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coldrain・Masatoがすごいと思う、日本語ロックのバンドは

coldrain・Masatoがすごいと思う、日本語ロックのバンドは

coldrainのボーカル・Masatoが、コロナ禍の活動で得たものや日本語の歌詞について、また最近気になるバンドを語った。

Masatoが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。オンエアは6月10日(金)。

この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を紹介する。Masatoは北野エースの『柿の種 濃厚カレー』を持参し、ビールとともに楽しんだ。

空気の変化を感じられるようになった

まずはコロナ禍の活動について。Masatoは「影響がありまくった」と活動の制限を大きく受けたと語る。

Masato:僕らは2020年の2月に自分たち主宰のフェスをギリギリ開催することができたんですけど、それが最後のいわゆる盛り上げられるライブで、そこから全部止まって。でも僕は正直、仕方がないってなったら全然苦じゃないというか。それなら違う方法で何かを届けたりすることは嫌いなタイプじゃないので、その中での楽しみをいろいろやったりしてました。

クリス:そうやって、いい開き直りもあるよね。Masatoの音楽だとお客さんのエナジーも必要だけど、それができなくなると難しくなる部分もあるよね。

Masato:コロナ禍がどこまで続くかわからない期間は「絶対にライブなんてやらない」って思ってたんですよ。イスがあるライブなんていちばんバンドのスタイルに反しているって思ってたし、目の前にいる人たちの後ろにイスがあるとか座らなきゃいけないとか声が出せないとか、それだったら俺らは1年でも我慢しようって思ったけど、やっぱりフェスとか違うかたちで1回やってみるかたちをとったときに、ライブってものをまた考えさせられましたね。今までは場を盛り上げることを中心にやってたなって思ったんですけど、どれだけオーディエンスは静かにしていなきゃいけなくても、いかにラウドなライブを届けられるかっていう自分たちの新たなる挑戦ができたと思いました。

クリスが「バンドにとって試練の時期だったかもしれないね」と言うとMasatoはうなずく。

Masato:今まではいかにお客さんの声が大きくなったとか、すごく盛り上がったとか視覚で感じることができたけど、空気が変わるのを感じられるようになったというか。声が出てなくても人が動いてなくても、空気が変わって、より届いているのがわかるって。

クリス:嗅覚が鋭くなった感じなのかな。

Masato:それは思いますね。あと演奏とか歌も、今までは暴れまわってた人たちが真面目に聴いてる状態なので、よりクオリティーを求められてるんだろうなって瞬間も増えましたし、バンドにとっては悪いことばっかりじゃないなって思いましたね。我慢してるのはお客さんが中心なので、そこは楽しませて帰さないとなって思うようになりました。

日本語ロックでカッコいいバンドは…

英語で歌詞を書くMasatoに、クリスは「日本語の歌はまだ歌わないの?」と質問。「自然にそのときが来たらって思いながら15年経つ」とMasatoは言う。

Masato:そろそろ日本語が出てきそうな気もしないでもないですね。

クリス:バンドとは別のアウトプットだとあるかもしれないよね。

Masato:そうですね。サイドプロジェクト的な感じだったら。やりたいんですけど自分で日本語の歌詞が書けないんで、歌詞を書いてくれる人がいて自分が歌うっていうのも面白いかもしれないです。

クリス:なんで日本語で書けないの?

Masato:どうなんだろうな……日本語の曲を聴いて育ってますからね。

クリス:でも歌詞を書くときは英語がいいんだよね。

Masato:やっぱりバンドを始めた頃とかギターを弾き始めた頃に憧れてたのが洋楽中心だったんで。

クリス:どんな音楽を聴いてたの?

Masato:リンプ・ビズキットですね。生粋のラウドロックというかミクスチャー系だったんですけど、歌詞が日本語じゃないからわからないって言われることも多いからずっと日本語で伝えたいって思ってたんですけど、どうしても出てこないっていうか。発音が英語発音になった歌を歌いたくなくて。ちゃんと日本語発音で歌いたいんです。外国人が無理やり日本語を歌ってるみたいなスタイルでアウトプットしたくないけど、でもなっちゃうみたいな。

【関連記事】coldrain・Masatoが賞賛した日本人ミュージシャンとは?「僕が日本語で歌わないのは、こういう人がいるから」

クリス:自分はできないけど「これはありだな」っていう日本語ロックって何?

Masato:ミッシェル・ガン・エレファントですね。

クリス:あれはジャパンオリジナルだからね。世界にはないからね。

Masato:英語のワードも発音がもはやカタカナじゃないですか。それもカッコいいですよね。その憧れはありましたね。

Masato:ロックは日本の文化じゃないって昔から言われていますけど、ミッシェル(ガン・エレファント)は日本語ロックなのにちゃんと革ジャンだなって感じというか。だからミッシェルのライブの映像とか観てると、僕らのライブの盛り上がりって僕たちがあおってモッシュとかダイブとかが起こるスポーツ的な感じだけど、ミッシェルみたいなバンドは暴動みたいな。熱狂から起きて、心が動いて体が動いちゃうみたいなのはすごいなと思いますね。

粗削りなバンドだけど歌は世界屈指のクオリティー

番組後半はMasatoが最近よく聴いているというナッシング・バット・シーヴスの話題に。

Masato:歌がめちゃくちゃヤバいんです。昔サマソニのオープニングくらいな感じで観て、粗削りなバンドだけど歌は世界屈指のクオリティーというか、引きこまれる声をしていてヤバいっすね。ファーストアルバムから全部いいですね。裏切らないというか、常にロックと現代のダンスミュージックみたいなところにも伝わるロックサウンドを持っているというか。まだまだ若いけどカッコいいですね。ライブはもう3回くらい観ていますね。

クリス:Masatoはこれまで観たライブでインキュバスがいちばんすごかったんでしょ?

Masato:そうですね。フジロックのインキュバスはヤバかったですね。僕らも日本のバンドとして3、4年くらいめちゃくちゃ海外に行った時期があったんですけど、例えば僕たちが日本で海外のバンドのライブをまって、彼らが来日して翌日にライブしてそれでベストなライブ観れるって相当レアなことだなって。時差ボケとか移動の疲れとかがあるなかで、それをやってるアーティストってすごいなと思います。

思い描いたミュージックビデオが実現

coldrainは7月6日(水)に3年ぶりの7枚目のアルバム『Nonnegative』をリリースする。このアルバムをひっさげた全国20箇所のライブハウスをまわる「"Nonnegative" ONE MAN TOUR 2022」が7月からスタート。また10月16日(日)にはcoldrain初となる横浜アリーナでのワンマン公演「15th ANNIVERSARY “15 × ( 5 + U )”LIVE AT YOKOHAMA ARENA」を開催する。

クリス:久しぶりに大規模なツアーが始まりますね。

Masato:東名阪でやるライブのなかでは小さめなライブハウスからスタートするので、それも楽しみだし、この3年間でできた新たな曲を聴かせられるっていうのもすごく楽しみですね。

クリス:小さな会場の魅力もありますからね。

Masato:あとは観客のルールが改善されることを願っています。

アルバム『Nonnegative』に収録の『Before I Go』が「サッポロ GOLD STAR」キャンペーンソングに起用されている。
クリス:オーディオスレイヴの『Cochise』のミュージックビデオに憧れてて、それは花火がとにかく上がっていて、いつか自分たちのミュージックビデオでもちゃんとした花火を上げたいって思ってて、

Masato:今回その夢を叶えさせてもらったので、そこがちゃんとビールとリンクした感じです。

クリス:星を打ち上げたわけですね。

Masato:はい。GOLD STARを(笑)。ありがとうございます!

coldrainの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

また、番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。

・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

Masatoは6月17日(金)オンエアの同番組でも、引き続きゲストに登場する。

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。

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2022年6月17日28時59分まで

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番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週金曜
23:00-23:30