールド)の歩き方』の内容を日隈さんに聞いた。
日隈:世界じゅうにある不思議なスポットを、『地球の歩き方』的なガイドブックっぽい目線と、『月刊ムー』さんのちょっとオカルティックな目線とで、同時にパラレルワールドとして紹介しています。
サッシャ:たとえばギザのピラミッド、通常はお墓だと見られているけど、ムー的目線でみると……。
日隈:この本のなかでは、古代の神殿なんじゃないかとか、核施設だったんじゃないかとか、そういう目線です。
ノイハウス:そういうちょっとしたムー的な視点が入っていて、おもしろいですね。この企画を持ってきたのは、どちらですか?
日隈:実は2021年1月に、『地球の歩き方』自体が学研グループに入らせていただいたんですよ。もともと、ムーさんも過去に学研グループで出していたこともあって、うちの新しい社長がたまたまムーの編集をしていたんです。なので、来たときから何か一緒にできないか、みたいな話がありました。
日隈:『ジョジョの奇妙な冒険』の35周年を記念して、世界各地の第1部から第8部に登場する舞台を『地球の歩き方』っぽくご紹介するものです。実際(現地にも)持って行ける内容になっています。
サッシャ:聖地巡礼的なやつだ!
日隈:そんな内容もあります。旅をしながら物語も味わえるみたいな感じになっております。
サッシャ:日本もあるし、海外もいろいろありますもんね。
日隈:特に第3部は日本からエジプトまで旅していくようなお話なので、そういったところで紹介しているエリアも入っています。
ノイハウス:このコラボのきっかけは?
日隈:2年間ずっと海外の本を出せなかったので、編集長から「おまえら(企画を)考えろ」と号令が出て、みんないろいろ考えまして。それで、ジョジョがすごく好きなスタッフがいて「ぜひコラボしたい」ということで、集英社さんにご提案に行って、実現しました。
日隈:この2年間、何回も「もうそろそろ作れるかな」って現地(で人)を動かしてというのを3回くらいやってきたんですけど、そのたびにコロナで難しくなって。でも今は比較的日本から出たり入ったり、海外の受け入れ体勢もだいぶ規制緩和されたので、遂に8月に出せるだろうということで。
サッシャ:まずはアメリカのニューヨーク・ハワイ。ということは、ちょっと前には取材に行ってなきゃだめですよね?
日隈:そうですね、私も2年半ぶりにリサーチに行きました。
サッシャ:コロナ前は、だいたい年間どのくらいのペースで海外に行っていたんですか?
日隈:年間数回ですけど、自分の担当エリアを中心にいろいろなところに行っていたのが、まったく行けなくなってしまったので、飛行機を降りて(現地の)香りと風を感じた瞬間、目がうるっと(笑)。
サッシャ:そりゃあ、ホノルル空港で目の前がぼやけますよね。だけどちょっと聞きたいのが、2年ぶりじゃないですか。相当いろんなものを調べなきゃいけないんじゃないですか。
日隈:そうなんですよ。5~600件掲載していたんですけど、そのうち100件くらいは閉店・移転でもうなくなっちゃって。
ノイハウス:営業時間が大きく変わるとかも、ありますよね。
日隈:営業時間もかなりのお店で変わっていたりするので、まずそれを調べるのがめちゃくちゃ……。でも現地で協力してくれるコーディネーターもいて、全部人海戦術ですね。
サッシャ:雑誌として、行ってみたらありませんでしたっていうわけにいかないですもんね。
日隈:せっかく貴重な旅行で行って、違うってことはできるだけ避けたいので。
日隈:コロナで悪いことも多かったんですけど、予約制になったので混まなくなっていいとか、人数制限されているとか、旅行者にとってはメリットになるような情報も入れていますね。また、世界的な円安を受けて、私も出張に行ったときに「コーヒーが1000円もする!」みたいな感じで予算を立てるのが難しいので、コスパよく現地を楽しむ方法みたいなものとか。
サッシャ:8ドルだと、1000円超えますもんね。
日隈:そうなんですよ。110円で計算したら全然違います。
最後に日隈さんは、『地球の歩き方』の今後の展望を語ってくれた。
日隈:ヨーロッパもアジアもオセアニアも、ほぼ全エリアで徐々にスタッフが取材に行ったりして、改訂の準備をしています。
サッシャ:せっかくだからこのチャンスに「こうアップデートしよう」というのは、ありますか?
日隈:『地球の歩き方』っていう名前なんですけど、この2年間はずっと走り続けて止まらないみたいな感じで、コロナだからこそ生まれたシリーズが6つもあります。なので、そこで得た新しい気づきや出会いを、これから改訂版を作っていくなかでうまく還元したいなと思っています。また、さっきのムーやジョジョみたいな、読者が「そんなのと組むの?」と驚くようなコラボや、新テーマにもどんどん挑戦していきたいです。
サッシャ:次は『進撃の巨人』で……(笑)。
日隈:コラボ先はいくつでも考えられちゃうので、社内で検討したいと思います。
ノイハウス:ワクワクしますね。楽しみにしています。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」では、毎回ニューノーマル時代のさまざまなエッジにフォーカスする。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
日隈さんが登場したのは『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)。ここでは7月6日(水)のオンエア内容をテキストで紹介する。
学研グループへの移籍が、コラボのきっかけに
『地球の歩き方ムー』
2021年8月には、コロナ禍で海外に行くことができないなか、東京で楽しむ海外旅行シリーズを展開。今回の『異世界(パラレルワールド)の歩き方』の内容を日隈さんに聞いた。
日隈:世界じゅうにある不思議なスポットを、『地球の歩き方』的なガイドブックっぽい目線と、『月刊ムー』さんのちょっとオカルティックな目線とで、同時にパラレルワールドとして紹介しています。
サッシャ:たとえばギザのピラミッド、通常はお墓だと見られているけど、ムー的目線でみると……。
日隈:この本のなかでは、古代の神殿なんじゃないかとか、核施設だったんじゃないかとか、そういう目線です。
ノイハウス:そういうちょっとしたムー的な視点が入っていて、おもしろいですね。この企画を持ってきたのは、どちらですか?
日隈:実は2021年1月に、『地球の歩き方』自体が学研グループに入らせていただいたんですよ。もともと、ムーさんも過去に学研グループで出していたこともあって、うちの新しい社長がたまたまムーの編集をしていたんです。なので、来たときから何か一緒にできないか、みたいな話がありました。
自由なマインドでさまざまなコラボを実現…?
7月14日(木)には『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボ、『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』を発売。新たな企画の内容は。/
— 地球の歩き方 (@arukikata_book) July 8, 2022
7月14日発売
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『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』
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日隈:『ジョジョの奇妙な冒険』の35周年を記念して、世界各地の第1部から第8部に登場する舞台を『地球の歩き方』っぽくご紹介するものです。実際(現地にも)持って行ける内容になっています。
サッシャ:聖地巡礼的なやつだ!
日隈:そんな内容もあります。旅をしながら物語も味わえるみたいな感じになっております。
サッシャ:日本もあるし、海外もいろいろありますもんね。
日隈:特に第3部は日本からエジプトまで旅していくようなお話なので、そういったところで紹介しているエリアも入っています。
ノイハウス:このコラボのきっかけは?
日隈:2年間ずっと海外の本を出せなかったので、編集長から「おまえら(企画を)考えろ」と号令が出て、みんないろいろ考えまして。それで、ジョジョがすごく好きなスタッフがいて「ぜひコラボしたい」ということで、集英社さんにご提案に行って、実現しました。
2年ぶりの復活改訂版! 取材での苦労は
さらに、8月4日(木)にはおよそ2年ぶりに、従来の『地球の歩き方』が復活改訂版の発売を予定している。なぜ、このタイミングでの発売となったのか、サッシャは質問する。日隈:この2年間、何回も「もうそろそろ作れるかな」って現地(で人)を動かしてというのを3回くらいやってきたんですけど、そのたびにコロナで難しくなって。でも今は比較的日本から出たり入ったり、海外の受け入れ体勢もだいぶ規制緩和されたので、遂に8月に出せるだろうということで。
サッシャ:まずはアメリカのニューヨーク・ハワイ。ということは、ちょっと前には取材に行ってなきゃだめですよね?
日隈:そうですね、私も2年半ぶりにリサーチに行きました。
サッシャ:コロナ前は、だいたい年間どのくらいのペースで海外に行っていたんですか?
日隈:年間数回ですけど、自分の担当エリアを中心にいろいろなところに行っていたのが、まったく行けなくなってしまったので、飛行機を降りて(現地の)香りと風を感じた瞬間、目がうるっと(笑)。
サッシャ:そりゃあ、ホノルル空港で目の前がぼやけますよね。だけどちょっと聞きたいのが、2年ぶりじゃないですか。相当いろんなものを調べなきゃいけないんじゃないですか。
日隈:そうなんですよ。5~600件掲載していたんですけど、そのうち100件くらいは閉店・移転でもうなくなっちゃって。
ノイハウス:営業時間が大きく変わるとかも、ありますよね。
日隈:営業時間もかなりのお店で変わっていたりするので、まずそれを調べるのがめちゃくちゃ……。でも現地で協力してくれるコーディネーターもいて、全部人海戦術ですね。
サッシャ:雑誌として、行ってみたらありませんでしたっていうわけにいかないですもんね。
日隈:せっかく貴重な旅行で行って、違うってことはできるだけ避けたいので。
コロナを経験したからこその、新たな『地球の歩き方』の魅力
改訂版には現地のコロナ対策なども盛り込んだと話す日隈さん。具体的にはハワイのダイアモンドヘッドが予約制になったり、レストランではタッチパネル注文・キャッシュレス決済になったなどの変化があったという。日隈:コロナで悪いことも多かったんですけど、予約制になったので混まなくなっていいとか、人数制限されているとか、旅行者にとってはメリットになるような情報も入れていますね。また、世界的な円安を受けて、私も出張に行ったときに「コーヒーが1000円もする!」みたいな感じで予算を立てるのが難しいので、コスパよく現地を楽しむ方法みたいなものとか。
サッシャ:8ドルだと、1000円超えますもんね。
日隈:そうなんですよ。110円で計算したら全然違います。
最後に日隈さんは、『地球の歩き方』の今後の展望を語ってくれた。
日隈:ヨーロッパもアジアもオセアニアも、ほぼ全エリアで徐々にスタッフが取材に行ったりして、改訂の準備をしています。
サッシャ:せっかくだからこのチャンスに「こうアップデートしよう」というのは、ありますか?
日隈:『地球の歩き方』っていう名前なんですけど、この2年間はずっと走り続けて止まらないみたいな感じで、コロナだからこそ生まれたシリーズが6つもあります。なので、そこで得た新しい気づきや出会いを、これから改訂版を作っていくなかでうまく還元したいなと思っています。また、さっきのムーやジョジョみたいな、読者が「そんなのと組むの?」と驚くようなコラボや、新テーマにもどんどん挑戦していきたいです。
サッシャ:次は『進撃の巨人』で……(笑)。
日隈:コラボ先はいくつでも考えられちゃうので、社内で検討したいと思います。
ノイハウス:ワクワクしますね。楽しみにしています。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」では、毎回ニューノーマル時代のさまざまなエッジにフォーカスする。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
radikoで聴く
2022年7月13日28時59分まで
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番組情報
- STEP ONE
-
月・火・水・木曜9:00-13:00