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coldrain・Masato、サカナクションの“すごさ”を熱弁「まんまと策にハマってしまった」

coldrain・Masato、サカナクションの“すごさ”を熱弁「まんまと策にハマってしまった」

coldrainのボーカル・Masatoが、サカナクションのすごさや最近観た映画『シン・ウルトラマン』の感想、7月6日(水)にリリースするアルバム『Nonnegative』を語った。

Masatoが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。Masatoは同番組の6月10日(金)、6月17日(金)のオンエアに出演。ここでは6月17日のオンエア内容をテキストで紹介する。

【前回記事】coldrain・Masatoがすごいと思う、日本語ロックのバンドは

サカナクションにいちばん影響されているのは…

Masatoは先日、サカナクションのライブを初めて観たそう。「めちゃくちゃすごかった」と言い、その理由をこう話す。

Masato:ダンスミュージックが中心にあるんですけど、めちゃくちゃバンドだったというか。最初、メンバー全員がひとつの机でDJみたいに始めるんですけど、一瞬真っ暗になったら、次の瞬間みんな楽器を持ってて。サウンドが変わったときに、その違和感が全然なかったんです。でも電子音ばっかりじゃなくて、ギターの音もベースの音もちゃんとしてるし。とにかくめちゃくちゃよかったですね。サカナクションがデカい理由がとにかくわかるというか、説得力をひたすら見せられた感じがして、カッコよかったですね。

クリス:サカナクションの山口一郎くんは音にもものすごくこだわってるし、音響システムもいろんなことをやってるじゃない。彼ってCD屋さんかなんかで働いてて、あとイベント屋もやってたみたいで、そのノウハウがすごくて。自分がバンドをやるときにどういうものを人は買うのかとか、純粋に演奏するアーティストじゃなくて、マーケティングの部分も長けてるんだよね。

Masato:ある意味、策士なんですね。まんまとその策にハマりましたね(笑)。

Masatoは「サカナクションは『このライブのチケットがソールドアウトでも赤字』とか言ってるけど、それだけサウンドにつぎ込んでる」と実感したという。

クリス:サカナクションのライブを観て、自分のバンドに反映しようとか思います?

Masato:ライブを観ていちばん影響されてるのは、ライブの曲間ですかね。この前観たライブで面白かったのは、レーザーを使うんですけど、レーザーがずっと出てても似合うバンドなのに、けっこう曲間でレーザーが出るんですよね。バンドじゃなくてオケっていうか、雰囲気に徹してるときだけバンってレーザーを出していて、お客さんがレーザーに注目している間にステージ上がちょっと変わるみたいな。違う機材が出てきたり。

クリス:へえ。

Masato:暗転でやるんじゃなくて、レーザーと音でちょっと間をつなぎながら次のシーンに持っていってるところはよかったですね。あとめちゃくちゃ作り込まれたライブなのに、ゆるいところはゆるいというか、ファニーなところはファニーなのはすごくいいなと思いました。楽しくなるなって。ナイン・インチ・ネイルズがライブでファニーだったら変じゃないですか。でもサカナクションはそれがありというか。同じくらい硬派なライブもするんですけど。

ウルトラマンと米津玄師がかぶる!?

続いて、ふたりは話題の映画『シン・ウルトラマン』について語る。

映画『シン・ウルトラマン』予告【2022年5月13日(金)公開】

Masato:映画館で観ましたけど、すごく面白かったですね。

クリス:何が面白かったの?

Masato:最初のウルトラマンのワンシーズンが2時間に詰め込まれているんです。その長さがちょうどいいというか。ウルトラマンはたぶんCGなんですけど、テクスチャー感がほどよく人間で、ちゃんと特撮で本当によかったですね。

クリス:最近のウルトラマンはどんどんマッチョになっているけど、昔のウルトラマンってヒョロッとしてたよね。

Masato:(『シン・ウルトラマン』でも)ちょいちょい動きはダサいんですよ。全然スタイリッシュじゃないけど、それもよくて。昔観てたウルトラマンのイメージというか。

クリス:でもMasatoが観ていたウルトラマンってウルトラマンがかなりかっこよくて逆三角形状態だったでしょ?

Masato:そうですね(笑)。

クリス:昔の貧相な体形じゃないからね。キャラクターとしてもウルトラマンはいい感じなの?

Masato:ウルトラマンがっていうよりか、全体的によかったですね。全員のキャラクターがたってて。

クリス:まだ『シン・ウルトラマン』のトレーラーしか観てないけど、ウルトラマンの立つ姿が米津玄師くんな感じがして。彼も背が高いし、いい意味でヒョロッとしてるから被るなって。

コロナ禍のアルバムだと思われたくなかった

coldrainは7月6日(水)に3年ぶり7枚目のアルバム『Nonnegative』をリリースする。このアルバムは、インキュバス、スラッシュなどを手掛けるマイケル・“エルヴィス”・バスケットがプロデュースしている。

Masato:今まではプロデューサーと一緒にやっても2枚くらいだったんですけど、今後は全部エルヴィスでいいかなって思うくらいです。

クリス:制作は海外でしたの?

Masato:1年半くらい待ってから行きました。

クリス:3年ぶりのアルバムだから、コロナ禍はリリースがなかったわけですよね。

Masato:正直、リリースしたくなかったんですよね。この状況下でライブをするのはいいんですけど、アルバムを出してそのツアーはなるべくまわりたくなかったっていう変なプライドがあって。コロナ禍のアルバムだったってなるべく思われたくなかったっていうのはあったんですけど、それでもやるしかないなっていうタイミングが来たので出しましたね。

クリス:タイトルの『Nonnegative』ってどういう意味合いで付けたの?

Masato:数学的には『Nonnegative』って「マイナスではない」って意味で、ゼロかプラスかなんですよね。2020年からあんまり時間が動いてないなって思って。2年かけて今、自分たちがいる場所ってマイナスの部分がなくなって新たなるゼロに来たなっていうか。まだポジティブにはなりきれてないけど、マイナスではないよっていう。

クリス:なるほど。

Masato:ゼロから行こうっていう気持ちが込められたタイトルだと思います。

coldrainはアルバム『Nonnegative』をひっさげた全国20カ所のライブハウスをまわる「"Nonnegative" ONE MAN TOUR 2022」が7月からスタート。また10月16日(日)にはcoldrain初となる横浜アリーナでのワンマン公演「15th ANNIVERSARY “15 × ( 5 + U )”LIVE AT YOKOHAMA ARENA」を開催する。

クリス:久しぶりのツアーなのかな。

Masato:そうですね。コロナ禍でもやってきたんですけど、アルバムを出して新曲づくしのツアーは初ですね。しっかり全国をまわるのも久しぶりですね。

クリス:ファンも待ちに待ってると思いますよ。

ここでクリスは、リスナーからMasatoに届いたメッセージを紹介した。

「最近、ステージでレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのTシャツをずっと着ているので、それについて教えてほしいです」

Masato:いつもというより、ずっと同じTシャツを何年か前から着たり着なかったりって感じなんですけど、ちょうどいいんですよね。気分が上がるというか。めちゃくちゃレアなTシャツを持ってると思われてるんですけど、何年か前に買った最新のオリジナルのTシャツです。ただ、知らない人はレアなTシャツだと思ってるのかなと(笑)。

クリス:「それ着ちゃうんだ」みたいな。

Masato:そうです(笑)。

クリス:リスペクトで着てるってことですね。

Masato:大好きです。

coldrainの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

また、番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。

・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。

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2022年6月24日28時59分まで

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番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週金曜
23:00-23:30